【木工DIY】妻を聖域(キッチン)内の危険性から救出!(なんでも収納キャビネット制作)

キッチン周辺て、色々なモノが置かれていませんか?
それらはサイズ感がちぐはぐで、意外とデッドスペースができたり、収納がうまくできなかったりしませんか?
キッチン内を右往左往する際に邪魔になってませんか?

我が家のキッチンは、使用頻度の高いモノたち(スティッククリーナー、分別用ゴミ箱、朝食関連、大きめの調理器、ビニル袋、備蓄用品など)が集まって足元で村落を形成しておりました(^^;)

結果として、キッチンを移動する際踏んだり転倒したりしそうなリスクを孕んでいたため、それらをまとめて収納できるようなキャビネット作りに一肌脱いでみました。

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目指すは、軽くても丈夫で何でも収納できる頼りになるヤツ(キャビネット)!

トップの写真にある収納キャビネットの制作過程を、順に下記にてご説明致します。
こだわりを減らせば意外と簡単に作れる構造となっていますので、併せて説明していきたいと思います。

ちなみに、あんまり堅牢なキャビネットを作ると重量が非常に重たくなり、配置換えの際に苦労します。
なので、今回も書類棚制作で活躍した杉材(軽量木材)をメインで制作していきましょう!

1. 現状把握

え~大変お見苦しいので、若干整頓した状態となっております。。
実際は、もっと色々なものが散乱しておりました。

ここのスペースに、今回はキッチン用収納ラックを設置したいと思います。

写真左下のゴミ箱上のデッドスペースとか、ストッカーの重ね積み、足元の米袋など、色々気になります。

来客時には、いつも隠されたり配置換えをされてました(笑)
でも普段はやっぱりここに集まってくるんですよね。。
一旦全てをどかしました。
常にこの状態が維持されていると良いのですがね(笑)

2.材料

【キャビネットのフレーム用】
2×4のSPF、荒杉板(メイン材料)、丸棒

【扉用】
2×2のSPF、Lアングルアルミ、丁番、ドアキャッチ

3.道具

・スライドマルノコ(ノコギリでOK)
・鉋(無くてOK)
・鑿(必須)
・玄翁/トンカチ(必須)
・電動ドライバー(必須)
・電動ドライバー用ボアビット(必須)
・糸鋸(デザイン加工のためだけなので無くても良い)
・やすり(紙やすりやサンダー)
・木工用ボンド(必須)
・計測器(定規やスケールなど)
・固定具(クランプやハタガネなど)

4.作図

当初イメージの作図を示します。
この後お読みいただくと分かりますが、トップに掲示されている完成写真と若干違います。
えぇ、途中ゞで妻からの要望がちょくちょく入りまして、出来栄えが変わってしまいました(汗)

5.制作

5-1.フレーム作り

まずはここの部分を作っていきます。

まずは、2×4のSPFと丸棒を必要な長さにカットします。
カットは持っている工具なら何でも良いです。

2×4のSPFの側面(木端)には丸みを付けた加工をします(デザインのためだけなので、必須ではない)。
加工方法は、下記となります。
・材料につけた曲線に沿ってドリルで穴を連続で開ける
・糸鋸で穴と穴を結ぶようにカットする
・やすり掛けで凹凸を均す
その後に、黒の水性塗料で塗装しておきます。

写真の2×4のSPFは、後程ビスケット接続をするための加工溝が掘ってありますが、ダボやネジでの接合でも可能です。

パーツの塗装が乾くまでの間、2×4のSPF(柱部)に加工します。
最低限、丸棒を挿入するための穴あけ加工は必要となりますので、用意した丸棒と同一径のボアビット(参考:下記)にて穴あけをしておきます。

ボアビットとは、電動ドライバーの先端に取り付けて使用する、大きめの穴あけ専用道具です。

塗装が乾いたパーツを2×4のSPF(柱部)に取り付けていきます。
・丸棒は、ボアビットで開けた穴にボンドを塗布し、そこへ差し込んでいきます
・2×4のSPF(丸み付き)は、ボンドで柱部と接着し、その後木ネジを斜めから打ち込むやり方でも構いません
 (私はビスケット接続で固定しました)

始めはホゾ加工での接合をトライしましたが(写真左下)、途中で面倒となりビスケット接続に切り替えてしまいました(^^;)

反対側の柱部を同様に嵌め合わせたら、クランプを使ってしっかりと締め付けてボンドを乾燥させます。

今回は棚板を大入れ継ぎで取り付けていくため、出来上がったフレームにトリマーでホゾを掘ります。

★ホゾ加工をしない場合
棚板をL字金具で取り付けていけば良いので、材料の用意だけ忘れずに。

こんな感じで取り付ける棚板分のホゾを掘っていきます

5-2.棚板、パーツ作り

下の写真の①と②のパーツを作っていきます。

棚板は必要な長さに切り揃えたものを、ボンドでつなぎ合わせクランプでしっかりと固定します。
クランプで固定する際は、表裏の双方からクランプをかませるようにして、板が反らないようにしてください。
片側のみの固定だと、乾燥後に棚板が反った状態になってしまいます。
反り具合の確認として、長めの定規を板の継ぎ目と直角方向に当て、定規と板の隙間の出来具合で確認します。

棚板とパーツを必要数切り出します。
棚板には後程縦方向に嵌める板のホゾを加工しておりますが、必須ではありません。
上述と同様に、L字金具にて固定が可能です。

上:②のパーツ
下:①の棚板

加工が終わったら、ステインで塗装をしておきます。
組み立てた後に塗装をするのは大変なので。

左:塗装後
右:塗装前
②のパーツを全て塗装した後。数が多いから手間はかかりました。

5-3.棚板、パーツの取付(組み立て)

5-1項で作ったフレームに5-2項で作った棚板とパーツを取り付けていきましょう!

