1. 減築で住み継ぐためのリノベーション

    歴史ある風合いがある街並みの鹿児島市名山町。 その場所で親が商店を営みつつ、ご家族が住まわれていた店舗併用住宅。 ご両親も亡くなり、商店を辞めた今もおひとりで住まわれていた。 鉄骨造3階建てであったが、1階と2階は周囲のビルに囲まれ真っ暗。 主に明るい3階を居住スペースとしつつ、狭く急な階段を昇り降りされていた。 とても居住性が良いとはいえない環境で、相談を受けた。 建て替えの営業を受けており、本当に建て替えるしかないのかという相談である。 私も大好きな名山町で新築という選択肢は出来るだけ避けたいと感じていたので 何とか、リノベーションで解決できないかを模索してみた。 思い出の詰まったこの場所とこの建築を住み継いでいくために。 3方がビルに囲まれ、唯一北面道路側が空いているという大変厳しい敷地環境。 また、調べると実は元々2階建ての建物であり、3階部分を増築していることが判明した。 新耐震基準前の建築であり、構造的にも不安定な状況をまず改善しなければならない。 そこで、3階部分を解体して減築することにより、構造耐力を向上させるとともに、 3階部分のペントハウスから階段を光庭として太陽を暗い1、2階に届けるプランを考えた。 1階の店舗部分は駐車場へと変え、奥に玄関、水廻り、ゲストルームを配置。 2階部分をメインの居住空間として、暮らしやすく広々とした明るい空間へ変貌させた。 北側に大きな開口部を設けることで、光と風を感じつつ、町とつながる。 また、耐震補強と断熱補強により、安全で快適な住宅を実現している。 名山町のこの住まいに住み続けるとはどういうことかを考え設計した住宅である。

    プラスディー設計室 川畠 康文
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  2. 学生のいる街のリノベ、カステラハウス

    大学周辺の街と学生は密接な関係を持っている。学生がいる街には飲食店や一人暮らし用のアパートがあり、学生が生活しているからこその地域が存在する。しかし、年々学生街は衰えを見せ、空き家が増加し、近隣との関わりも薄れていると感じていました。 そんな学生街に対して、学生たちが何ができるのか。大学周辺で役目を失った空き家に対して学生が対策を練るため「空き家部」を作り、空き家にもう一度命を吹き込んでいく。大阪市立大学のそばにある空き家を地域の一部として、学生が住むためのシェアハウスへとリノベーションした。330万という限られた工事費の中、学生は自ら実測や企画・設計・施工を担当わけ4班に編成し、行った。 シェアする学生のため共有空間と個室の関係を工夫した。個室はプライベート性を確保したまま、暗く日当たりの悪い1階へと吹き抜けを通して光が漏れ出すようにした。また、階段周りの吹き抜けはダイニングと和室、2階共有空間をつなぎ、家全体として明るく一体感のある空間を作り出した。 2年前までは誰も手を施さず、役割を失っていた空き家は学生により現在進行形で生き続けている。息を吹き返した空間だからこそ合う設えが古材や古家具を生かし、住人が手を加えることでより什器と建築が一体化し、カステラハウスは更新され続けている。また、カステラハウスは住人のためのみならず、食事会や作品発表の場としてオープンイベントを催すことで地域の核として生き続けていく。

    カステラハウス
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  3. ぐるぐる回遊できる、風が抜けるマンション

    和室をウォークインクローゼットへ変更するという小規模なリノベーション。ウォークインクローゼットを、南側のリビングから北側の洋室へウォークスルーできるようにしました。これにより、中央の廊下→リビング→WIC→洋室→中央の廊下というふうに、ぐるぐると回遊できるようになります。生活動線の多様化や家事動線の効率化を図ることができ、楽しくて、効率的な生活が生み出されます。また、ウォークスルーの動線は、北の窓と南の窓をつなげ、風が吹き抜けます。

    中西正佳 建築設計事務所
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  4. テーブルの脚の裏には「高さを微調整する機能」があったりするんですよ~。

    テーブルを置いている床がまっすぐじゃない場合って、テーブルがグラグラしちゃいますよね。 そういう時ってテーブルの脚に何かを「かませて」、グラグラを直していたりするかと思うんですが… テーブルによっては、脚の裏にそのグラグラを直すための機能があったりするんですね。 そんなわけで今回は、その機能がついているテーブルのお話し♪

