土鍋でできる超簡単な炊き込みご飯をご紹介！意外とおいしい具材は？

土鍋で炊き込みご飯を作るとおいしい！

炊き込みご飯は炊飯器でも炊けますが、土鍋で炊いたご飯はもっちり、そしてふっくら、お焦げもできてもっとおいしいのです。料亭などでも土鍋の炊き込みご飯は定番メニューです。

相性のいい具材や失敗しないコツは？

土鍋で炊く炊き込みご飯に使う具材は何でも構いません。何でもいいというと適当に聞こえるかもしれませんが、例えば魚介でも、鯛やサンマ、牡蠣はとてもおいしいですが缶詰のツナだってとてもおいしい炊き込みご飯の具になります。

牛肉や焼肉のたれを使った炊き込みご飯もおすすめですし、鶏肉はおいしい出汁が取れます。そして一緒にキノコを入れるととてもおいしいハーモニーを奏でる一品に仕上がります。

炊き込みご飯に入れるキノコは、エリンギ、まいたけ、しめじ、えのき茸、なめこと様々な種類がありますし、野菜もたけのこ、山菜、ニンジン、ごぼうなどありとあらゆるものを炊き込みご飯に入れられます。

自分で「これ！」と思った具材を工夫して、土鍋の炊き込みご飯に入れてみましょう。日本の食材だけでなく、チョリソーやパプリカを入れた国際色豊かな土鍋の炊き込みご飯もなかなかのお味です。

【土鍋で炊き込みご飯】どんな土鍋がいいの？

土鍋にもいろいろな種類があります。鍋物を作る土鍋、炊き込みご飯用の土鍋といろいろなものがありますが、土鍋で炊き込みご飯を作る時は、炊き込みご飯用の土鍋を使わなくてはいけないということはないのです。

蓋付きのものなら普通の土鍋でOK

極端な話ですが、蓋が付いている土鍋ならばどんなものでも構いません。土鍋の口がゆるくて蓋がしっかり閉まらないと思う時は、布巾をかけてから蓋をすると隙間がうまい具合に塞がってくれます。

ご飯炊き用の土鍋もたくさん販売しています。特にご飯炊き用の土鍋は3合炊きの物が多いですが、3合炊かなければいけないというのではありません。3合炊くのが最高量ということで、1合でも2合でも炊くことができます。

【土鍋で炊き込みご飯】失敗しないコツ

土鍋で炊き込みご飯を上手に作るには幾つかコツがあります。と言ってもどれも簡単なものばかりですので、ポイントを押さえて調理をしましょう。

米は30分以上水に浸しておく

炊き込みご飯に使う米を研いだら、ボウルに入れて30分以上水に浸しておきましょう。土鍋の中で米を水に浸してはいけません。なぜなら土鍋の中に水分が浸透して、日にかけた時にひび割れの原因になることが多いのです。米は必ず別の容器に入れて水に浸しましょう。

水気をよく切る

30分米を水に浸したら、ザルにあげて水をよく切ってください。炊き込みご飯を土鍋で炊く時には、土鍋の中には炊飯器のように目盛りがないので水加減はとても大切なのです。

1合の水加減・3合の水加減

もちろん人によって食べる量は違いますが、健康的な食生活を目安にすると、お米1合でお茶碗2杯分のご飯が炊けるので、土鍋で炊くのでしたら1人暮らしだったら一合がちょうど、3〜4人の家族だったら3合がおすすめでしょう。

炊き込みご飯は具も入るので、炊き上がる量は白米だけよりもずっと量が多いです。土鍋で炊くご飯は炊き上がりも早いので、3合の炊き込みご飯だったら15分くらいで炊き上がります。

お米を計るカップは1合180cc、一般の計量カップは200ccです。土鍋で炊き込みご飯を炊くときは、お米1合に対して一般の計量カップ1杯分の水と液体調味料を使ってください。お米3合だったら軽量カップ3杯分です。

土鍋で炊く炊き込みご飯の水加減は、米の量と水の量はほぼ同じと考えてください。1合の米だったら200cc、3合の米だったら600ccです。1合200ccと覚えておくと簡単です。

芯が残ったら炊飯器や電子レンジで対処

もし土鍋を使って炊き込みご飯を作った時に、芯が残ってしまったらどうすれば良いのでしょうか？その場合は、お米1合に対して50ccの水を加えて、もう一度炊飯器で炊き上げるとちょうど良い炊き具合になることが多いです。

炊き込みご飯に芯が残ってしまった時、もっと簡単に解決できる方法は、炊き込みご飯を耐熱容器に移して、水を大さじ2杯全体にかけてラップをし、電子レンジで3分加熱したらいったん取り出して全体を混ぜ、再度ラップをして2分加熱するというものです。大抵おいしく食べられます。

土鍋の炊き込みご飯は水加減で失敗することがありますが、芯が残っているのならば後からおいしく炊き上げる方法があるので安心です。水が多すぎてべちゃべちゃの炊き込みご飯を作ってしまうとどうにも救済方法がないので、慣れないうちは芯があるくらいに固めに炊きましょう。

