小さいゴキブリみたいな虫の正体とは?駆除方法も解説【イラストのみ】
小さいゴキブリのような虫を家の中でみかけると、正体がつかめず不安になってしまうもの……。この記事では、そんな小さいゴキブリみたいな虫の正体を解説! それぞれの虫の特徴や駆除方法まで紹介しているのでお悩みの方は要チェックです。※ ゴキブリの写真は出てきません
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小さいゴキブリみたいな虫の特徴
家の中でみかける小さいゴキブリのような虫は、「シバンムシ」や「トコジラミ」というゴキブリではない虫かもしれません。その場合、ゴキブリとは違う被害がある可能性があります。
シバンムシやトコジラミは、ゴキブリの子どもより触角が短いという特徴があるため、心当たりのある方はぜひ詳細をチェックしておいてください。
シバンムシの特徴
- 体長2~3mm
- 黒・赤茶色の丸みがある体で、触角の先端がギザついているのが特徴
- 木材や畳、本、乾物系の食品に発生
シバンムシは食品工場や一般家庭に発生する食品害虫です。日本国内で60種類以上確認されているなかでも、とくに一般家庭でみかけやすいのは「タバコシバンムシ」です。
タバコシバンムシの主な発生時期は5~10月。タバコの葉を食べることからその名がついていますが、家の中でみかける場合、乾燥食品や畳、ドライフラワーなどに発生している可能性が高いです。
また、シバンムシは求愛行動をとる時「コチコチ」という音を発する習性があります。畳の部屋にいるときやキッチンでこの音を聞いたことがある場合は、繁殖の可能性があるので注意が必要。食材や畳に穴が開いていないかチェックしてみてください。
トコジラミの特徴
- 体長4.5~5mm
- 赤褐色・こげ茶色の平たい体で、羽がないのが特徴
- 暗い場所や家具の隙間に潜み、人やペットの血を吸う
トコジラミは、ナンキンムシという別名をもつ吸血害虫です。明るい場所が苦手なので、日中は家具と壁の隙間に隠れていますが、暗くなった夜間に出てきては人や動物の血を吸います。刺されると激しいかゆみや発熱を引き起こすことがあるので注意が必要です。
見た目は赤褐色なので、一見するとチャバネゴキブリの幼虫のようにみえますが、トコジラミの方が触角が短いところが特徴です。
トコジラミの主な発生時期は6~9月ですが、暖かい室内であれば一年中生息することができます。壁や柱・本などに黒褐色の糞を残すため、みかけた場合はトコジラミの発生を疑ってみてください。
小さいゴキブリの特徴
家でみかけた小さい虫がトコジラミやシバンムシよりも触角が長い場合、ゴキブリの幼虫である可能性が高くなります。
ゴキブリの中でも「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」は一般家庭で多く見られる種類です。みかけやすいのはどちらのゴキブリなのか把握しておきましょう。
クロゴキブリの幼虫
- 体長4mmほど
- 色も形も成虫と似ている・白い線が入っていることもある
- 基本的に屋外に生息するため、外から侵入した可能性がある
クロゴキブリの幼虫は基本的に成虫とよく似た見た目であるのが特徴ですが、孵化した直後は体が白かったり、孵化して間もない幼虫は首元に白い線が入っていたりします。
クロゴキブリの生息地は基本的に屋外。植木鉢の周辺やエアコンの室外機裏、溜まっているダンボールの間などに巣を作ることが多いです。
幼虫の発生は6~10月が多数。家の中でみかけた場合は、玄関や窓、排水管などのわずかな隙間から室内に侵入された可能性が高いといえます
チャバネゴキブリの幼虫
- 体長3mmほど
- 黒地に黄色のまだら模様なのが特徴
- 基本的に室内に生息するため、繁殖している可能性がある
チャバネゴキブリの幼虫は、黒い体に黄色いまだら模様があるのが特徴。幼虫の時期は1ヶ月から2ヶ月半ほどで、脱皮を繰り返しながら成虫になります。
チャバネゴキブリは低温に弱く、暖かい場所を好むため基本的に室内に生息します。暖房の効いた暖かい部屋では、冬の寒い時期でも生息・繁殖することができるので、発生時期は一年中ということになります。
また、産卵してから20日ほどで約40匹の幼虫が孵るという高い繁殖力を持っているため、すでに幼虫を何匹かみかけている場合は室内に巣がある可能性があります。
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小さいゴキブリと似た虫の駆除方法
虫の種類 | 対処法 |
シバンムシ | 市販の駆除剤を活用する 乾物の食品を密閉容器に入れる 畳を高温処理する |
トコジラミ | 家具の隙間に駆除剤を撒く 衣類やシーツをお湯に浸ける |
クロゴキブリ・チャバネゴキブリの幼虫 | 毒餌やくん煙剤で駆除する ダンボールを処分する ゴキブリの侵入経路を塞ぐ |
