新築でもシロアリ対策は重要!建築前の予防法から発生時の駆除方法まで

新築時でもシロアリ被害に遭う可能性があるため、侵入経路を塞ぐ、シロアリ被害に遭いにくい木材を選ぶなどしっかり予防することが大切です。建築前のシロアリ対策を中心に、万が一発生した場合の対処法についても解説します。

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新築でもシロアリ被害は発生する!

シロアリは、築年数の古い木造住宅に発生するイメージがありますが、新築物件でも被害に遭う可能性があります。

主な原因は、家を建てる土地にシロアリが住みついていた場合や、近所の家に住みついていたシロアリが飛んでくる場合など。築年数に関わらず湿った木材やわずかな隙間があれば侵入してくるため、新築時もしっかりシロアリ対策をしましょう。

シロアリ被害の特徴は?

家の床下の木材や基礎コンクリートに、蟻道(ぎどう)という茶色の土の固まりがある場合や、壁や柱を叩くと空洞音がする、床がブカブカするなどの異常が見られたら、シロアリがいるかもしれないサイン。

シロアリの侵入を放置しておくと、木材を食べられて床がへこんだり、壁のなかの木材や柱が空洞になったりと、耐震性に影響が出ることもあります。

新築にも現れるシロアリの種類や見分け方

シロアリの活動時期や被害を受けやすい場所は種類によって異なるので、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。

また、羽アリはシロアリやクロアリが成長して変化した姿。シロアリの羽アリを見かけた際は近くにシロアリの巣がある可能性が高いため、こちらも注意が必要です。

シロアリの種類

ヤマトシロアリ

イエシロアリ

アメリカカンザイシロアリ

分布

・北海道北部以外の日本全土

・太平洋側の暖かい地域 ・南西諸島や小笠原諸島など

・宮城県や岩手県など

羽アリの特徴

・大きさは3〜6mmほど ・乾燥に弱い ・全体が黒色で背中の一部が黄色

・大きさは7〜9mmほど ・全体的に黄褐色

・大きさは6〜8mmほど ・全体が黒色で頭や背中が赤褐色

加害習性

・建物の下部材に被害が出やすい ・湿った木材を好む ・被害速度はやや遅い

・建物全体に被害が出る ・コンクリートや立木も被害を受ける ・新材を好む ・被害速度は早め

・建物全体に被害が出やすい ・乾材も好む ・被害速度は遅め

活動時期

・ほぼ1年中 ・4〜5月あたりが活動が盛ん

・6〜7月あたり

・ほぼ1年中 ・7〜9月あたりが活動が盛ん

発生場所

・主に床下や水回りに発生

・主に床下や水回りに発生

・ベランダや窓に飛んでくる

日本にいる代表的なシロアリは3種類。日本に一番多く生息すると言われる「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」のほか、はっきりとした分布は分かっていませんが、まれに「アメリカカンザイシロアリ」もみられます。

特に、家中に巣を作り家屋を倒壊するほどの被害をもたらすイエシロアリや、駆除しても再度被害が起きやすいアメリカカンザイシロアリには注意しましょう。

シロアリの羽アリかどうかを見分ける方法

シロアリ(羽アリ)

クロアリ(羽アリ)

触覚

・真っ直ぐで数珠状

・「く」の字に曲がった形状

胴体

・くびれがなく直線的

・くびれがある

・羽が薄い ・4枚とも大きさはほぼ同じ

・羽が厚い ・前側の羽が大きく、後ろは小さい

羽アリが家にいる場合も、シロアリが住みついていることがあります。

シロアリかどうか見分けるポイントは、真っ直ぐで数珠状の触覚や、くびれのない胴体の形に注目してみましょう。

クロアリが成長した羽アリは基本的には家屋に被害を与えないため、急いで対処する必要はないですが、大量発生した際はあまり好ましい状況ではないので駆除をおすすめします。

新築のシロアリ予防法4つ

  1. 1.床下・基礎の外側を点検しやすくする
  2. 2.シロアリ被害に遭いにくい木材を選ぶ
  3. 3.シロアリの侵入経路を対策する
  4. 4.入居後も薬剤を散布する

【1】床下・基礎の外側を点検しやすくする

シロアリは早期に発見できれば被害が少なく済むため、定期的な点検をするのが理想。床下や基礎の外側などを点検しやすい作りにすることで早期発見につながります。

具体的な対策は、床下に潜りやすい点検口を作る、基礎の近くに物置や動かしにくい物を設置しないなど。侵入を防ぐための基礎構造にすることも大切です。

LIMIA編集部
スタッフA
シロアリが入りにくい基礎作りを意識してみましょう!
古くからある「布基礎」は、柱や壁など部分的に基礎を作るためコストを抑えられますが、床下部分は地面がむき出しになっていることが多くシロアリ被害に遭いやすいです。建物全体に基礎を作る「ベタ基礎」はコストがかかりますが、直に家と地面が触れないため侵入を防ぎやすいですよ。

【2】シロアリ被害に遭いにくい木材を選ぶ

  • スギ
  • ヒノキ
  • ヒバ
  • チーク
  • イヌマキ
  • ローズウッド

シロアリは、上記のような堅い木や香りのよい木を嫌うため、被害を受けにくい木材を使って家を建てるのも予防法のひとつです。また、木材の部位にも違いがあり、水分量が少なく腐りにも強い「心材」が被害に強いと言われています。

しかし、シロアリにとって苦手とされる木材で建てた場合でも100%被害を防ぐことは難しいため、定期的な点検や予防はしっかり行いましょう!

