クロゴキブリはどこから来る?特徴や予防対策・駆除方法まで徹底解説
みなさんの身近にいるクロゴキブリですが、生態や受ける被害については意外と知らないもの。今回は、クロゴキブリの特徴や、効果的な駆除・予防対策を紹介します。(本記事に実物写真の掲載はありません)。
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クロゴキブリの特徴とは
- 見た目:黒褐色
- 体長:約3~4cm
- 生息・分布場所:全国
- 繁殖力:約22~28個の卵を一生に15~20回産卵
- 寿命:約4〜10ヶ月(うち成虫期間は約6~7ヶ月)
- 食べ物:雑食性
黒褐色で体長3~4cmと大きな見た目
クロゴキブリは、名前の通り黒褐色で、体長は約3~4cmと大柄です。ただし、脱皮直後の幼虫の場合は、色が薄く赤茶色をしていて、小さいものだと体長は約4mmほどしかありません。
全国各地の一般家庭でよく見られる
クロゴキブリの大きな特徴として日本全国に生息しており、一般家庭でもよく見られていることが挙げられます。
家の中では暗くてあたたかく、湿気のある狭い場所を好んで住み着きます。
家に住み着くことは基本的にない
家でよく見るクロゴキブリですが、住み着くことは基本的にありません。
下水やゴミ置き場などの屋外を中心に活動するからです。しかし、家の中に水漏れによる水溜まりなどがあり、クロゴキブリにとって住みやすい環境の場合は例外です。
クロゴキブリと他のゴキブリの違いを比較
日本でよく見かけるゴキブリは、ヤマトゴキブリ・クロゴキブリ・チャバネゴキブリ・ワモンゴキブリの4種類。
なかでもクロゴキブリは比較的大型のため、見分けやすくなっています。
クロゴキブリがおよぼす被害
- 不快感による精神被害
- 食品への混入による被害
- 病原菌の媒介による健康被害
- フンが放つアレルギー・フェロモン被害
- 飲食店やスーパーの風評被害
不快感による精神被害
クロゴキブリの黒光りした体や触覚、足などの見た目や、素早い動きなどに不快感を覚える人は多いです。
直接的な被害がなかったとしても、クロゴキブリが同じ空間にいると考えただけで精神被害を受けていると考えられます。
食品への混入による被害
エサを求めて侵入したクロゴキブリは、食材がある場所にやってきます。
家庭の食品や食品工場など、食材のある場所へ侵入し、気づかないうちに混入していたという被害が考えられます。
病原菌の媒介による健康被害
クロゴキブリは、下水道のある地下などを移動しているため、サルモネラ、赤痢菌などの食中毒を引き起こす病原体を媒介している可能性があります。
病原菌がついた足や体で家中を歩き回るほか、食品への混入などを考えると何としてでも避けたい被害です。
参考:ゴキブリが媒介する感染症|殺虫剤|フマキラー製品情報サイト
フンが放つアレルギー・フェロモン被害
クロゴキブリのフンには、”集合フェロモン”と呼ばれる物質が含まれており、特殊なにおいで仲間のクロゴキブリを集めてしまう可能性があります。
ほかにも、アレルギー症状を引き起こす可能性があるなど、健康被害の可能性も考えられるでしょう。
飲食店やスーパーの風評被害
飲食店やスーパーなどの食品を扱う店舗はクロゴキブリが侵入しやすく、不衛生で衛星管理が行き届いていないとして風評被害が広まる恐れがあります。
客足が遠のけば売上も下がり、経済損失の発生につながるでしょう。
特に、飲食店のように食品を提供する店舗では、最悪の場合は営業停止処分などの行政指示が出される事態にまで至る可能性があります。
クロゴキブリはどこから来る?主な侵入経路
1階 | 1階+2階以上 |
・玄関の隙間 ・窓の隙間 ・郵便受け | ・排水溝 ・換気扇や通気口 ・エアコンの室外機 |
アパートやマンションの1階は、玄関や窓の隙間、郵便受けがとくに危険。ゴキブリは2mmの隙間があれば通り抜けてしまうといわれています。
2階以上の場合は、排水口や換気扇・通気口、エアコンの室外機が侵入経路になりやすいので注意。屋外でも、近隣に電柱や木などよじ登れる高さのものがある場合は油断できません。
