「シロアリ駆除必要ない」は大間違い!放置した場合のリスクや対処が必要な症状まとめ
「シロアリ駆除は必要ない」と思わずに、どの家もしっかりと対策することが大切です。シロアリ被害を放置した際の住宅への影響や被害の症状から、手軽な予防法も解説。シロアリ発生時のサインを確認し、不具合があった際は早めに駆除を行いましょう!
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「シロアリ駆除は必要ない」は間違い!
家の床下や壁などの木材を食害してしまうシロアリ。
「新築のときに1度シロアリ対策はしたから駆除の必要はない」と思う方もいるかもしれませんが、築年数が古い家や木造住宅に限らず、どんな家でもシロアリ被害が発生するリスクはあります。
また、いますぐシロアリ駆除が必要ない場合でも気づいたら巣を作っていることもあるため、予防は定期的に行うのが望ましいです。
ベタ基礎やコンクリート住宅もシロアリ被害のリスクはある
シロアリはコンクリートに小さな穴を開けたり、わずかな隙間から侵入できたりするため、鉄筋コンクリート製の住宅や基礎も被害に遭うことがあります。
床下の多くが土に面しており、シロアリが侵入しやすい「布基礎」だけでなく、立ち上がり部分と床一面がコンクリートで覆われている「ベタ基礎」も隙間があると侵入経路になります。
自分の家は必要ないと思わずしっかり対策をしておきましょう。
シロアリ駆除が必要な症状をチェック
- 1.基礎周辺に蟻道がある
- 2.床や壁などに不具合がある
- 3.庭で羽アリを見かけた
「まだシロアリを見かけてないし、駆除は必要ない」と思っていても、シロアリは床下や壁の内側など目に見えない部分で活動していることが多いため気をつけましょう。
これらの状態が起きていたら早めの駆除が必要なので、害虫駆除業者に相談してみることをおすすめします。
【1】基礎周辺に蟻道がある
シロアリは光や乾燥が苦手と言われているため、蟻道(ぎどう)というトンネルのような道を作って移動し活動範囲を広げていきます。
床下や基礎に土を固めたようなものを見つけた場合、シロアリがいる可能性が高いと言えます。
【2】床や壁などに不具合がある
床がきしむ、壁や柱を叩くと軽い空洞音がする場合は、内部の木材が食べられている可能性が高いです。
特にシロアリは湿気が高い場所を好み、洗面所やお風呂場などの水回りに発生しやすいため、症状が出ていないかこまめにチェックしておきましょう。
【3】庭で羽アリを見かけた
庭やベランダなどで羽アリを多く見かけた場合もシロアリがいる可能性があります。
羽アリはシロアリが成長した姿のひとつで、新しく住む場所を探すために暖かい時期に一斉に飛び立つ習性があります。近所で発生したシロアリが巣を作ろうとしていることも考えられるため、大量に見かけた際は専門業者に相談するのをおすすめします。
また、建物以外にもウッドデッキや枕木などに住みつき被害を広げることもあるため注意しましょう。
シロアリ駆除を放置した際の危険性
シロアリ駆除が必要な症状を見逃し、放置してしまった場合の危険性について解説します。
もしも住宅がシロアリ被害に遭ってしまった場合、そのままにしておくと柱や床の木材がどんどん食べ進められ、家の強度に問題が出てきてしまうリスクがあります。
耐震性が下がる
目に見えない床下や壁、柱の内部の木材を食べてしまうのがシロアリ被害の特徴。
そのため、被害がひどい場合は家を支える部分の強度が下がり、耐震性に影響が出てしまうことがあります。
シロアリは繁殖力が高く、床下以外にも屋根裏や壁のなかなど目に見えない場所に潜んでいるため、目に見える部分だけで被害を判断するのは危険です。
家の修理費用がプラスでかかる
シロアリが潜んでいることに気づかず被害が拡大してしまった場合、駆除や消毒の費用だけでなく、被害状況によっては家具や壁の交換や床の張り替えなど修理費がプラスでかかってしまうケースがあります。
定期的にシロアリ対策をしていた方が費用が安く済むというケースも考えられるため、「何十年もシロアリ対策をしていないかも」という場合は気をつけましょう。
シロアリは駆除だけでなく予防も必要!
「家には羽アリもいないし、庭のフェンスや枕木も問題なさそう」という場合は今すぐシロアリ駆除の必要はないかもしれませんが、被害が起きてからでは費用がかかったり、大がかりな作業になったりすることも。
そのため、どんな家でもシロアリ予防をしっかりと行っておくことが大切です!
自分でできるシロアリ予防法
- 家の周りに木材を放置しない
- 水回りを中心にしっかり換気をする
- 雨漏りがないか半年〜1年に1回チェックする
シロアリ予防は、シロアリの好物となるものを放置しておかない、湿気が高い場所を作らないようにするのがポイントです。
基礎や外壁周辺に木材や段ボールを置いたままにすると、侵入経路となる場合があるため注意。また、シロアリは湿気のある場所を好むため、換気をすることや雨漏りチェックも忘れずに行いましょう。
しかし、効果の持続期間は短く一時的な予防であること、床下や天井裏などで作業するのは危険性があることから、薬物の散布は害虫駆除のプロにお願いするのをおすすめします。
※防除剤を使用する場合は、商品の使用範囲を守り、子どもやペットの接触や誤飲、火災などの事故に十分気をつけてください。
シロアリ予防は5年に1度が望ましい
害虫駆除業者が使う薬剤の効果は約5年であることから、シロアリ予防のための薬剤散布は、5年に1度を目安に依頼することが望ましいです。
また、シロアリ予防にかかる費用の目安を編集部が調べたところ、1㎡あたり3,000円(1坪あたり9.900円)前後となっていたので、費用を比較する際の参考にしてみてください。
駆除・予防はシロアリ110番に相談してみよう
自力でシロアリの駆除や予防を家の隅々までしっかりと行うのは難しいため、プロのシロアリ駆除業者に依頼することをおすすめします。
「シロアリ110番」では、シロアリの被害状況や住みついているかを調査してくれます。
現在シロアリ駆除は必要ないと思っている場合でも、メールや電話で相談できるのでチェックしてみてくださいね。
シロアリ駆除の必要性に関するQ&A
Q1. シロアリ駆除をしないとどうなる?
A. 家の耐震性が下がることがあります。
シロアリ被害を放置してしまうと、家の床下や壁、柱の内部の木材を食べてしまい耐震性に影響が出てきます。
Q2. シロアリ駆除はマンションの場合は必要ない?
A. マンションの場合でもシロアリ対策は必要です。
1階部分に植えてある木や、ベランダの植物に羽アリが飛んでくる可能性があるため、マンションでもシロアリ被害が発生します。
ちなみに、マンションの場合、シロアリの発生源が共有部分である場合は駆除費用を大家さんや管理会社が支払うケースが多いですが、自分が育てている観葉植物や放置した段ボールから発生した場合は費用を負担することがあるので注意しましょう。
Q3. シロアリ駆除は義務?
A. 建築基準法によって防蟻処理(シロアリ予防)が義務となっています。
建築基準法で「必要に応じて木造建築の地面から1m以内の柱や土台に防蟻処理を施さなければいけない」と義務付けられています。
シロアリ駆除に関する記事はこちら
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年12月)に基づいたものです。
※画像はイメージです。
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