黒い羽アリの見分け方を紹介!発生原因や駆除・対策方法も

黒い羽アリを見つけたら、シロアリかクロアリか確認してみましょう。黒い羽アリの見分け方や種類、発生原因、対処方法まで紹介します。

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黒い羽アリはクロアリ?シロアリ?

提供:LIMIA編集部

シロアリ

クロアリ

触覚

・数珠状に真っ直ぐ

・くの字に曲がっている

胴体

・寸胴

・くびれがある

・4枚がほぼ同じ大きさ ・色が濃い ・模様が薄く見える

・上下で大きさが異なる ・色が薄い ・模様が濃く見える

発生時期

・4〜9月頃

・5〜11月

日本には、羽アリになる種類のアリが多く生息しています。シロアリのなかでも羽アリに変化すると、黒っぽい色になる種類もいるため、色だけで種類を断定するのは難しいです。

そのため、体や羽の形、触覚などに注目してみましょう。例えば、クロアリには羽の下側が小さく、上側が大きいなどの違いがあります。ほかにも、発生した時期も参考にしてみてください。

▼羽アリの見分け方をチェック

黒い羽アリ(シロアリ)の特徴

羽アリになると黒っぽい色になるシロアリのなかでも、家に悪影響を与える代表的な種類は2つです。ここでは、「ヤマトシロアリ」と「アメリカカンザイシロアリ」について紹介します。

ヤマトシロアリ

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  • 生息地域:北海道の北部以外の日本全土
  • 羽アリの大きさ:約5〜7mm
  • 羽アリの時期:4〜5月頃
  • 羽アリの特徴:全体が黒く胸板が黄色っぽい
  • 被害を与えやすい場所:床下、水まわりなど

ヤマトシロアリは、湿度の高い場所を好んで食害して巣を作ります。1つの巣の規模は2〜3万匹程度と言われており、他のシロアリに比べると食害のスピードはやや遅めです。

被害が出やすいのは、高温多湿の床下や水まわりですが、まれに結露しやすい断熱材や雨漏りをした天井裏の木材も食害する場合もあります。

▼ヤマトシロアリについてはこちらもチェック

アメリカカンザイシロアリ

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  • 生息地域:各地に点在
  • 羽アリの大きさ:約6〜9mm
  • 羽アリの時期:6〜9月頃
  • 羽アリの特徴:全体が黒色で頭部が赤褐色
  • 被害を与えやすい場所:家中どこでも

外来種のアメリカカンザイシロアリは、乾燥にも強いので、家中どこでも食害することができ、羽アリの時期も6〜9月と期間が長いのも特徴。

また、1つの巣は小さく、それぞれが移動して家中の木材を食べ進めるため、駆除がするのが難しい種類です。

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スタッフF
ほかにも注意したいシロアリの種類
ヤマトシロアリやアメリカカンザイシロアリ以外にも、イエシロアリも家屋に被害を出す種類なので注意しましょう。イエシロアリの羽アリは黄色〜茶色っぽく、6〜7月頃に発生しやすいです。

▼シロアリの見分け方はこちらをチェック

黒い羽アリに似た別の虫の可能性も

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アリガタバチ

キノコバエ

見た目の特徴

・全体的に黒っぽい ・腹柄節がない

・薄い黒色の羽 ・長い脚

大きさ

約2〜3mm

約2mm

発生時期

4〜10月頃

6〜7月頃

主な発生場所

食べ物や畳などのシバンムシが発生した場所など

観葉植物やプランターの土など

黒い羽アリに似た虫もいるので、シロアリやクロアリでない可能性もあります。そのなかでも「アリガタバチ」や「キノコバエ」は、形や色もよく似ていますが、大きさや発生場所も異なります。

▼羽アリに似た虫についてはこちらもチェック

黒い羽アリが発生する原因

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羽アリとは、繁殖や新たな住処を探すために、シロアリやクロアリが変化した姿です。羽は繁殖を終えたり、住処が見つかれば、自然に抜け落ちます。

羽アリが大量に発生している場合、すでに家の基礎や敷地内に巣があり、巣がいっぱいになっている可能性もあります。

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スタッフF
黒い羽アリはどこから家の中に入ってくる?
黒い羽アリは窓やサッシ、玄関、ベランダなどから家の中に入ってくることがあります。そのため、窓や玄関まわりには薬剤を散布するなどの予防も必要です。

黒い羽アリの駆除と対策方法

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  • 網戸を使う
  • 夜間は遮光カーテンを使う
  • アリの予防スプレーなどを使う

羽アリを入れないために窓を開けるときには網戸を使い、穴などがあれば早めに直すようにしましょう。

また、アリは電気などの灯に集まる習性があるため、夜には遮光カーテンをして窓やサッシなどから入ってこないようにするのもおすすめです。

窓や玄関にはアリが嫌う成分の入ったスプレーや薬剤などを吹き付けておくのもよいでしょう。

黒い羽アリが大量発生したときの駆除や対処方法

  • クロアリの羽アリには殺虫剤を使う
  • 水または熱湯で流す
  • 粘着テープで取り除く
  • ビニール袋で侵入経路を塞ぐ

クロアリの羽アリは殺虫剤で駆除することはできますが、巣から駆除しないと再び発生する可能性もあります。

シロアリの場合も、巣から駆除しないと再発する可能性があり、むやみに殺虫剤を使うと被害が拡大する場合もあるため、使用を控えて専門業者に相談しましょう。

応急処置として、水か70〜100℃の熱湯で流したり、粘着テープ(コロコロ)などで取り除いたりするのがおすすめです。また、侵入している隙間や穴があれば、ビニール袋で経路を塞ぎ、テープで固定して刺激しないようにしましょう。

シロアリか迷ったら専門業者に相談してみよう

シロアリかクロアリか見分けがつかないときや、シロアリが不安なときには、専門業者に相談するのがおすすめです。

「シロアリ110番」は、メールと電話で無料相談を受け付けており、調査も無料です。

黒い羽アリに関するQ&A

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Q1. 黒い羽アリの見分け方は?

A. 触覚、胴体、羽の形や色から見分ける

シロアリの場合、触覚は数珠状で胴体は寸胴、羽は上下同じ大きさで色が濃いので、模様が薄く見えるのが特徴です。クロアリは、触覚がくの字に曲がり、胴体にはくびれがあり、羽は上下で大きさが違って色が薄く模様が濃く見えます。

Q2. 黒い羽アリを家の中で見つけたときの対処方法は?

A. シロアリとクロアリで対処方法に違いがあるので要注意

クロアリの羽アリは殺虫剤で対処しましょう。シロアリの羽アリは、殺虫剤の使用を控えて、水で流したり、粘着テープで取り除くのがおすすめです。シロアリもクロアリも巣から駆除しないと、再発する可能性があるので、専門業者に駆除を依頼しましょう。

Q3. 黒い羽アリがシロアリの場合は駆除は必要?

A. 早めに専門業者に駆除を依頼をする

シロアリだった場合、家の耐久性が低くなる可能性もあるので、早めに駆除を専門業者に依頼しましょう。自分で駆除しようと、むやみに殺虫剤などを使用すると被害が拡大するケースもあります。

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※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年12月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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