【木工DIY】収納+引き出し+○○で痒い所に手が届く存在に大変身!

巷には、色々な形状やサイズの収納箱が溢れてますね。
だけど、収納してしまったら中の物を取り出す時までは、出番の少ない存在(インテリア)に大抵なっているかと思います。

せっかく愛着を持って作ったものならば、いついかなる時だって活用してもらいたいというのが作った側の親心。
そんなわけで、引き出し付き収納に機能を一つプラスして、頻繁に使われるようなものを作ってみました!!

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1. 材料

・2×2 SPF材
・1×2 または 1×1 SPF
・1×6 SPF材
・12mm ラワン構造用合板
・2.5mm ベニヤ
・4mm ベニヤ
・オイルステイン
・蜜蝋ワックス

2. 道具

・スライドマルノコ
・丸ノコ
・トリマー
・インパクトドライバー
・ノコギリ
・鉋
・鑿
・紙やすり
・カッター
・測定器(スコヤ、曲尺、直尺)

3. 製作

3.1. 作図

とりあえずのラフスケッチ。
これだけだと、単なる引き出しにしか見えないかな。

3.2. 外枠作り

まず、2×2材を図面のとおりにカットします。
ノコギリでカットするのでも問題ないですが、2×2材はなかなか太い+本数があるのでスライドマルノコでさくっと切りそろえます。
カットのポイントは、まず1890mmから適当な長さに必要数切り出し、同一寸法にしたい材を並べてまとめてカットすることで、全て寸法がピッタリ同じになります。

側面になる部分をまず組み立てます。
下側の長い材は、底から5mm程浮かせておきます。
<ポイント>
組む時には、先にボンドで固定させてからネジ締めをすると、ネジ締めの際に材が回転したり、応力による材の捻じれを防げます。
一度手抜きをして、ボンドが硬化しきる前にネジ締めを行ったら、組んだ後に歪みがでてカタカタしてしまいました(^^;)

左右2個分を作成。
図面と異なり、側面に支柱を1本追加しました。
追加の理由は後程わかります。
右側赤丸部が、横着してボンドの効果前にネジ締めを行って回旋してしまった部分(後に鉋で調整しました)。
下側は5mm分の隙間をあけてます。

両側面を繋ぐための背面を同様に組み立て、側面と直角に固定します。
背面も支柱を1本→2本へ変更してます。

だいぶ堅牢な形になってきましたね。
なんでここまで頑丈に作っているのか、お分かりになりましたでしょうか(^^)?

2×2材を使用しているので、この段階でも殆どぐらぐらしない程の強度があります。
この上に、12mm合板の天板をがっちりと固定します。

天板は枠とネジで固定し、化粧のために合板の切り口を2.5mmベニヤで覆っています。
見た目を気にして、上面の淵は留継ぎ(45度)で合わせます。
ベニヤは薄いため加工がしやすく、カッターや鑿で簡単に切れるので45度にカットするのはとても簡単です。

底面から長手の材を5mm浮かせておいたのは、この引き出しを重ねて使用(スタッキング)する際のストッパー加工をするためです。
天板の幅分を欠くため、毛引きで線を引いてノコギリで慎重にカットします。

当て木を固定して、当て木に沿って切り進めることで真っすぐカットできます。
カットし過ぎないように毛引き線の位置を確認しながらの作業となります。
ノコギリでカットした後は、鑿を使ってカット面を平らに整えます。

ここまで作ったら、一旦塗装します。
これ以上組み立てると、塗装の刷毛が届かない部分が出てくるためです。
塗装は、オイルステインのオーク色を使用します。

塗装後は、引き出しのレール部分に当たるもの(内寸に合わせた四角形の枠)を、本体にネジで固定します。
ちょっと全体的に外枠に歪みが出てきていたので、太目の1×2材を使用して矯正してます。

これで、ひとまず外枠作りは完成~♪

3.3. 引き出し作り

引出しには、4mmのベニヤ板を使用します。
理由は下記の通りです。
・持ち運びできる引出しにしたいため、極力外枠以外は重量を抑えたい。
・引き出しの中には、生地類(軽いもの)しか収納しないと聞いている。

使われ方が想定できない場合は、本来ならば9mm程度のファルカタ材等が安心ですね。

まずは、底板をはめる為の溝をトリマーで削ります。2枚分の板(本来ならば4枚分を一気にやりたかったのですが...)をまとめて溝切することで、底板がはまらない!?みたいなことを回避できます。

その後、両端と真ん中をトリマー+V溝ビットで45度に加工します。

写真のビットを使用することで、綺麗に45度に溝が切れます。
この状態で箱を組むことで、綺麗な90度の四隅が出せます。
四方分の板を加工します。各板のつなぎ目には、裏から養生テープを張ってます。

例によって、養生テープを裏から張って簡単固定法を実施してます。
養生テープの詳細は、下記アイデア内に詳細を記載してますのでご覧ください。
↓↓↓

まずは、ボンド固定する前に、きっちり収まるか仮組します。
この段階で底面のサイズが合わない時は、鉋で削って調整します。

問題なければ、各辺ならびに底板をボンドでしっかりと固定します。
今回、引き出しの箱部には一切釘などの金物を使用しないので、ボンドはタップリ目に塗布しておきます。

ボンドがしっかりと乾燥したら外枠に箱を入れ、引っ掛かり(干渉)がないかを確認します。
干渉して入りづらい場合は、鉋で削り高さを調整します。
その際に、四方の接続部(写真赤丸部)の段違いになっている個所も均しておきます。

裏面も同様に調整

最後に化粧板を作ります。
1×6材の淵をトリマー+ひょうたんビットで飾り取りします。
その後、中央部にφ26mmのボアビットで取っ手部の穴開けを行います。

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加工が終わったら、外枠同様にオイルステインで着色した化粧板を、4mmベニヤの箱とくっつけます。
ボンドで両者を接合し、箱側から化粧面に向けてネジを占めます。
そうすることで、表面からはネジが見えないように加工ができます。

4. 完成

できた引き出しを外枠に嵌めて動きを確認します。
滑りがいまいちの時は、レール部にシリコンスプレーを吹き付けるとだいぶスムーズに変わります。

最後に、蜜蝋で塗装部をワックスがけし、表面を保護します。

一つ使いも良いのですが。

こんな感じでスタッキングしても良い感じです。

引出しも問題なく開閉できます。

支柱に施したストッパーが、下の引き出し天板の淵凸部しっかりとあたり、スタッキングしても動きません。

5. まとめ

で、もう一つの機能ってな~に~?って言うとこですが、もうお分かりでしょうか?
なぜ外枠をあんなに堅牢にしていたかというと、実はこんな使い方を想定しているからです(^^)/★

天板をもう少し厚みのあるものにしておけば良かったかなと気がかりではありましたが、私の重さ+娘を抱っこ(想定80kg)しても平気な踏み台として使えるものになりました!!

今回、お客様から踏み台に使える収納が欲しいという要望から、このようなものを作った次第ですm(_ _)m
なので、普段持ち運びしやすいよう、両側面は持ち手部分を残しており、且つ荷重をしっかり分散できるよう支柱の数を増やした訳でした。

長くなりましたが、最後までお読みいただき有難うございました♪
良いGWをお過ごしください。

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