    ひらた家具店
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  5. 洗面所がいつもピカピカ!タイムリミットでなぜか毎日そうじしたくなっちゃう技紹介します

    いつかやろうと思っていても、なかなか時間が取れない洗面所そうじ。実は洗面所は、毎日の洗濯物でホコリが舞いすぐに汚れやすい場所なんですよ。洗面所そうじをするベストなタイミングが洗濯物を入れる直前。タイムリミットがあるとスイスイそうじが進むんです。ここではいつの間にか身につく洗面所そうじのコツを紹介します。

    よしママ
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  6. 病院で処方された薬☆3ステップで片づけましょう

    皆さんは病院からもらってきた薬をどのように片づけていますか? 私は日々お客様のお宅で一緒に片づけをしています。 そこで、いつも薬が出てきます。 薬の中で1番多いのが「病院で処方された薬」なんです。 たいていの場合、 ●手提げのビニール袋 ●紙の外袋 ●薬の説明が書かれた紙 がセットになっていますね。 本日は病院で処方された薬の片づけについて簡単スリーステップでお伝えします。

    ほどよいミニマリスト 香村 薫
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  7. セリアのジャーボトルをフェイクなテラリウムにリメイク!

    こんにちは! UNIVERSTWORKS/MAACO (ユニバーストワークス/まぁこ)です。 今回は… 大好きなこのメイソンジャー風なジャーボトルを使って、フェイクグリーンで作る『なんちゃってテラリウム』を作ろうかなと思います。 フェイクなので枯れる心配もないので、忙しい方などぴったり! 作り方を記事にまとめましたので、ご紹介しますʕ•ᴥ•ʔ

    maaco
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  8. 老朽化した排水升をリフォーム

    住宅リフォームはなにもキッチンやお風呂、あるいは畳やクロスなど目に見えた個所を新しくするという事だけではありません。 ときには目に見えない床や壁の中に埋もれている給水管が破裂したり、土間の中の配水管が老朽化し不具合が生じることが頻繁にあります。 今回はお家の生活排水を一斉に集める排水升と、その周辺の配水管の老朽化に伴う対策工事です。

    リフォームワーク
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  9. 300年前の街道沿いの地割を現代の定食屋に活かすリノベーション

    築45年の木造建築の定食屋へのリノベーションである。300年前にできた旧街道沿いの敷地周辺に残る建物とその背後に広がる農地の地割を現代の店舗に活かすことを試みた。従来の玄関を出口、入口を勝手口とし動線を逆方向かつ一筆書きに修正し、お客の動線が300年前の動線をなぞるようにした。また元農地の駐車場の奥の家の庭を街道から借景することで、通風を確保しながら従来あった地割の存在を可視化させた。

    印牧洋介設計
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  10. くるみわりのいえ ・・・間取りからの解放・・・

    くるまれた空間を自由に区割りできる空間構成・・・。 限られたスペースをフレキシブルに変容させることができるプランとなっている区分所有マンションのリノベーション。 中央に線路が通る主要幹線道路添いに立地している為、空気環境・騒音面での対策を必要とした。限られたスペースを狭めることなく低コストで室内温熱コントロール環境を確保するため解体後のスケルトン状態で断熱塗装を全面に施すという独自の工法を試み性能を確保した。使用した断熱塗装は空間環境、防音効果にも寄与する材料でもある。二重サッシ・熱交換集中換気システムも採用し熱損失・気密性に配慮することにより省エネ型のエアコン1台で全室空調に近い、屋外環境に影響されない室内環境を実現できている。 ・・・ワンルーム・1・2・3LDK・・・α・・・ 間取りに囚われない自由な空間。 お子さんが巣立った後のことも考慮し空間をフレキシブルに構成できるよう可動型(可動収納・可動折戸)の間仕切り方法を採用し、将来サロンやスタジオとしても機能する多様性を持たせた。折戸間仕切りはフルオープンにでき蛇腹ルーバーともいえる機能を合わせ持ち、室内を柔らかく繋げ、仕上げ素材の効果とも相まって空気環境コントロールの自由度にも寄与している。

    nagena
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  11. A DAY IN THE LIFE 海を臨む家 ーパイプスペースの飾り棚とアーチによるバリアフリー・リノベーションー