まず棚板をフレームに掘ったホゾに嵌めて、フレーム外側から木ネジで固定していきます。

★L字金具で固定する場合は、下の写真の赤線のような位置に取り付けていけば良いと思います。
 金具を見せたくない場合は、②の板で隠れる部分に金具を取り付けることを推奨します。

 強度維持のために、下記の実施を推奨します。
 ・棚板はすのこ状にする
 ・フレームへの取付はL字金具+外側からの木ネジ固定

一番高い部分は、隣の食器棚の高さと合わせてます。

4枚の棚板を取り付けた後。
猫娘も、自分の新しい寝床か?と勘違いし、気になってしょうがない様子。

②のパーツは、こんな感じでフレームの2×4のSPFに直接木ネジをガンガン打ち込んで固定していきます。
これを全て手動でやるとその日はフライパンを持ちたくなくなるので、電動ドライバーでの取付が必須かなと思います。

固定する際は、パーツがずれないようにクランプしながら作業します。
こんな感じで下段の左右に張り付けていきます。
上段の左右は後程に取り付けます。

5-4.補強

棚板を取り付けただけだと、大物家具はグラつきます。
一般的にはグラつき防止として下記のような加工を施します。
・背板を入れる
・幕板を取り付ける
・筋交いを取り付ける

今回は、通気性が欲しいと言われており、筋交いを取り付ける加工を選びます。

★難易度を下げるためには
ベニヤ板を後ろからべた付けが簡単だと思います。

2×2のSPFを使います。

筋交いは相欠ぎ継ぎで加工するので、まず加工箇所の墨付けを写真のように行います。

加工時間の短縮のため、ノコギリで複数回にわたって切り込みを入れます。

玄翁で横から軽く叩くとパキパキと気持ちよく折れていきます。

折れた部分を取り除くと、あっという間にここまで切り欠くことができます。

最後は鑿で平面に整えます。

同じことをもう一本の材にも施したら、勘合するか確認します。

いくらか段差ができても、ボンドを併用すれば問題ないです。

組みあがった筋交いも塗装し、上段に木ネジで取り付けます。

5-5.キャビネット上段の棚づくり

先に筋交いを取り付け、②のパーツをその後取り付けます。
筋交いと重なる部分は、筋交い分を切り欠いておきます。

★難易度を下げるためには
 先に②のパーツを取り付けて、その後に筋交いを取り付けるとより簡単になります。

横方向の棚板は、可能な取り付け方を選んでいただければ良いと思います。
棚に乗せる重さに合わせて考えましょう。

・木ネジの斜め打ち
・ダボ継ぎ
・ホゾ加工
・L字金具 などなど

垂直、水平を確認しながら取り付けていきます。
・垂直確認には、スコヤでも百均で売っている水準器でもOK
・水平確認には、水準器で

5-6.扉作り

両端のフレームに2×2のSPFを用いて、フレーム間を塗装した杉板で繋ぎます。
まずは、パーツを並べて位置関係を調整します。

位置が決まったら、両端のフレームと杉板をしっかりと接合します。
今回はビスケット接続にて行っておりますが、ダボ継ぎでも構いませんし、フレーム外側から長めの木ネジで接合しても構いません。
やりたい方法を選んでください。

ビスケットやダボでの接続の場合は、棚板制作同様にしっかりとクランプしてください。

ボンドが乾いたら、後は両端のフレームを塗装し、丁番を取り付けるための加工を裏面に行います。

扉の裏面に丁番取り付け部の彫り込み

彫り込みを加工する深さは丁番2枚分の厚みとします。
2枚分の深さを彫ることで扉を閉めた時に、丁番が介在することによるキャビネットとの隙間が無くなります。

裏面の加工が終わったら、開き戸の取っ手として利用するL型アングル(ホームセンターで汎用的に売っているもの)を木ネジでフレームに取り付けます。

後は仕上がった扉をキャビネットに取り付けます。

開閉に問題ないことを確認しますが、大丈夫そうですね。
丁番の位置が悪いと開閉が渋くなるので、その時はキャビネット側の位置を調整します。
一度開けてしまった穴は、爪楊枝などをボンドで差し込んで穴を埋め、再度丁番取り付けを行えば問題ありません。

反対の扉も付けて、キャッチも取り付ければ扉の取付は完成です。

扉が大きいので、しっかりと閉じるようにキャッチは上下に取り付けてます。

最後にキャビネット下段に分別用のゴミ箱2個が収納できるよう、仕切りを取り付けて制作完了です♪

扉のアクセントとして付けた焼き目もいい感じですかね?

6.まとめ

ここまでお読み頂いた方にはバレたと思いますが、当初予定の図面と比べると表面の扉がだいぶ様変わりしてしまいました(;^_^A
「ゴミ箱収納部に扉を付けると、ごみ袋交換が煩わしい」などの貴重な意見を取り込んでいったらこうなりました。

しかしまあ、こんな感じで妻の聖域をより良いものに仕上げられたかなと思います。

これからは、足元に色々とモノが散乱しないよう、この中に収納してもらえると安心して美味しいご飯を待つことができます(^^)
毎日食事の支度してくれる妻には、本当に感謝しております。

長文駄文、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました。

この4月から本業が忙しくなり投稿数の減少が見込まれますが、サラリーマン大工を頑張っていきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m。

ちなみに、スティッククリーナーは側面の丸棒にフックを付けて掛ける予定です。

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