イエシロアリの特徴を徹底解説!大きさや生態、ヤマトシロアリとの違いも紹介

イエシロアリは日本の太平洋側の暖かい地域などに生息し、大きな巣を作って家屋に被害を与えます。今回は、そんなイエシロアリの生態的な特徴や大きさから、兵アリと羽アリで見分ける方法やヤマトシロアリとの違い、対策方法などを詳しく紹介していきます。

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イエシロアリの大きさは?見た目の特徴

提供:LIMIA編集部

社会性昆虫であるイエシロアリは、役割によって階級が別れており、見た目も異なります。

階級には女王アリや王アリ、働きアリ(職アリ)などがありますが、特徴的な見た目をしているのは兵アリと羽アリです。

イエシロアリの兵アリの大きさは約6〜9mm、頭部の色は薄い茶色で卵のような形をしています、胴体の色は白っぽいのが特徴です。一方で、羽アリの大きさは7〜9mm、全体的に黄色みのある茶色が特徴となります。

イエシロアリとヤマトシロアリの違い

提供:LIMIA編集部
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ヤマトシロアリ

イエシロアリ

性格

臆病

攻撃的

大きさ(兵アリ)

4〜6mm

6〜9mm

大きさ(羽アリ)

5〜7mm

7〜9mm

見た目の特徴(兵アリ)

・頭部は細長くて褐色 ・胴体は薄い黄色

・頭部は卵型で、薄い茶色 ・胴体は白っぽい

見た目の特徴(羽アリ)

・全体的に黒っぽく、胸の一部が黄色

・全体的に黄色みのある色

生息地域

・北海道北部以外の日本全土

・太平洋側の暖かい地域、南西諸島、小笠原諸島など

生態

・水を運べない ・乾燥に弱い

・水を運べる ・乾燥に強い

巣の作り

・巣が小さく、2〜3万匹

・本巣と分巣があり大きく、数十万〜数百万匹

食害する範囲

・湿度の高い場所

・巣から半径100m以内のどこでも

イエシロアリに似た見た目をしているヤマトシロアリですが、表のように性格や大きさなどに違いがあります。

ヤマトシロアリは、水を運べないため、湿度の高い場所を好んで食害し、巣を作ります。一方で、イエシロアリは女王アリなどが住んでいる本巣と、経由地となる分巣を作り、水も運べるためどこでも食害する習性があります。

▼ヤマトシロアリについてはこちらもチェック

羽アリになる時期や時間帯の違い

ヤマトシロアリ

イエシロアリ

時期

4〜5月頃

6〜7月頃

時間

午前中

夕方〜夜

シロアリは、新しい住処や繁殖のために羽アリに変化し、新しい住処を見つけると生えた羽は自然と抜け落ちます。

また、羽アリが発生する時期や時間帯は、上記の表のようにイエシロアリとヤマトシロアリでも異なるので、羽アリを見つけたときは時期や時間にも注意してみましょう。

▼羽アリとシロアリの違いもチェック

イエシロアリの被害に遭いやすい場所

  • 家屋の土台
  • 天井裏

イエシロアリは水を運ぶことができるため、基本的にはどこでも食害することが多いですが、ここでは具体的にどのような場所が被害に遭いやすいのかについて解説します。

家屋の土台

イエシロアリは基本的に土の中に巣を作りますが、食害する範囲は広く、家屋の土台を食べながら進み、家中の木材などを食べます。

家屋の土台がイエシロアリの被害に遭うと、家屋の耐久性に問題が生じます。そのため、家が傾いたり、柱などが脆くなったり、災害時に被害が大きくなる場合もあります。

天井裏

イエシロアリは乾燥に強く、水を運ぶこともできるため、家屋の天井裏まで食害することもあります。

天井裏のなかでも、梁(はり)や桁(けた)などの太い構造材を好んで食べ進めるため、家屋の倒壊などのリスクが高くなります。

イエシロアリを見つけたときの対処方法

  1. 1.粘着テープで取り除く
  2. 2.侵入経路をビニール袋とテープで塞ぐ

イエシロアリは本巣と分巣を作り、1つの巣に数十百〜数万匹いると言われています。数十匹残っているだけでも巣は再生可能なため、自分で完全に駆除するのは難しいです。

今回紹介する対処方法はあくまでも応急処置なので、早めに専門業者に駆除を依頼しましょう。

【1】粘着テープで取り除く

家の中などで数匹シロアリを発見したときは、ガムテープや粘着テープ(コロコロ)などを使って取り除くのがおすすめです。イエシロアリの場合は攻撃性が高く、噛むこともあるので注意しながら行ってください。

また、シロアリがついたガムテープや粘着テープをいくつか残し、業者の人がシロアリの種類をきちんと判別できるようにしておくとよいでしょう。

【2】侵入経路をビニール袋とテープで塞ぐ

羽アリやシロアリが侵入している隙間や穴などが分かれば、侵入経路をビニール袋で塞いでテープで固定する方法もあります。ビニール袋で侵入経路を塞ぐことで、家の中に入ってくることを防ぐ効果もあります。

ビニール袋は業者の人が来るまで刺激しないでそのままにしておきましょう。

シロアリ駆除はシロアリ110番に相談!

イエシロアリは数十万〜数百万の巣を作り、家屋の木材を食害して耐久性を低くする危険性があります。活動が活発になる前に予防や駆除をしておきましょう。

「シロアリ110番」は、シロアリに関する相談を無料で電話やメールにて受け付けています。被害を発見したときや、シロアリがいるか気になったら気軽に相談してみましょう。

イエシロアリに関するQ&A

提供:LIMIA編集部
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Q1. イエシロアリの見た目の特徴は?

A. 兵アリは頭部は卵型で薄い茶色、胴体は白っぽい。羽アリは胴体は黄色みのある色

イエシロアリを見分けるには、兵アリと羽アリに注目してみましょう。兵アリは大きさ6〜9mm程度あり、頭部は丸い卵型で茶色、胴体は白っぽい色をしています。羽アリは大きさ7〜9mmあり、全体的に黄色みのある色が特徴的です。

Q2. イエシロアリが羽アリになる時期は?

A. 6〜7月頃に羽アリになる

イエシロアリが羽アリになる時期は6〜7月頃で、夕方から夜にかけて群れになって飛びます。シロアリの羽アリは基本的に飛ぶのが苦手で、天候に影響されますが、100m〜1km以内を飛ぶとも言われています。

Q3. イエシロアリの被害に遭っているか確認するには?

A. 壁や柱を叩いて軽い音がするか、床が軋むかなどを確認する

シロアリは木材の内部を食害していくため、表面上では被害が分かりにくいです。壁や柱を叩いて軽い空洞音がしたり、床がギシギシと軋む場合はシロアリの被害にあっている可能性があります。

また、イエシロアリは土や排泄物などで作る蟻道(ぎどう)と言うトンネルを使って移動するので、基礎や外壁に蟻道を発見したら住み着いている場合があります。

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※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年11月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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