【土鍋で炊き込みご飯】おすすめレシピをご紹介

土鍋を使ったおすすめの炊き込みご飯のレシピを幾つかご紹介しましょう。炊き込みご飯は一般の白ご飯よりも少ない水加減で炊き上げるのがコツです。たとえ芯が残ってしまっても、電子レンジで応急処置ができるので、どんどんトライしてみましょう。

きのこを使った炊き込みご飯

おいしいきのこを使った土鍋の炊き込みご飯です。キノコは低カロリーでビタミンやミネラルを含み、食物繊維が豊富なので便秘にも作用する力を持った、素晴らしいダイエット食材です。

いろいろなキノコがありますが、今回はしめじ、まいたけ、椎茸と3つのキノコを使った土鍋の炊き込みご飯を作ってみましょう。

しめじ、まいたけ、椎茸合わせて150グラム、米2合、醤油、みりん各35cc、水330cc（水と調味料は合わせて400ccになります）、鰹節１パック、ゆずの皮少々をご用意ください。

まず米を研いで、ボウルに水を張って30分浸しておきます。水に浸した米をザルにあけて水気をよく切り土鍋に入れて、醤油とみりんを各35cc、水330cc、鰹節ひとパック、石づきを取って食べやすいふさに分けたしめじとまいたけ、1センチにスライスした椎茸を入れます。

土鍋には蓋をせずに中火にかけましょう。慣れないうちは火加減が難しいので、土鍋の中身が煮立ってくるまでは目でしっかり確認をしていて良いのです。煮立ってきたら蓋をして、火を弱火に落として15分炊きます。

土鍋は熱を逃さないので、弱火でも炊き込みご飯を満遍なくしっかりとおいしく炊き上げてくれるのです。15分経ったら蓋を取って炊き上がりを確認してみましょう。

水がなくなっているようでしたら、土鍋の蓋を取った分冷えてしまっているので、蓋をして10秒ほど中火で温めて、その後火を止めさらに10分蒸らします。お茶碗に盛ったら、ゆずの皮の千切りをパラリと散らしてください。とてもおいしいおすすめレシピです。

魚を使った炊き込みご飯

次に魚を使った土鍋の炊き込みご飯のレシピをご紹介しましょう。魚と言ったら鮎、鮭、さんまなど、炊き込みご飯の素材にうってつけの魚がいろいろありますが、戸棚の中に入っているかもしれないツナを使った炊き込みご飯のレシピはいかがでしょうか？

このレシピは生姜を使っているので、とても体が温まる、子供にも大人気のおすすめ炊き込みご飯です。材料は米2合、ニンジン1/3本、生姜40グラム、めんつゆ大さじ2、水370ccです。

米をといで30分水に浸して、水気をよく切って土鍋に入れたら、皮をむいて千切りにしたニンジンと生姜も土鍋に入れます。生姜は茶碗に盛った時にてっぺんに添える分を残しておきます。

めんつゆ大さじ2と水370ccを土鍋に入れて、沸騰するまで中火にかけます。沸騰したら蓋をして弱火にして15分炊いて、炊き加減を確認して火を止め、土鍋の蓋をしたまま10分蒸らしで出来上がりです。茶碗に盛って、生姜の千切りをてっぺんに添えてください。

このツナの炊き込みご飯は大人気で、おにぎりにしてお弁当に持っていきたいと子供にリクエストされる人もいるおすすめレシピです。

肉を使った炊き込みご飯

肉を使った炊き込みご飯と聞くと、ちょっと和食ではないイメージがありますが、とてもおいしいと大評判です。

材料は、米2合、牛肉の切り落とし100グラム、ごぼう1/4本、ニンジン1/3本、だしの素小さじ1、みりん大さじ2、醤油、酒各大さじ1、水340cc、アサツキ少々です。

フライパンに油を敷いて、牛肉とごぼうのささがき（アク抜き済み）とニンジンの千切りを炒めます。30分水に浸した米の水気をよく切って土鍋に入れ、牛肉とごぼう、ニンジンを入れたら、調味料と水340ccを入れて、沸騰するまで土鍋に蓋をしないで中火にかけます。

沸騰したら土鍋の蓋をして弱火で15分炊きます。土鍋の蓋を取って炊き加減を確認して、また土鍋の蓋を戻して火を止め10分蒸らしたら出来上がりです。茶碗に盛って、刻んだアサツキを散らしてください。

炊き込みご飯はべちゃっとやわらかく炊き上がるよりも、芯が残るくらい硬く炊きあがった方が、電子レンジでやわらかく調理し直すことができるので、くれぐれも水を入れすぎないようにしてください。

土鍋で炊き込みご飯にチャレンジしてみよう！

土鍋にもいろいろ大きさがありますが、3合くらい炊ける大きさの土鍋があれば、少ない1合分の炊き込みご飯を炊くことができるものもあり便利です。土鍋の炊き込みご飯はとても美味しく炊けるので、いろいろな具を使ってみるのがおすすめです。