キクイムシを自分で駆除する方法は？発生する原因や生態も

キクイムシとは？

生態・特徴

キクイムシとはその名の通り、木材を食べて生息する害虫の一種で、日本では「ヒラタキクイムシ」という種類が被害をもたらしています。体長は約3〜8mmほどで茶褐色の細長い形をしているのが特徴です。

▼キクイムシが好む木材

生息場所

キクイムシは熱帯から温帯にかけて世界に広く分布し、日本では全国に分布しています。なかでも「ヒラタキクイムシ」は日本の南に広く生息しており、北海道などの北日本には「ナラヒラタキクイムシ」が多く生息しているのが特徴です。

他にも、関西地方でよく見られる「アフリカキクイムシ」や「アメリカキクイムシ」といった種類も生息しています。

産卵方法

キクイムシは夜行性で夜になると飛び回り、メスは木材の表面付近に産卵します。卵は白く透明で直径約0.2mm、長さ約1mmくらいの大きさで、卵は約10〜20日で幼虫になります。

1匹の成虫が産む卵の数は1回で約1〜4個、生涯約50個ほど産むといわれています。成虫になってからの寿命は3～5週間程度で、この間に交尾・産卵を繰り返し行います。

発生時期

キクイムシは5月〜8月の湿度が高い時期に発生します。また、暖房の効いたあたたかい家だと2月頃に発生することもあるようです。

約10ヶ月間の幼虫期間に木材の内部を食害し、成虫となって木材から外に出る際は1mm〜2mm程の小さい穴を開けながら出てきます。木材から脱出した成虫は、再び木材を穿孔して侵入することはできません。

キクイムシによる被害

キクイムシによる被害で多いのが家具や壁、フローリングです。人体に刺したり噛んだりするといった影響はありませんが、大切な住宅や家具を加害するため厄介な害虫とされています。

またキクイムシの幼虫は木材の中で成長し、成虫になって木材から脱出しても約10日ほどで寿命を迎えるので、被害の割には遭遇率が低いです。

キクイムシは放置してもいい？

キクイムシの被害を長期間放置していると、棲みついた家具に繁殖してしまいボロボロになってしまいます。そのため、キクイムシの被害を見つけたらすぐに駆除や対策を行うようにしてください。

キクイムシによる被害の見分け方

キクイムシが家具やフローリングなどに棲みついている場合は、床や家具に細かい木くずが落ちていることがあります。これはキクイムシの成虫が木材から穴をあけて飛び出てくるためです。

そのため小さな穴がいくつもあり、木くずがたくさん落ちていた場合はキクイムシによる被害の可能性が高いといえます。

殺虫剤を使ってキクイムシを自分で駆除する方法

キクイムシを自分で駆除する場合は、エアゾール系の殺虫剤を使うのがおすすめです。殺虫剤を使用するため、室内の換気はしっかり行ってください。

▼準備するもの

1．木の穴に専用の細いノズルを差し込み、殺虫剤を注入する

穴の開いている部分に殺虫剤の細い専用ノズルを差し込んで、殺虫剤を噴射させます。また、木材の穴から飛び出した成虫には直接殺虫剤を吹きかけましょう。

2．キクイムシのいる木の周辺に殺虫剤を撒く

さらにキクイムシが生息している木材の周辺や隙間（幅木の下、部材の接合部など）にも殺虫剤を吹きかけてください。

3．1と2の手順を繰り返す

殺虫剤を吹きかけたあと約1時間放置してください。しばらく時間を置いたあと、1と2の手順を2～3回繰り返します。

4．爪楊枝で穴を塞ぐ

繰り返し殺虫剤を撒いたあとは、侵入経路を防ぐために虫穴を爪楊枝などの木片で塞ぎます。

キクイムシの駆除におすすめのスプレー

それでは、おすすめのキクイムシ駆除スプレーを紹介します。キクイムシは木材に小さな穴を開けながら脱出するので、小さな穴に噴射できるノズルが便利です。

吉田製油所／キクイムシコロリ

※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください（吉田製油所：キクイムシコロリ）

住化エンビロサイエンス株式会社／エバーウッドP-400

※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください（住化エンビロサイエンス株式会社：エバーウッドP-400）

キクイムシの徹底的な駆除は専門業者に依頼

キクイムシを駆除したいという人は、「害虫駆除110番」の利用がおすすめです。

最短30分の無料診断ができ、害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、キクイムシの駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前に了承得た上で調査費用等が発生する場合があります。

キクイムシの予防方法

キクイムシが好まない木材を選ぶ

でんぷんが少なく産卵するための導管がない針葉樹のスギやヒノキは、キクイムシの食害に合う被害が少ないです。

一度家を建てると、フローリング材を変えたり家具を一新したりするのにかなり費用がかかってしまいます。どのような木材を使用して家を建てるのか、どのような材質を使用した賃貸なのか把握してから検討するようにしましょう。

防腐剤やニス塗る

家具やフローリングに天然木や無垢材を使用している場合、キクイムシ予防・対策として防腐剤やニスを塗るようにしましょう。ホームセンターで購入し自分で塗るのはもちろん、業者に依頼して塗ってもらうのもおすすめです。

殺虫剤を使用する

エアゾール系の害虫駆除剤や燻煙系の殺虫剤を使用してキクイムシ対策ができます。

木材の表面に殺虫剤を噴射することでメスの産卵を防ぐことが可能です。ただ、効果があるのは表面だけけのため、内部に幼虫には効き目がないため注意してください。

キクイムシの駆除に関するQ&A

Q1. キクイムシとは？

A. キクイムシは木材を食べて繁殖する害虫の一種です。

キクイムシとは木材を食べて生息する害虫の一種で、体長は約3〜8mmほどで茶褐色の細長い形をしているのが特徴です。日本では「ヒラタキクイムシ」という種類が被害をもたらしています。

Q2. キクイムシによる被害や見分け方は？

A. 室内に木くずが落ちていたり、家具やフローリングに1mm程度の穴が開いているなどの被害が挙げられます。

キクイムシによる被害に合うと家具や壁、フローリングに穴をあけられてしまいます。人体に刺したり噛んだりするといった影響はありません。

また、キクイムシの被害を見分けるには床や家具に細かい木くずが落ちていないか、1～2ｍｍ程の穴がたくさんあいていないかをチェックしてみてください。

Q3. 自分でできるキクイムシの駆除方法は？

A. 殺虫剤と爪楊枝を使った方法があります。

木の穴に殺虫剤の細い専用ノズルを差し込み殺虫剤を噴射させ、爪楊枝などで穴の部分を塞ぎ侵入経路を防ぐ方法です。

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※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果（2024年6月）に基づいたものです。
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