【木工DIY】スゴ軽!5Kgのお米より軽いオール杉材の書類棚

皆さんは、杉材を使われてますでしょうか?
良くホームセンターで5本組等の束で売られている、そう、あれです。

私は普段SPF材をメインで使用しているのですが、ホームセンターでふと荒杉材が目に留まりました(安かったので^^;)。
思いっきり建築資材感出ているのですが、他の木材の使用具合も知っておきたかったため今回トライしてみました♪

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1. 材料

・13×90×1820 荒杉材 
・4mm ベニヤ
・オイルステイン
・蜜蝋ワックス

2. 道具

・スライドマルノコ
・丸ノコ
・インパクトドライバー
・サンダー
・ノコギリ
・鉋
・鑿
・紙やすり
・測定器(スコヤ、曲尺、直尺、ノギス)

3. 製作

3.1. 作図

奥行きのある書類棚を作るにあたって、購入した杉材の幅は90mmしかないため連結式にしてみました。
今回は引き出しの取っ手も自作します。
外枠部は、曲木で丸みを出せればよいのですが、技術が無いため面取りで角の丸みを作ります。

3.2. 外枠作り

まず、今回使う杉材さん達を紹介します。

よくホームセンターで5本束で900円程度で売られている格安材です。
表面(触り心地)がSPFと違って毛羽立っている感じで優しくないので、普段は敬遠してました。
本来は、家屋の目につかない箇所に使用される木材のようです。

1×4のSPFと比較するとこんな感じ。

SPFの横幅が89mmに対し、杉材は90mmとほぼ同じ寸法です。

厚みは1×4のSPFが19mmに対し、杉材は13mmと薄いです。

驚いたことに、さほどサイズが極端に異なるわけではないのですが、杉材は圧倒的に軽かったのです。
1×4のSPFが1.6 Kgに対し杉材は0.8 Kgと半分の重量。

では、早速ですが杉材を使ったDIYを始めていきたいと思います。

まず、杉材をパーツの寸法毎にカットし、外観上で見える表面だけを鉋掛けし滑らかにします。

次に引き出しを乗せるレールをはめ込む溝を、スライドマルノコを使って何本もスリットを入れます。
今回、溝にレールをはめる加工法にしましたが、別にレールを内側からネジ固定するのでも全く問題ないです。
どちらの加工法でも、外観上はネジが見えないので綺麗に仕上がります。

何度もスリットを入れた後の状態

スリットを入れで残った部分は、指で押せばパキパキと簡単に折れて取れます。
その後に鑿を使って、溝を平らに仕上げます。

残った部分を鑿でさらう
幅の広い溝は、スライドマルノコの方がトリマーを使うよりも早く簡単に掘れます

各パーツを同様に仕上げ、組み立てていきます。

上のパーツから順に、上:天板、左:側板、中:仕切り板、右:側板、下:底板
赤丸のところは、あえて隙間(遊び)をとっています。今回、4セットを連結させ、1本のレールでつなぐため、若干の溝位置にズレがあると後々レールがはまらなくなります。
仕切り板のみフリーにしておいて、レールをはめる際に微調整できるようにし、最後に固定します。

同じものを4セット作ったら、箱の内側の面や位置を揃えながら連結させ、ボンドで接着します。
私が使った杉材は、SPFと違いかなり厚み寸法にもバラツキがありました。
なので、連結させたときは外面は凹凸がある状態になりましたが、鉋とサンダーでフラットになるよう調整します。

最終的にはレールをはめることで4セット分をがっちり固定しますが、この接着の時にしっかりとクランプなどで圧着し継ぎ目の隙間を無くします。

写真左隅に移っているのが、杉材から切り出したレール。
引出し受け用のレールをはめて、天板角を鉋とサンダーで面取りしたところ

杉材はSPFよりも木目が強いため、サンダーをかけると結構良い味を出してくれるようです。

仕切り板の隙間は、この段階で木端を詰めて埋木しました
裏は4mmベニヤをベタ張りしてます

3.3. 引き出し作り

毎度の通り、今回の引き出しもベニヤで作成します。
作り方の詳細は、他のアイデアにて紹介しておりますので今回は割愛します。

引出しの作り方に興味がある方は、下記のリンクよりご参照ください。

本アイデアの3.3項に引出しの作り方を掲載してます

引出しが5か所あるので5個作りましたが、なかなか大変でした(^^;)

次に引出し飾り面を作成します。
杉材から切り出した飾り面にオイルステインを塗布し、外枠とのツートンカラーにします。

取っ手は、棒状にした杉の角材をトリミングしてます(木が柔らかいので、彫刻刀で削って#80のサンドペーパーをかけても簡単にトリミングできます)。

パーツが揃ったら、先に飾り面と取っ手を接続します。
ボンドで接着した後に、裏側からネジで止めています。

後は、先に作った引出しの箱部と接着し、完成です。
箱部との接着は、ボンドだけでなくしっかりと裏からネジでも止めます。
でないと、引出しの内容量が重たくなった時に分離するリスクがあります。

広い引出しはA4が収納できるサイズ。
細長の引出しは定規やペン、メモなどの収納を想定してます。

3.4 仕上げ

外枠部と引出し部にそれぞれ蜜蝋ワックスを塗ります。
今回は、ターナーの蜜蝋を使用しております。

蜜蝋はちょっと緩くなったバターみたいな柔らかさで、ウエスで非常に塗りやすいものです。
塗ったばかりの時点では少しベタツキがありますが、1日ほどおくと艶が出てサラサラとした手触りになります。

ターナー色彩 無臭蜜ロウワックス 400g ES400W18
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4. 完成

実際に設置してみても、うまく回りと溶け込んでくれるようなものに仕上がりました。

できあがったオール杉材(背面だけベニヤですが...)の書類棚ですが、

なんと、総重量4.4 Kgでした!!驚きです。
もしも、いつも通りSPFで作っていたら、倍の重量(8.8 Kg相当)になっていたということです。

これなら、中に大量の書類などが入った状態でも、掃除の時にヒョイと退けることも容易にできそうです。
持った時の重厚感が全く違いました、杉材の良さを見つけてしまった感じです。
杉の香も良いですしね★

5. まとめ

ホームセンターで売られている杉材を使って感じた、メリットデメリットは下記の通りです。
手のかかる材料ではありますが、小物を作っても重たくなってしまうSPFに比べ、強度を求めない箇所では十分に杉材を使うのは有りだと思います。

<メリット>
・安い
・軽い
・加工しやすい(柔らかい)
・木目が際立つ
・香りが良い

<デメリット>
・使用前に鉋やサンダーで表面を慣らす必要がある(荒杉材の場合)
・反りが出やすい
・寸法のバラツキが多い(SPFと比べ今回使用したものは)
・節が多い
・無垢材の色が多色(白っぽい箇所と赤っぽい箇所がある)

以上、長文に最後までお付き合い頂き、誠に有難うございました。

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