塗る塗らないを考える

塗装する箇所を限定するデザイン

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手をつけないところを残すデザイン

以前にアイデアの「塗りつぶす気持ちよさ」で書きましたが、元の家の面影を残してデザインする方法の中の1つとして、上から塗りつぶしてしまうという方法があります。
デコレーションされていたり、古さを感じさせるようなデザインのものでも、均一に塗りつぶしてしまうことで空間に統一感を持たせたり、古さと新しさが混ざり合ったような、リノベーション特有の面白さのある雰囲気をつくることができます。
そして全てを塗りつぶすよりも一歩踏み出して、より自分のオリジナルな空間をつくることができるのが塗りわけだと思います。

この写真はAIDHAOがリノベーションした住宅の、リノベーション前の写真です。
この住宅の場合は、階段はこの写真に写っている既存の階段をそのまま使うことにしました。
手摺のデザインと色が、新しくつくる空間の雰囲気と合わないのではないかということで、解体して新しくつくることも考えましたが、コストもかかるし、あまり手を加えず雰囲気を変えるいい方法がないかと考え、足や手が触れにくい階段の蹴込み部分と、手摺の子柱の部分のみ塗装することにしました。

階段の場合は、踏み面(踏む部分)や手摺の笠木部分(手をかける部分)等、よく触れる場所については塗装がはがれやすくなってしまうので必然と塗りわけ箇所が決まり、上の写真の様な感じになります。
写真では白ですが、階段以外の雰囲気に合わせて白以外の色を使ってみても面白いと思います。

リノベーションでは、既存の状態をお題として、それに対して自分なりの答えを積み重ねてゆくことで、自分にしかできない空間をつくってゆくことができます。
リノベーションは新築よりも簡単だと思う人もいるかもしれませんが、新築にはない奥深さがあります。
この階段の塗りわけは、今住んでいる家でもすぐに試すことができると思います。
家の雰囲気を変えたい人は、連休に試してみるものいいかもしれません。

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建築士・建築デザイナー

AIDAHO設計の戸建リノベーション「深沢の家」が、リノベーションオブザイヤー2018にエントリーしています。https://www.renovation.or…

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