LIMIA編集部
スタッフA
シロアリはマツ、ホワイトウッドなどの柔らかい木を好む!
「基礎断熱工法」はシロアリが好む柔らかい木材を断熱材としていることから、侵入したときに食べられてしまいやすいと言われています。防蟻処理をしっかり行う必要があるため、導入を検討している際は注意しましょう。

【3】シロアリの侵入経路を対策する

  • 基礎の隙間
  • 玄関ポーチ
  • 給排水管

シロアリは主に基礎の立ち上がりや玄関の隙間、床下の給水管、排水管などをつたって侵入し、浴室やトイレ、洗面所など湿気のある場所を好んで住みつきます。

そのため、基礎や玄関ポーチ周辺に隙間を作らないようにすることや、配管の周りにも隙間がないよう防蟻剤が入ったウレタンやシーリングで塞ぐことが大切です。

【4】入居後も薬剤を散布する

建築基準法により、新築時はシロアリを防ぐ防蟻(ぼうぎ)処理をする必要があり、床下や柱、断熱材などに薬剤を注入します。

しかし、防蟻処理で使う薬剤の多くは、人体や環境面を配慮し効果が持続する期間が5年ほどと言われているため、 入居後も5年おきを目安に薬剤散布を業者に依頼するのがいいでしょう。

ハウスメーカーや駆除業者によってシロアリ対策の方法や保証期間が違うため確認してみましょう。

LIMIA編集部
スタッフA
シロアリ予防を自分で行うのはOK?
ホームセンターで販売している防除剤を使って予防するのもひとつの手です。庭やウッドデッキ周辺などに散布できますが、市販の商品は効果の持続時間が短いので定期的に行う必要があります。

使用する際は商品の使用範囲を守り、子どもの誤飲や接触、火災等の事故に十分に気をつけましょう。

新築でシロアリが出た際の駆除方法

新築の家に入居後シロアリが発生してしまったときは、主に薬剤を散布して駆除します。

自力での作業も可能ですが、狭い床下に入ったり危険性のある薬剤を使ったりと対処が難しいため、専門業者に相談するのがおすすめ。ここからは、業者が行う駆除方法の特徴について解説します。

バリア工法

バリア工法とは、薬剤を被害が発生している場所に散布して駆除する方法。駆除する場合に使われる薬剤は「ネオニコチノイド系薬剤」や「フェニルピラゾール系薬剤」などの種類で、薬剤によって即効性や安全性、毒性の高さなどが異なります。

一般的に広く用いられており短時間で駆除できますが、薬剤の種類によっては危険性が高い場合があるため、特に子どもやペットがいる家庭は近づかないように注意が必要です。

ベイト法

ベイト法は、駆除剤が入ったエサでシロアリを駆除する方法です。

バリア工法より安全性が高く広い範囲のアリに効果がありますが、即効性はなく駆除するまでに時間が必要なのが特徴。薬剤の安全性が気になる方におすすめの駆除方法です。

シロアリ被害に遭ったら駆除の専門業者に相談してみよう!

万が一、家でシロアリを見かけてしまった、シロアリ被害を受けていると思われる箇所を見つけた際は、専門業者に相談してみましょう。

一般的に、シロアリ駆除の費用は駆除の方法や敷地の大きさによって異なります。また、大手や個人経営など業者の規模によっても変化しますが、依頼する際はサービスの内容や見積もり額がしっかり確認できる業者を選びましょう。駆除後も再発した場合の保証があるとより安心です。

「シロアリ110番」は電話やメールでの相談を行っているので、シロアリ被害に遭ってしまった際はチェックしてみてください。

新築のシロアリ対策に関するQ&A

Q1. 新築から何年おきでシロアリ駆除をするのがいい?

A. 基本は5年おきが目安です。

シロアリの駆除で使用した薬剤が切れるタイミングが約5年と言われているため、5年ごとに駆除を行うことをおすすめします。

Q2. 新築のシロアリ保証は何年?

A. 5〜10年程度が目安です。

保証期間についてネットを調査してみたところ、専門業者の場合は5年、大手メーカーは独自で10年間の保証サービス(5年目に追加で点検や予防を行う)がある場合が多いです。新築時にシロアリ対策を行った場合は、白蟻保証書があるので確認してみましょう。

Q3. 新築のシロアリ予防施工は義務?

A. 建築基準法により防蟻処理が義務付けられています。

建築基準法では、「必要に応じて木造建築の地面から1m以内の柱や土台に防蟻処理(シロアリ予防)を施さなければいけない」と義務付けられています。各住宅メーカーは、土壌処理や散布処理などで新築時に防蟻処理を行います。

Q4. シロアリ点検はどこを見られる?

A. 大きく分けて床下や家の中、外まわりを見られます。

家の間取りを確認しつつ、床下点検口から侵入経路となりやすい床下をチェックし、基礎や壁に蟻道があるか、浴室や洗面所などの家の中の湿気が多い場所を点検します。

Q5. 新築入居後もできるシロアリ対策は?

A. 基礎に隙間がある際は埋める、薬剤を散布することで対策が可能です。

入居後は家の柱に穴を開けて薬剤を散布する「バリア工法」を施すことでシロアリの侵入を防ぎます。

また、家の近くに木材を放置したり、ウッドデッキを設置しないこともシロアリ対策につながります。

Q6. 新築のベランダもシロアリ被害に遭う?

A. 羽アリがベランダに飛んできて大量発生することがあります。

シロアリの巣が近くにあり、羽アリがベランダに集合することがあります。放置すると家の中に侵入してしまうため、見つけ次第対処しましょう。

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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年11月)に基づいたものです。
※画像はイメージです。

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