ギリシャ人直伝、野菜に米詰めイェミスタ！

今年の夏、ギリシャで農業体験やお料理教室に何度か参加した時、必ずメニューに出てきたのがこちらのお料理。


世界にはお野菜をくりぬいて何かを詰め込んで焼く、という料理は色々あって、日本でもピーマンの肉詰めは良く作りますよね。ピーマンだけ剥がしてお肉だけ食べたりして・・（笑）


ギリシャで作られるこちらは、夏野菜にお米とハーブを入れてオーブンで焼いたお料理です。


その名も「イェミスタ」


現地でお料理を習おうとすると必ずこれがメニューに出てきたので、日本で言う所の野菜の煮物的、おふくろの味的存在だったりするのかしら・・と勝手に想像しております。


今回は現地で作り方を習った時の写真も混ぜつつ、レシピをご紹介します。

上の写真は、農業体験の時に使った材料。茄子、ピーマン、トマト、ズッキーニ、そしてズッキーニの花も使いました。


こちらのピーマンは、日本のものと比べると何倍も大きいので詰め甲斐がありますが、日本のピーマンだとちょっと小さすぎるかも・・。


やはり日本で作る際のオススメは、ジューシーな大きめのトマト、そしてズッキーニ。


米茄子や、プクッとした形の茄子が手に入るようであれば、それもぜひ。

材料（3人分）

＊トマト（大）２個
＊ズッキーニ　２本
＊茄子　２本

＊米 1カップ　（水につけておく）

＊パセリ　１束
＊シラントロ　1束
＊ディル（あれば）1束

＊にんにく（みじん切り）１かけ
＊玉ねぎ　（みじん切り）半個分

＊塩コショウ
＊オリーブオイル

＊ジャガイモ　大１個　（サイコロ状に切る）

作り方

1. 米は水に30分ほど漬け、よく水を切ったあとボウルに入れておきます。

2. にんにく、玉ねぎ、ハーブ類はみじん切りにし、お米に混ぜます。

3. トマト、ズッキーニ、茄子の中身をくり抜きます。

トマトはヘタの下数センチのところを水平に切ります。後でフタにするので、ヘタの部分も取っておきます。

トマトの中身はスプーンでくり抜きます。

茄子やズッキーニは、ヘタを切り落とし、小さめのナイフで中をぐるっと切って、少しずつ中をかき出していきます（ギリシャでは、上の写真右下にあるような専用の器具を使っていました）。

ナイフを使う時は、中から皮を破らないように注意してください！ほじくるだけほじくれればそれでオッケーです。

4. ほじくった中身は細かく切って、これもお米に混ぜます。

5. 塩、コショウをお好みで、さらにオリーブオイルをカップ4分の１ほどお米に混ぜます。

トマトがジューシーな場合は、トマトの水分が具にも入っていると思いますが、トマトが硬かったり、水分が足りないなと思った場合は、水、またはチキンストックやトマトピューレを4分の1カップほど入れても良いです。様子を見ながら入れてみてください。

6. スプーンや手で具を野菜に詰めていきます。お米が水を吸って増えるので、７割程度に詰めます。

7. 天板に、サイコロ状に切ったジャガイモを並べ、その間に野菜を置きます。お米が余ったら、天板の上にジャガイモと一緒に置いてしまいます。

8. 上からオリーブオイルをどわーっとかけ、塩コショウで味付けします。

9. 天板にチキンストックまたは水をカップ１杯ほど流します。

10. 天板にアルミをかぶせ、180度のオーブンで約１時間ほど焼きます。40分ほどしたところで、かぶせてあったアルミを取り、野菜に焼き目がつくようにします。

焼き上がり！お米が野菜の旨味を吸って、いい感じに。

こちらは農場で作ったイェミスタ。参加者みんなで詰めたのですが、なんとこれで3人分。ご飯ものなので、結構お腹にたまる！


なのにその後も色々な食事が出てきて涙目に。


でも今となれば、また食べたくなる・・・人間食いだめができないのがなんとも残念です。

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インスタはこちら。アメリカでは先日日食が観測できました〜。