【雨漏り修理のやり方】いくらかかる?自分で直せる?助成金の使い方までまるわかり
発生すると厄介な家の雨漏り。「自分で直せる? 」「修理費用はいくら? 」「どこに頼むのが正解? 」など気になる疑問にお応えします。また、緊急時の応急処置方法や出費を抑えるための助成金の使い方についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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緊急時にできる雨漏りの応急処置方法
まずはじめに、雨漏りを発見した際の簡易的な応急処置方法をご紹介します。
準備するもの
- 雑巾
- ブルーシート
- バケツ
手順
- 1.雨漏りが発生している場所の家電や家具を避難させる(家電のコンセントは抜いておく)
- 2.溜まっている雨水を雑巾などで拭き取る
- 3.ビニールシートを敷いた上にバケツを置いて雨水を受けておく
床材などに雨水が染み込むとフローリングの劣化やカビの発生を誘発します。まずは雨水の受け口をつくり、室内への被害を最小限に抑えるようにしましょう。
また、修理業者に調査してもらう際に雨漏りの原因箇所が乾いていると、その原因を究明するのが困難になります。スムーズに対策がとれるよう、雨漏り箇所の写真を撮って証拠を残しておきましょう。
《DIY》雨漏りは自分で直せる?
雨漏りは原因の特定が難しいうえに、そもそもの根源を明確にして補修しないと再発してしまうことがあります。また、作業には専門的な知識や技術が必要となり、不出来な対応が状況の悪化を招くことも。さらに屋根など高所での作業は落下の危険性があるほか、漏電に接触して感電する恐れもあります。そのため、自分でするのは応急処置程度に留め、あとは修理業者に依頼するのがおすすめです。
雨漏り修理に便利なグッズと使い方
やむ終えず自分で雨漏りを修理する際に、好適なグッズとその使い方をご紹介します。先述したことを踏まえたうえで、作業には細心の注意を払うようにしてください。
コーキング材
施工箇所の隙間を埋めたり防水・気密性を保持したりする目的で使う「コーキング材」。雨漏り修理のDIYに便利ですが、さまざまな種類があるため用途に合ったものを選ぶ必要があります。
種類 | 用途 | 特徴 |
シリコン系 | ガラス、アルミサッシ、水回りなどのタイルのつなぎ補修など | ・耐久性、耐水性、耐熱性に優れている ・上から塗装できない |
変成シリコン系 | 外壁、板金補修など | ・上から塗装できる ・幅広い場所で使用できる ・耐久性、密着性にやや劣る |
ウレタン系 | コンクリートのヒビ割れや目地の補修、木材の補修など | ・弾力性がある ・紫外線に弱く上から塗装が必要 |
アクリル系 | 塗装、クロス下地処理など | ・水性で水に強く湿気のある場所でも使用できる ・取り扱いが簡単 ・耐久性が低い ・上から塗装できる |
ポリサルファイド系 | 外壁材の目地や窓サッシ周辺の補修など | ・表面にホコリが付着しにくい ・柔軟性が低い ・独特の匂いがする |
▼使い方
《準備するもの》
- コーキング材
- コーキングガン
- マスキングテープ
- カッター
- ヘラ
- プライマー
- ハケ
《手順》
- 1.既存のコーキングをカッターで取り除く
- 2.水と薄めた中性洗剤で施工箇所を洗浄し、十分に乾燥させる
- 3.施工箇所の周辺をマスキングテープで養生する
- 4.施工箇所にハケでプライマーを塗布する
- 5.コーキング材をコーキングガンに入れて充填する
- 6.ヘラで形を整える
- 7.コーキング材が乾く前にマスキングテープを剥がす
- 8.1日~2日程度乾燥させたら完成
施工箇所が湿っているとコーキングが剥がれてしまうこともあるので、壁が濡れている状態のときや雨の日に作業するのは避けるのがベター。また、これはあくまで応急処置なので、建物の安全性を確保するためにも業者に本格的な修理を依頼するのが賢明です。
防水テープ
「防水テープ」を使用するのもひとつの手。外壁などのヒビ割れや穴などを塞いで、劣化した箇所を一時的に補修することができます。また、補修箇所に合わせた大きさにカットできるうえ、すぐに剥がせるので原因箇所を見失わずにすむのもメリットです。
▼使い方
《準備するもの》
- ブラシなどの掃除道具
- 防水テープ
- ローラー
《手順》
- 1.雨漏りの原因箇所を特定する
- 2.補修箇所をブラシなどで掃除して汚れを取り除く
- 3.防水テープを貼る
- 4.上からローラーなどで圧着する
広範囲の雨漏りは、「防水シート」で対応するのもおすすめ。伸縮性があり材料にも追従しやすく、テープを少しずつカットして貼るより手間も省けます。
補修スプレー
防水効果のある「補修スプレー」も有効。雨水の侵入箇所をコーティングして雨漏りを一時的に止められます。また、スプレーするだけで特別な工具も必要ないため、DIYに不慣れな方でも扱いやすいでしょう。
▼使い方
《準備するもの》
- ブラシなどの掃除道具
- 補修スプレー
《手順》
- 1.補修箇所をブラシなどで掃除して汚れを取り除く
- 2.スプレーを振って20~30㎝程離れた場所から吹きかける
- 3.2.3回程全体的に重ね塗りする
- 4.1日以上乾燥させたら完了