    パイプスペースを飾り棚として独立させ、室内化し左官の壁で演出したバリアフリーのリノベーション。 ==========  ■設計主旨  パイプスペースの独立とアーチ天井によるリノベーション  東京湾の絶景の海が見える浦安のマンションの9Fにつくられた 初老のご夫婦の終の棲家としてリノベ-ションされたすまいです。  バリアフリーで車椅子になっても暮らせる大きなトイレ、ベンチ式ユニットバス、仕事もできるパソコンルームと家事室、寝たきりになってもベッドがおける場所・・・というご要望をいただき、設計がスタートしました。  陽が当たらない曲りくねった廊下のある一般的なマンションの間取りを見て行った提案が  パイプスペースを独立させて飾り棚とし、フロアの中央に海が見える通りとそれと直交するキッチンの通りをつくり、すまいに十字の軸線をつくること。 でした。 パソコンと家事室は扉を付けず大きな通り越しに海を見ることができるように。そこは将来寝たきりになっても孤立しないようベッドがおける場所にもなっています。  海を臨む通りの床はトラバーチンの石が敷かれ、間接照明と現代大津磨き壁のアーチが軸線を演出し、リビングはアーチ天井につつまれたやすらぎの空間で、現代大津磨きの赤の丸柱とオレンジのTV収納壁がアクセントになっています。  目の前に広がる海を臨みながらお気に入りの調度品に囲まれ,豊かな時間を過ごせる終のすみかです。  ■省エネ効果も期待できる断面計画 アーチの天井は意匠的なアクセントだけでなく、それを介して天井の変化とつながりを生んだことで奥まで空気の流れができ、冷暖房効果の軽減も期待できます。 実際このスペースは冬は床暖だけで過ごすことが出来、設置したエアコンはほとんど使わなかったそうです。

    遠野未来建築事務所
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  12. 【高知に行ったら、ぜひ[高知県立牧野植物園]へ!】

    帰省(鳥取)の帰り道、少し(?)寄り道して、高知市に行ってきました。メインの目的は、[高知県立牧野植物園]を訪れること。 牧野植物園は、植物園の役割である保存、研究、教育普及、集いの場のすべてを備えた総合植物園で、高知出身の「日本植物分類学の父」植物学者:牧野富太郎博士の業績の展示も行われています。 本館や展示館など、建物が整備されて、園が現在のカタチになったのが、1999年ですから、約18年経過して植物や建物がどういう具合に成長したのかを見るのも、楽しみなトコロです・・・。 牧野博士は幼少から植物に興味を持ち、独学で植物学の研究を続けた後、東京大学理学部植物教室で植物分類学の研究に没頭、最終的には、理学博士の学位も得たそうです。ですが・・・、驚くことに、その学歴は、小学校中退。すごいですよね。 正門から入った最初のアプローチは、土佐の植物生態園。土佐の自然を再現した庭だそうで、「自分の家の庭もこんな雰囲気だったらいいなぁ〜」と思わせる身近な山野草の風景です。 ジッと覗いて見ると「これ雑草なんじゃないか?」と思われる植物にも、すべて植物名のプレートがついています。それも説明付き。1カ所を眺めているだけで楽しくなって時間を忘れます。 多くの植物の命名を行なった博士は「雑草という名の植物はない」というコトバを残したそうですが、まさにそのコトバが、この植物園各所で体現されている印象を受けます。 植物園の目的の一つ、「教育普及」のコトバ通りに、高校生以下入園料無料。さすがです。こういうことに税金を使ってほしいです・・・。受付を過ぎるとボランティアの方(?)、スタッフの方から、[牧野ボタニカルアドベンチャー]という小冊子を渡されます。 マップを見ながら園内をまわって、小冊子に載っている植物に、その花の形のスタンプを押していくという植物スタンプラリーのようです。小冊子も花のスタンプも、とてもキレイにデザインされていて、感心します・・・。 元々、竹林寺の境内だった五台山山頂付近の敷地は広大で、園内をトレッキングしているような感覚にも・・・。 牧野富太郎博士の考えが体現された[高知県立牧野植物園]は、植物愛に満ち満ちていて、ここを訪れるだけでも、高知に来てもいいと思わせてくれます(私だけ?)。 高知にお立ち寄りの際は、ぜひぜひお立ち寄り下さい。 オススメです!!

    (株)独楽蔵 KOMAGURA
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