また、築年数が古いマンションやアパートは、建物の経年劣化でひび割れなどのすき間が発生しやすく、クロゴキブリの侵入経路になります。
クロゴキブリが侵入する原因
建物自体が原因 | ・築年数が古く建物にすき間がある ・木造建築で湿気が溜まりやすい ・1階に飲食店やコンビニが入っている |
部屋周辺が原因 | ・窓付近に電柱や木など登ってくるものがある ・雑木林や公園に面している ・取り壊し中や工事中の建物がある |
自分の部屋が原因 | ・部屋が1階である ・部屋が不潔である ・床にものが散乱している ・鉢植えがある ・玄関や窓にすき間がある ・配管や通気口が開きっぱなし |
クロゴキブリが侵入する原因はさまざまです。
自分の行動が原因になっている場合はもちろん、建物自体に原因があり、自分ではどうしようもない場合もあります。
ここでは、特にクロゴキブリが侵入する原因を大きく3つの特徴に分けて解説します。
- 食べカスやホコリなどのエサがある
- 湿度が高くじめじめした場所がある
- 暗くて狭くて暖かい場所がある
これらの原因を知り、適切な対策をすることで、クロゴキブリの侵入を抑えられます。
食べカスやホコリなどのエサがある
クロゴキブリは、人間が食べ残した食べカスやホコリ、髪の毛などのエサを求めてやってきます。
何でも食べる雑食性のため、ちょっとしたゴミでもクロゴキブリにとってはエサの宝庫なのです。
湿度が高くじめじめした場所がある
多湿な場所を好むクロゴキブリは、部屋の中にある湿度の高い環境を目指して侵入してきます。
水回りは特にじめじめした環境になりやすく、クロゴキブリにとって快適な場所になるでしょう。
また、木造住宅は材質の都合上、雨などで湿気が溜まりやすいため要注意です。
暗くて狭くて暖かい場所がある
暗くて狭い場所は見つかりづらく、過ごしやすい暖かい場所はクロゴキブリにとって環境の良い住処です。
家電の下やダンボールの中などは特に注意しましょう。
クロゴキブリ対策【予防編】
- 水回りや家電まわりの掃除・換気をする
- 生ごみやダンボールはすぐに捨てる
- 侵入経路になるスキマや穴を封鎖する
水回りや家電回りの掃除・換気をする
- お風呂やキッチンの水気は使用後すぐに取る
- 家電回りは通気性を良くして熱を滞留させない
高温・多湿を好むクロゴキブリにとって最適な住処をなくすことが大切です。
湿度が高くなりがちな水回りや、高温になりやすい家電の下などは、こまめに掃除・換気をして清潔な状態に保つと良いでしょう。
生ごみやダンボールはすぐに捨てる
- 生ごみは密閉してすぐに処分
- ダンボールはストックせずに処分
生ごみのようなクロゴキブリのエサとなる原因は早めに処分しましょう。燃えるゴミの日まで日数が空く場合は、水気を切って密閉し、冷凍庫へ入れることで雑菌の繁殖や悪臭を抑えたまま一時保管ができます。
また、通販サイトをよく利用する人はダンボールの処分も大切です。水回りや家電回りと同様にクロゴキブリの住処となる可能性があります。
侵入経路になるスキマや穴を封鎖する
- 玄関ドアや窓のすき間をテープで塞ぐ
- お風呂やキッチンの排水口は蓋をする
- 換気扇や通気口にはフィルターを付ける
侵入経路で紹介した出入り口を封鎖することで、対策ができます。
玄関ドアや窓のすき間はテープで塞げばOK。お風呂・キッチンの排水口は、使うとき以外はフタをしましょう。また、換気扇や通気口などのすき間を塞げない部分に関しては、フィルターをつけたり忌避剤をまいたりするのがおすすめです。
階下に飲食店やコンビニがあったり、住宅周辺に雑木林や公園があったりする場合は、家の中だけ気を付けていてもクロゴキブリが発生してしまいます。もし、家の周辺でクロゴキブリが出ても、部屋に侵入させないよう対策を徹底しましょう。
クロゴキブリ対策【駆除編】
- 駆除スプレーを直接かける
- 燻煙剤を使用する
- 害虫の駆除業者に依頼する
駆除スプレーを直接かける
クロゴキブリの駆除としてオーソドックスなのは、駆除スプレーを直接クロゴキブリに噴射する方法です。
