シロアリ駆除にかかる時間の目安は?当日の流れや注意点を解説
シロアリ駆除にかかる時間の目安を解説します。作業時間は、駆除方法や被害状況、建物の大きさなどで変動する場合があるので注意しましょう。具体的な施工内容や時間がかかりやすいケースなどを紹介します。
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シロアリ駆除の作業時間は内容によって変わる
- バリア工法:約4時間
- ベイト工法:約2~3時間
シロアリの被害の状態や家の構造などによって作業時間に違いはありますが、編集部が調べたところ、20坪ほどの家での作業時間は2〜4時間前後が多い結果でした。
しかし、被害が大きい場合は、6時間前後や1日以上かかることもあるため、まずは駆除業者による現地調査がおすすめです。
また、駆除業者が行う駆除方法は「バリア工法」「ベイト工法」の主に2種類あり、工法によっても作業時間が変動するため、駆除方法ごとの時間の違いをチェックしておきましょう。
バリア工法:約4時間
- 20坪ほどの家は4時間前後かかる
- 被害状況によって丸1日以上かかる場合も
- 即効性があり、5年ほど効果が持続する
バリア工法は、被害箇所に薬剤を散布する駆除方法。
被害に遭いやすい部分の床下の柱にドリルで穴を開けて薬剤を注入する木部処理や、地表・地中に薬剤を散布する土壌処理を行います。
バリア工法の作業時間は、20坪ほどの住宅の場合で4時間前後。ただし、シロアリ被害が大きい場合は1日以上かかることもあります。
ベイト工法:約2〜3時間
- 1回の作業時間は2〜3時間ほど
- 即効性は低く、巣の駆除までに時間がかかる
- 定期的な点検が必要
ベイト工法は、駆除剤が入ったエサを仕掛ける駆除方法。
シロアリがエサを巣に持ち帰ることで巣のなかにいる仲間も退治でき、巣ごと駆除しやすいのが特徴です。
穴を掘ってエサを地中に埋める作業が中心で、1回の施工時間は2〜3時間ほどですが、エサの減り具合を定期的に点検する必要があるのがポイント。
効果が発揮されるまでは2〜3ヶ月前後、また、巣全体を駆除するにはそれ以上の時間がかかる点も意識しておきましょう。
一軒家のシロアリ駆除の作業時間
一軒家のシロアリ駆除にかかる時間は、坪数や方法によって異なります。バリア工法の場合は、家の面積によって作業時間が変化しやすいですが、20坪の場合は4時間前後で作業は終了するため、床面積が一般的な大きさの住宅であれば、一日以内で終わることがほとんどのようです。
ここまで紹介した時間はあくまで目安なため、見積もりをした際に駆除業者に聞くことをおすすめします。
シロアリ駆除の時間が長くなりやすいケース
- シロアリ被害が大きい場合
- 住宅が広い場合
- 建物の構造や立地が複雑な場合
- 工事当日が悪天候の場合
作業時間の目安を紹介しましたが、家の構造や工事当日の天気などの影響でシロアリ駆除にかかる時間が長くなることがあるため、シロアリ駆除を検討している方は参考にしてみてください。
シロアリ被害が大きい場合
部屋の一部分の柱や床がかじられた程度なのか、天井裏や部屋のあちこちに被害が出ているのかなど、シロアリ被害の規模によって作業時間は変化します。
また、シロアリ駆除以外にも壁や床の交換、修繕工事が必要な場合はより時間がかかるため注意しましょう。
住宅が広い場合
バリア工法でシロアリ駆除をおこなう場合は、住宅の広さによって作業時間が左右されやすいです。20坪ほどの住宅の場合で4時間前後かかりますが、より広い家の場合は、さらに時間がかかってしまいます。
住宅の構造や立地が複雑な場合
住宅の間取りや立地の関係で作業時間が長くなることがあります。
例えば、床下がかなり低い構造の場合や、床下の点検口がない住宅で新しく作る場合、ベイト工法を行うためにコンクリートに穴を開ける必要がある、駆除業者の車両が家の近くに停められないなどのケースは、施工の準備で時間がかかります。
工事当日が悪天候の場合
シロアリ駆除は、天気に関係なく作業を行うことができます。しかし、雨が降っている場合は、家のなかが濡れないように施工や養生の準備、駆除に使う道具を運ぶ時間が普段よりかかってしまうことがあります。
工事当日が雨の場合は事前の説明より施工時間が長くなる可能性があるので、意識しておくとよいでしょう。
シロアリ駆除の時間を短縮する事前準備
- 作業スペースになる基礎回りや床下を片付ける
- 駆除業者に見せる見取り図を用意する
- 薬剤を散布する場合は子どもやペットを遠ざける
- 駆除業者が駐車できるスペースを作る
ここからは、シロアリ駆除を業者に依頼する際に意識しておくと当日の作業がスムーズに進みやすくなるポイントを紹介します。
作業スペースになる基礎回りや床下を片付ける
シロアリ駆除は床下に入って作業や点検を行うため、床下への侵入口や基礎周りを中心に掃除をしておきましょう。
床下点検口付近に物が置いてある場合は、施工前に移動しておくのも忘れないように。また、床下収納に物を入れている場合は空にしておくと、スムーズに作業できます。
駆除業者に見せる見取り図を用意する
駆除業者は被害箇所以外の床下や水回りの調査も行うため、必須ではありませんが、家の見取り図を準備しておくと構造を把握してもらいやすく、スムーズに駆除作業が進むでしょう。
また、「シロアリが住みついていないか調査して欲しい」というような駆除前の段階でも、見取り図があると見積もりをスムーズに出せるので、可能な場合は用意しておくのをおすすめします。
