
キクイムシの駆除方法!発生する原因や対策も解説
キクイムシの特徴や発生する原因、駆除方法・対策まで詳しく紹介します。家のフローリングや家具に使用されている木材に小さな穴が開いていたり、その周りに木屑が落ちていたりすると、キクイムシが潜んでいる可能性があります。被害が大きくならないうちに、大切な家具や家を守るために早めの駆除・対策を行いましょう。
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キクイムシとは?
キクイムシとはその名の通り、木材を食べて生息する害虫の一種。森林害虫であるキクイムシは、日本では「ヒラタキクイムシ」という種類が被害をもたらしていることが多いです。体長約3〜8mmほどの大きさで茶褐色の細長い形をしています。
発生時期
キクイムシの発生時期は、5月〜8月の湿度が高い時期です。暖房が効いた暖かい家だと2月頃に発生することもあります。
約10ヶ月間の幼虫の期間に木材の内部を食害し、成虫となって木材から外に出る際には、1mm〜2mm程の小さい穴を開けながら出てきます。木材から脱出した成虫は、再び木材を穿孔して侵入することはできません。
生息場所
キクイムシは熱帯から温帯にかけて世界に広く分布し、日本では全国に分布しています。なかでも「ヒラタキクイムシ」は日本の南に広く生息しており、北海道などの北日本には「ナラヒラタキクイムシ」が多く生息しているのが特徴。
他にも、関西地方でよく見られる「アフリカキクイムシ」や「アメリカキクイムシ」といった種類も生息しています。
産卵方法
キクイムシは夜行性で夜になると飛び回り、メスは木材の表面付近に産卵します。卵は白く透明で直径約0.2mm、長さ約1mmくらいの大きさで、卵は約10〜20日で幼虫になります。
1匹の成虫が産む卵の数は1回で約1〜4個、生涯約50個ほど産むといわれています。成虫になってからの寿命は3~5週間程度で、この間に交尾・産卵を繰り返し行います。
キクイムシによる被害
キクイムシによる被害で多いのが家具や壁、フローリングです。人体に刺したり噛んだりするといった影響はありませんが、大切な住宅や家具を加害するため厄介な害虫とされています。
キクイムシの幼虫は木材の中で成長するため、目にすることは珍しいと言われています。成虫になって木材から脱出しても約10日ほどで寿命を迎えるので、被害の割には遭遇率が低いです。
キクイムシが好む木材
- ケヤキ
- カシ
- キリ
- ナラ
- もみじ
- タモ
- ラワン
- 竹
キクイムシは木材なら何でも食べるというわけではなく、好んで食べる木材があります。キクイムシが好む木材は、基本的に幼虫の工サになるデンプン質があり、成虫が産卵するのに適した導管のある木材を好みます。木材のデンプンの含有量が3%以上、水分が約7〜30%の範囲程度でないと生存できません。
キクイムシの発生原因
既にキクイムシが付着した木材や家具がキクイムシの主な発生原因と考えられます。新たに購入した輸入木材のラワン材や合板などを使ったタンスやクローゼットなどの家具や家屋に、キクイムシの幼虫が潜んでいた場合、家の中で成虫になるまで木材を食害します。
キクイムシは熱や煙に弱いので、製材する時点で燻煙処理や熱処理を適切に施した木材にはキクイムシは住みつきにくいです。
キクイムシを自分で駆除する方法
木材家具や壁、床に小さな穴が開いていたり、細かな木屑が落ちていたりしたらキクイムシが発生している場合が多いので、すぐに駆除することをおすすめします。
自分で駆除する場合はキクイムシ用の駆除スプレーを使用します。ただし、完全駆除は難しいため、応急処置程度と考えておきましょう。
おすすめのキクイムシ駆除スプレー
それでは、おすすめのキクイムシ駆除スプレーを紹介します。キクイムシは木材に小さな穴を開けながら脱出するので、小さな穴に噴射できるノズルが便利です。
吉田製油所/キクイムシコロリ
住化エンビロサイエンス株式会社/エバーウッドP-400
キクイムシの徹底的な駆除は専門業者に依頼
キクイムシは熱や煙で処理しないといけないため、自分で完全に対処するには難しいです。業者に依頼すれば効果が期待でき、予防も行ってくれます。また、自分で駆除してもキクイムシによる被害が再び見られるという方も業者に依頼しましょう。
キクイムシの駆除は害虫駆除110番に相談してみよう!
※2 対応エリア・加盟店により異なります。
キクイムシを駆除したいという人は、「害虫駆除110番」の利用がおすすめです。
最短30分の無料診断も可能。害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、キクイムシの駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前に了承得た上で調査費用等が発生する場合があります。
キクイムシの予防対策
最後に、キクイムシから家具や家財を守る対策を解説します。せっかく新しく購入した家具や引っ越したばかりの家にキクイムシによる被害に合わないように、事前にしっかりと対策しましょう。
キクイムシが好まない木材を選ぶ
でんぷんが少なく、産卵するための導管のない針葉樹のスギやヒノキは、キクイムシの食害に合う被害が少ないです。ナチュラルでおしゃれな天然木や無垢材の家具やフローリングは、キクイムシが好む木材を使用するため注意してください。
一度家を建てると、フローリング材を変えたり家具を一新したりするには費用がかかります。どのような木材を使用して家を建てるのか、どのような材質を使用した賃貸なのか把握してから検討することをおすすめします。
防腐剤やニス塗る
キクイムシの駆除対策として、既に家を立てている方や天然木や無垢材を利用したい方は防腐剤やニスを塗って対策しましょう。ホームセンターで購入し自分で塗るのはもちろん、業者に依頼して塗ってもらうのもおすすめです。
殺虫剤を使用する
木材の表面に殺虫剤を噴射することでメスの産卵を防げます。エアゾール系の害虫駆除剤や、燻煙系の殺虫剤を使用してキクイムシ対策ができます。しかし効果があるのは表面だけなので、既に内部に幼虫がいる場合はキクイムシに効き目はありません。
キクイムシの駆除方法を実践してみよう
キクイムシの特徴や被害、駆除方法まで紹介しました。キクイムシは人体に影響を及ぼすことはありませんが、家具や壁、床を食害し穴を開ける害虫です。木材の内部で成長するため目撃することは少なく、被害が出てから気づく場合がほとんどです。大切な家や家具を守るために早めの駆除・対策をしましょう。
キクイムシの駆除に関する記事をチェック

※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年1月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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