ピレスロイド剤を含んだ駆除スプレーが特に効果的。他にも呼吸器を塞いで窒息させられる界面活性剤を含む食器用洗剤や、熱湯などでも代理できます。
ただし、クロゴキブリへかける量が不十分だと仕留めきれないため要注意です。
また、駆除スプレーと並んでオーソドックスな新聞紙や雑誌などを丸めて叩き潰す駆除方法はおすすめしません。クロゴキブリの体液や菌が飛び散るほか、逃がすと命の危機を感じたクロゴキブリがあらぬ場所で卵を産んでしまう可能性があります。
燻煙剤を使用する
クロゴキブリの居場所がわからない、巣まで徹底的に駆除したい場合は、バルサンのような燻煙剤がおすすめです。
部屋の隅々まで煙が行きわたって、クロゴキブリを駆除できます。ただし、卵には効果がないため、今いるクロゴキブリの駆除と、卵が孵化してから駆除する計2回の使用がおすすめです。
害虫の駆除業者に依頼する
※1 弊社運営サイト全体のお問い合わせ件数になります。
※2 対応エリア・加盟店により異なります。
自分ではクロゴキブリの駆除をしたくないし見たくもないという方には、「害虫駆除110番」のようなゴキブリ駆除サービスの利用がおすすめです。
害虫駆除110番は、8,800円(税込)〜で依頼でき、最短30分の無料診断も可能。害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、クロゴキブリの駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前に了承得た上で調査費用等が発生する場合があります。
クロゴキブリ対策におすすめのグッズ3選
※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください(アース製薬:ゴキジェットプロ)
※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください(アース製薬:ブラックキャップ)
※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください(アース製薬:ナチュラス 天然ハーブのゴキブリよけ)
クロゴキブリに関するQ&A
ここでは、クロゴキブリに関する疑問などをQ&A形式で答えます。クロゴキブリに関して疑問などがあれば、チェックしてみてください。
Q.クロゴキブリの特徴は?
A. クロゴキブリの特徴は、黒褐色で、体長3~4cmと大柄な見た目です。
クロゴキブリは、日本でよく見かけるほか4種のゴキブリの中でも比較的大型なため、見分けやすくなっています。
Q. クロゴキブリは家に住みつかない?
A. クロゴキブリが家に住み着くことは基本的にありません。
ただし、水漏れなどによって水溜まりができている屋根裏や床下など、クロゴキブリにとって適した環境があると、家に住み着いて巣を作る可能性があります。
Q. クロゴキブリの巣や卵はどこにある?
A. クロゴキブリの巣や卵は、下水やゴミ置き場などにあることが多いです。
ただし、家のまわりや中に水溜まりなどの適した環境がある場合は、家の中で巣や卵を作るかもしれません。
Q. クロゴキブリとチャバネゴキブリの違いは?
A. クロゴキブリとチャバネゴキブリの違いは下記の通りです。
名称 | クロゴキブリ | チャバネゴキブリ |
見た目 | 黒褐色 | 黄褐色 |
体長 | 約3〜4cm | 約1〜1.5cm |
生息・分布地域 | 全国 | 全国 |
寿命 | 約6~7ヵ月 | 約4~5ヵ月 |
繁殖力 | 約15~28個の卵を17回ほど産卵 | 約18~50個の卵を3~10回ほど産卵 |
飛翔性 | ◯ | × |
▼チャバネゴキブリについては以下の記事をチェック!
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年4月)に基づいたものです。
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※一部の画像はイメージです。
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