どの虫も繁殖能力が高いため、みかけたらその場ですぐに駆除するのがベストです。
また、すでに数匹みかけているという場合は、家の中で繁殖している可能性が考えられるので、できるだけ一気に駆除するようにしましょう。
シバンムシの駆除方法
シバンムシを乾燥食品の袋の中でみかけたら、その場で袋の口を密封して処分してください。畳でみかけた場合は、殺虫剤を使ってその場で駆除しましょう。
また、シバンムシを一斉に駆除する際は、まず発生源を特定するのがポイントになります。虫本体や糞、卵が乾燥食品や畳のどこに発生しているのかを把握しましょう。
乾燥食品内で繁殖している場合はその乾燥食品ごと袋に密封して破棄してください。また、その他の乾燥食品もあらかじめビンで保管して、再発生を防ぐのもおすすめです。
畳が発生源の場合は、天日干しをして高温処理を行いましょう。範囲が広い場合は駆除業者に依頼するのもひとつの手段です。
また、シバンムシには「有機リン系殺虫剤(ダイアジノン・フェニチオン・フェニトロチオンなど)」の駆除剤や、ゴキブリ用の殺虫スプレー・くん煙剤が効果的です。
薬剤を使わずに駆除したいという場合は、誘引剤をおいて捕獲するのもおすすめなので、自分に合いそうなものを活用してみてください。
トコジラミの駆除方法
トコジラミを見つけたら、素手につかないようガムテープにくっつけて駆除しましょう。
すでに同じ場所で数匹みかけている場合は、その周辺で繁殖している可能性が高いので、卵や糞が落ちていないか確認してください。
家具と壁の隙間で繁殖している場合、見える分はガムテープで取り除き、周辺の床は掃除機
でゆっくり吸い取りましょう。掃除機内での繁殖を防ぐため、吸い取った後のごみ袋は密封してすぐに処分してください。
シーツや衣類に発生している場合は、80°以上のお湯に5分以上つけたり、熱乾燥機にかけたりして高熱処理するのがおすすめです。
また、トコジラミには「プロポクスル」「メトキサジアゾン」の殺虫剤が効果的。普段掃除の手が行き届きにくい隙間部分に噴射しておくことで、こまめに予防するのもおすすめです。
クロゴキブリの幼虫の駆除方法
クロゴキブリの幼虫をみかけた際は、その場で殺虫スプレーを使って駆除しましょう。
叩き潰すと、人体に有害な菌が飛沫するので注意が必要です。また、生きたまま掃除機で吸うと中で生き延びて脱走する可能性があるので、日頃から殺虫スプレーを常備しておくのがおすすめです。
クロゴキブリの幼虫は、基本的に外から侵入してきます。巣を駆除する場合は、エアコンの室外機の裏や植木鉢の周辺にゴキブリの集団や卵がないかを確認し、殺虫剤を使ったり卵を潰したりして駆除しましょう。また、玄関や窓・排水管などのわずかな隙間を塞いだり、忌避剤を使ったりして外からの侵入を防ぐのも大切なポイントです。
巣を探すのが面倒な方は、屋外用の毒餌を活用するのもおすすめです。
チャバネゴキブリの幼虫の駆除方法
チャバネゴキブリの幼虫をみかけた際も、その場で殺虫スプレーを使って駆除しましょう。
チャバネゴキブリの幼虫は基本的に室内に生息しているため、すでに何匹かみかけている場合はどこかで繁殖している可能性があります。溜まっているダンボールの隙間や、シンク・洗面台の下の棚などをチェックして卵や糞がないか確認してみましょう。
また、テレビや冷蔵庫などの家電の裏も要チェックです。ゴキブリの集団がいたら殺虫剤で駆除し、卵を見つけたら必ず一度割ってから処分するようにしてください。
姿を見たくないという方は、くん煙剤を使ったり、毒餌を撒いたりして駆除するのもおすすめです。
小さいゴキブリみたいな虫に関するQ&A
Q1. 小さいゴキブリみたいな虫の正体は何?
A. シバンムシやトコジラミであるか、ゴキブリの幼虫である可能性が高いです。
触角が短い場合は、シバンムシやトコジラミといったゴキブリ以外の虫である可能性が高いです。触角が長く、見た目もゴキブリに似ている場合はゴキブリの幼虫である可能性が高くなります。
Q2. シバンムシやトコジラミ、ゴキブリの幼虫はどこから来ている?
A. 外から持ち込んだか、室内で繁殖しているかのどちらかになります。
シバンムシはどこからともなく湧くことが多いですが、トコジラミやゴキブリの幼虫は外から侵入することが多いです。とくに、シバンムシやトコジラミ、チャバネゴキブリは、その後室内で繁殖することが多いので注意が必要です。
Q3. シバンムシやトコジラミ、ゴキブリの幼虫をみかけたらどう駆除すべき?
A. まずはその場で虫を駆除し、その後巣を駆除するのがベストです。
害虫をみかけたら、殺虫スプレーなどを使ってまずはその場で駆除しましょう。その後、ほかにも室内や屋外に卵や巣がないかを探し、発生源を突き止めたら駆除アイテムを活用しながら駆除してください。巣を探すのがめんどうな方は害虫用の毒餌やくん煙剤を使うのもおすすめです。
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