雨漏り修理の費用相場
雨漏りの箇所 | 修理費用(目安) |
屋根 | 5~200万円(税込) |
外壁 | 5~300万円(税込) |
天井 | 10~15万円(税込) |
ベランダ(バルコニー) | 3~25万円(税込) |
窓枠(サッシ)・天窓 | 3~25万円(税込) |
屋上 | 20~150万円(税込) |
上記はあくまで目安。雨漏りの状態や建物の構造、作業内容などによって変動するので、正確な費用は修理業者に見積もりを依頼して確認してみてください。
修理費用が高額になるケース
以下のようなケースは、修理費用が割高になる傾向にあります。
▼屋根の葺き替えが必要な場合
屋根の一部を補修するだけなら数万円程度で済むことがほとんどですが、状況によっては屋根の葺き替え作業が必要となり、その場合は修理費用が100万円を超えてしまうことがあります。
▼材質が腐食している場合
材質が腐食している場合は大掛かりな修繕工事が必要になることもあります。すぐに対処すれば数万円で済んだところも手遅れとなり、結果100万円以上かかってしまった事例も。雨漏りは放置していると症状が悪化して費用も高額になるので、見つけ次第早めに対応しましょう。
修理業者が行う現地調査
調査方法 | 調査期間 | 調査費用 | 調査内容 |
目視調査 | 約30分~ | 0~3万円(税込) | 雨漏り箇所を目視で確認 |
散水調査 | 約半日~2日 | 3~20万円(税込) | 雨漏りの原因と想定される箇所に水を流して確認 |
発光液調査(赤外線投射発光調査) | 約半日~3日 | 5~25万円(税込) | 雨漏りの原因と想定される箇所に紫外線を当てると発光する専用の液体を流して確認 |
赤外線サーモグラフィー調査 | 約半日~2日 | 10~30万円(税込) | 赤外線カメラで撮影して建物内の温度差を見て確認 |
雨漏りの原因を特定するために行う現地調査。目視調査なら無料~3万円(税込)程度と比較的安価ですが、散水調査・発光液調査(赤外線投射発光調査)・赤外線サーモグラフィー調査は機器を使用する費用などが発生するため、調査費用も高額になる傾向にあります。
雨漏りの主な原因箇所と修理方法
主な雨漏りの原因箇所と修理方法は以下の通りです。
屋根
経年劣化や自然災害などで屋根が割れたり欠けたりするとその隙間から雨水が染み込み、雨漏りの原因となります。また、進行すると木材部分が腐食してしまうこともあるので、早急に対処する必要があります。
▼修理方法
軽度であれば防水コーキング修理で対応でき、費用も5~高くて20万円(税込)前後で済むのが一般的。また、漆喰・板金・谷樋なども雨漏りの原因となりやすい箇所で、これらの撤去・交換が必要になることもあります。なお、劣化が進行していて屋根の葺き替えとなると200万円(税込)近くのコストがかかることもあります。
外壁
外壁も雨漏りの原因となりやすい箇所。とくに「構造クラック」と呼ばれる、幅0.3mm以上・深さ5mm以上のヒビ割れは放置していると雨漏りだけでなく基礎の強度を低下させてしまうため、早急に補修するようにしましょう。
▼修理方法
外壁のヒビ割れやコーキングの劣化は部分修理を行います。費用は5~10万円(税込)程度を見ておくとよいでしょう。また、コーキングをしっかり打ち替えたい場合は10~30万円(税込)近くかかりますが、さらに足場が必要になると50万円(税込)近くになることも。さらに外壁全体の張替や重ね張りとなれば、100万円(税込)は優に超えてしまう可能性があります。
窓
窓からの雨漏りは、窓枠を固定しているコーキングの劣化によるものが多いです。このコーキングの寿命は約10年とされているので、時期が迫っていれば一度点検しておくことをおすすめします。なお、取り付けた際の施工不良・窓付近の外壁の劣化・窓の上にある屋根や換気口が原因になっていることもあるので、まずは業者に現地調査をお願いしましょう。
▼修理方法
主に窓のコーキングや窓枠の補修を実施することが多く、その場合修理費用はおおよそ3~25万円(税込)程度。ただし、窓付近の壁紙の張替や窓枠自体の撤去・交換が必要になることもあり、場合によっては50万円(税込)近くかかることもあります。
ベランダ
見落としがちですが、ベランダに原因が潜んでいることも。主にベランダの防水層の劣化・手すりや窓周辺のコーキングの不具合・外壁との接合部分の不具合などで雨水が侵入する隙間ができていることが考えられます。また、ベランダの排水口の詰まりによって水の流れが悪くなっていることもあるので、この場合は一度掃除して様子を見てみましょう。
▼修理方法
基本的には防水層や防水塗装の補修で雨漏りを解消し、費用も3~20万円(税込)程度で収まるケースが多いです。ただし、症状が悪化していると下地から修理が必要となり、25万円(税込)近くになることもあります。
屋上
防水材の経年劣化によって屋上から雨漏りすることもあります。また、ベランダ同様に排水口の詰まりが原因なこともあるので、一度確認してみてください。
▼修理方法
防水の補修・再施工及び劣化したシートの張替などを行います。修理費用は、戸建ての50~100㎡程度の面積の屋上で20~100万円(税込)程。ただし、長寿命の防水材を使用する場合や足場が必要な際はさらに高額になることがあります。
雨漏り修理に火災保険は適用される?