薬剤を散布する場合は子どもやペットを遠ざける
バリア工法のような薬剤を散布する工事の場合は、子どもやペットを作業場所に近づけないようにしましょう。
工事中は離れた部屋で待機させる、あらかじめ外に移動させるなど、どのように過ごすかを当日までに準備しておくと安心です。
駆除業者が駐車できるスペースを作る
家の前に、駆除業者が駐車できるスペースを作っておくことをおすすめします。
基本的に、駆除業者は車の中にさまざまな器具をいれています。そのため、器具の出し入れのために家と車を往復する時間を短くすることで、作業時間も短くすることができます。
シロアリ駆除の相談から作業当日までの流れ
シロアリ駆除の依頼から工事までの流れ
- 1.電話・メールで問い合わせ
- 2.現地調査
- 3.見積もりの提示
- 4.契約
- 5.駆除工事
- 6.支払い
シロアリ駆除の依頼から作業当日までの流れは上記の通りです。
実際の被害状況や建物の構造などを確認の上で見積もりを出してもらい、シロアリ駆除の契約をするかどうか決めます。作業内容や時間をしっかりと検討しましょう。
契約が決まったら改めて駆除工事の日程を決めて施工します。
シロアリ駆除の依頼から工事までにかかる時間
シロアリ駆除を依頼してから、実際に工事がおこなわれるまでにかかる時間は時期や予定、業者によってまちまちです。
最短で、依頼をした日に駆除までおこなってくれる場合もあるようですが、基本的には即日駆除というわけにはいきません。業者が忙しく、すぐに駆除に取りかかれない場合もあるので、シロアリ被害に気づき次第、すぐに依頼をすることをおすすめします。
シロアリ駆除の作業期間が短すぎる業者には注意
シロアリ駆除は、依頼から現地調査、見積もりの提示、駆除、掃除までがおおまかな流れ。シロアリの再発を防ぐために準備期間を含めしっかりと行う必要があるので、時間はかかってしまうものです。
そのため、作業時間の短さを売りにしたような駆除業者には注意。
「30分前後で駆除が完了する」「現場に行かずに見積もりを出せる」などという場合は調査や作業が十分にできていない可能性もあります。
▼シロアリ駆除業者の選び方を知りたい方はこちら
シロアリ110番に駆除や予防の相談をしてみよう
「シロアリを見かけた」「柱や床が食べられているかも」と被害を発見した場合は、なるべく早めに駆除業者に相談することをおすすめします。
「シロアリ110番」は24時間・365日、電話やメールでシロアリに関する相談を行っている害虫駆除業者。
住宅をシロアリ被害・腐朽から守るための団体である「日本しろあり対策協会」が指定した工法によってシロアリを駆除・予防してくれるため、業者選びに迷っている際は検討してみてください。
※ 66㎡以下のご依頼は一律80,000円(税込88,000円)となります。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合がございます。
※1 作業内容や加盟店によって対応できない場合がございます
シロアリ駆除のために最低1日は時間を空けておこう!
冒頭で、バリア工法は4時間前後、ベイト工法は2~3時間で作業が終了すると紹介しましたが、その時間だけしか時間を空けなくていいわけではありません。
住宅の構造が複雑であったり、思ったより被害が進んでしまっていたりしている場合は、作業時間が長くなってしまうため、最低1日は時間を空けておくようにしましょう。
シロアリ駆除の費用・補助金に関する記事はこちら
Q1. シロアリ駆除はどのくらい時間がかかる?
A. 4時間前後が目安。被害が大きい場合は1日以上かかる場合も。
20坪の家の場合で、4時間前後かかったというケースが多いです。しかし、シロアリ被害の大きさや工事をする部屋の数によっては1日または、それ以上かかる場合もあります。
ひとまず応急処置だけでもしたい!という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Q2. シロアリ駆除の工事当日の注意点は?
A. 子どもやペットを作業場所に近づけないようにしましょう。
薬剤を散布する場合は、安全を確保するため子どもやペットがいる家庭は離れた部屋や別の場所で待機させるなどしましょう。
また、作業を行う床下点検口や基礎周辺に物を放置していないかもチェック。洗濯物も取り込んでおきましょう。
Q3. シロアリ駆除は何年おきに行うべき?
A. 5年に1度を目安にシロアリ対策を行うのが望ましいです。
薬剤の効果は5年前後なので、シロアリ駆除も5年を1度を目安に対策するとよいでしょう。
シロアリ駆除の保証については以下の記事で詳しく解説しています。
Q4.シロアリ駆除は必要ない?
A. シロアリ駆除は必要です。
シロアリの被害は築年数が古い家や木造住宅に限らず、どんな家でも発生するリスクがあります。
すぐにシロアリ駆除が必要ない場合でも気づいたら巣が作られていることもあるため、定期的に予防を行うことが大切です。
シロアリ駆除に関する記事はこちら
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年5月)に基づいたものです。
※画像はイメージです。
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