台風や落雷など自然災害が原因で雨漏りが起こった場合、火災保険が適用される可能性があります。希望する工事が火災保険の対象になるかを診断してくれる業者もあり、なかには保険の手続きを代行してくれるところもあるので相談してみるとよいでしょう。
一方、経年劣化が起因の場合は対象外となるのでご注意ください。
雨漏り修理に使える助成金は?
雨漏り修理に対し、自治体によっては10~20万円程度の補助金を提供してくれる場合もあります。以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は合わせてご確認ください。
雨漏り修理はどこに頼むのが正解?
雨漏り修理は作業内容が多岐にわたり、高度な技術が求められます。なかには悪徳な業者も存在するので、後々のトラブルに巻き込まれないためにも以下のポイントを抑えておきましょう。
原因をしっかり特定してくれる
原因を特定できないまま雨漏りを修理しても再発のリスクが高まります。多少調査費用はかさむかもしれませんが、施工面積の測定や破損状況などしっかり確実に調べてくれる業者を選ぶのが賢明です。
専門資格を取得している
業者選びが難しいときは、「建築板金基幹技能者」や「雨漏り診断士」が在籍しているところを優先するのがおすすめ。「建築板金基幹技能者」は屋根や外装についてのスペシャリスト。「雨漏り診断士」はNPO法人 雨漏り診断士協会が認定する資格で、雨漏り修理の実績や経験がある証でもあります。
アフターフォローが充実している
雨漏りは再発のリスクがあり、修理で直しても思わぬ場所から雨水が侵入してくる可能性があります。万が一に備えて、特定期間の無料補修保証を設けているなどアフターフォローが手厚い業者を選んでおくと安心です。
雨漏り修理は『雨漏り修理110番』がおすすめ!
雨漏り修理は「雨漏り修理110番」の利用がおすすめです。
雨漏り修理費用は27,500円(税込)〜で、壊れた箇所だけ修理することができ、どんな屋根の種類でも対応可能です。屋根の修理から防水工事まで行っているので、屋根の不具合でお困りの方にはオススメです。
電話でのご相談は24時間365日受付中のため、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
雨漏り修理に関するQ&A
Q1. 雨漏り修理にかかる期間は?
A. 原因箇所などによって工期は異なりますが、数日~数週間程度のことがほとんどです。
雨漏り修理にかかる期間は原因箇所によって異なります。例えば戸建ての場合、屋根の補修に1日~2週間程度、天井の雨漏りで3日~1週間程度、ベランダの雨漏りに1~5日間、外壁の修理に3日~2週間程度かかるケースが多いです。
Q2. 天井の雨漏りの原因は?
A. 天井の上を通る配管の不具合あるいは屋根や外壁の劣化が原因なことが多いです。
天井の雨漏りは、天井の上を通っている配管に問題がある、もしくは屋根や外壁が劣化しており、そこから雨水が流れてきているケースが考えられます。天井に雨水が溜まると枠材が腐食して最悪の場合崩落する危険性もあるので、早急に修理する必要があります。
Q3. 雨漏りの現地調査にかかる費用は?
A. 無料~30万円(税込)程度など調査内容によってばらつきがあります。
雨漏り修理に関する現地調査は「目視調査」「散水調査」「発光液調査(赤外線投射発光調査)」「赤外線サーモグラフィー調査」などがあり、調査内容によって金額が異なります。詳しくは本記事内で解説しているので、合わせてご確認ください。
Q4. 雨漏りを放っておくとどうなる?
A. カビや腐食の原因となって建物の寿命を縮めるほか、健康被害を招くリスクが高まります。
雨漏りを放置していると下地まで劣化が進行し、カビや腐食の原因となって結果建物の寿命を縮めてしまいます。また、場合によっては健康被害につながる恐れもあるので、雨漏りを発見したら一時的な処置だけでなく、丁寧かつ確実に施工してくれる修理業者に依頼するようにしましょう。
雨漏りについての関連記事
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年6月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
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