シロアリを見つけたらどうする?応急処置と被害の確認方法を解説
家の中でシロアリを見つけたら、柱や壁の中を食べられている可能性があります。被害が進行すると構造材が食べ尽くされてしまい、家が崩壊するなどの危険性も考えられます。今回は、シロアリを見つけたときの応急処置や被害の確認方法を紹介します。
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シロアリを見つけときの応急処置
- 粘着テープで貼り付ける
- 掃除機で吸い込む
- 70~100℃の熱湯をかける
- 駆除したシロアリを記録しておく
シロアリを見つけたら、まずは落ち着きましょう。すぐに家が傾いたり崩れたりするわけではありません。
目の前にいるシロアリを駆除する応急処置が大切です。
ここでは、シロアリを見つけたときの応急処置を紹介します。
粘着テープで貼り付ける
シロアリは数匹なら比較的簡単に駆除できます。
やり方は簡単で、粘着テープを貼り付けるように滑らせればOK。完全に貼りついたことを確認してから、燃えるごみで処分しましょう。
掃除機で吸い込む
シロアリを見つけたら、掃除機で吸い込んで駆除するのも手軽な方法です。シロアリの身体は圧力に弱く、吸い込まれた衝撃でほんとんど駆除できると考えられます。
ただし、故障の原因になったり、掃除機の中に死骸がこびりついたり、ということも考えられるので普段使う掃除機で大量に駆除するのは避けた方がよいでしょう。また、掃除機の中で生き残っている可能性もゼロではないので、吸い込んだ後のごみはすぐに捨てましょう。
70~100℃の熱湯をかける
シロアリは、70〜100℃の熱湯をかけると駆除できます。
このとき、熱湯による火傷に気を付けてください。また、床材や壁材が熱湯によって変質しない素材かを確認してからお湯をかけましょう。
駆除したシロアリを記録しておく
シロアリを見つけたら写真を撮っておくと、種類の特定に役立ちます。
駆除業者へ依頼するとき、いつどんなシロアリがどこで出たかを伝えるのは重要です。家の中で見つけた場所や大体の数も忘れないようにメモしておくと良いでしょう。
シロアリを見つけたら注意するポイント
- 駆除スプレーを使わない
- シロアリを放置しない
駆除スプレーを使わない
家の敷地内でシロアリを見つけたら市販の駆除スプレーで駆除したくなりますが、シロアリは駆除剤の刺激から逃げるように家中に散らばる恐れがあり、見つけるのが困難になることもあります。
駆除スプレーは使用せず、粘着テープなどを使って駆除するようにしましょう。
シロアリを放置しない
シロアリを見つけたら、決して放置しないようにしましょう。
床下に巣を作っている場合は柱や壁が被害に遭っている可能性があり、外から侵入している場合は、周辺環境にシロアリがいることを意味します。
いずれにせよ、シロアリ駆除や侵入対策をした方が良いため、シロアリを見つけたら放置せずに処置をしましょう。
シロアリを見つけたら被害状況を確認
- 壁や柱を叩くと軽い音がする
- 床を踏むときしむ場所がある
- 家の基礎や外壁に蟻道がある
壁や柱を叩くと軽い音がする
部屋の壁や柱をコンコンと叩いた際に、奥が空洞になっているような軽い音だった場合は要注意。
目には見えない場所にシロアリがいるかもしれません。
シロアリは、柱や壁の基礎となる木材を食べてしまうため、食害によってスカスカになることで叩いた際の音が軽くなる傾向があります。
床を踏むときしむ場所がある
室内を歩いていてギシギシと音が鳴る場所があったり、木の板が浮くような柔らかさを感じた場合もシロアリ被害の可能性があります。床下の木材が食害に遭っているケースが考えられるためです。
経年劣化による軋みの可能性もあるため、床下点検口などがある場合は直接確認してみると良いでしょう。
家の基礎や外壁に蟻道がある
シロアリがいた痕跡として蟻道(ぎどう)があります。蟻道は土でできたトンネルのような形状で、シロアリの通り道です。
家の基礎部分や外壁などに蟻道があった場合は、シロアリ被害に遭っている可能性があります。
▼シロアリの初期症状について詳しくはこちら
シロアリを見つけたら専門の駆除業者に依頼しよう
シロアリが家から自然にいなくなることはありません。放置すればするほど、家の耐久性に問題が発生します。
しかし、素人ではシロアリ被害の状況確認や完全な駆除は難しいです。
「シロアリ110番」は、シロアリ駆除に関する調査の相談を受け付けています。調査は無料で行っているため、気軽に相談しやすいのが魅力です。
※66㎡以下の依頼は一律80,000円(税込88,000円)となります。
※対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合があります。
過去にシロアリ駆除したことがある場合は保証を確認
過去にシロアリ駆除を依頼した場合は、シロアリ保証がついていることがあります。
契約にもよりますが、およそ5年の保証が一般的です。過去には10年程度の保証をしている業者もあったようですが、健康被害の懸念から使用する薬剤の見直しにともない、5年保証が主流となっています。
保証が適用されたら駆除費用を安くできる可能性があります。保証の有無を確認してみましょう。
一戸建てではなく賃貸の場合は管理会社へ連絡
賃貸のマンションなどでシロアリを見つけたら、業者などに依頼する前に管理会社へ連絡しましょう。
建物が原因の場合は管理会社で手配をしたり、費用を負担したりしてくれる場合があります。床下の施工などは勝手にやってはいけない契約になっているケースもあるため、事前に確認しましょう。
シロアリを見つけたときに関するQ&A
ここでは、シロアリを見つけたときに関する疑問をQ&A形式で答えます。シロアリを家で見つけたら参考にしてみてください。
Q1. シロアリを見つけたらもう手遅れ?
A. シロアリを見つけても手遅れとは限りません。
シロアリは時間をかけてゆっくりと柱や床の木材を浸食していきます。時間が経つほど倒壊のおそれが高まるため、シロアリを見つけたらすぐに駆除することをおすすめします。
Q2. シロアリを自分で駆除することは可能?
A. シロアリを自分で駆除する方法は下記があります。
- 粘着テープで貼り付ける
- 掃除機で吸い込む
- 70~100℃の熱湯をかける
リビングや寝室などの部屋でシロアリを見つけたら粘着テープや掃除機を、キッチンのシンクやお風呂場などの水場で見つけたら熱湯をかけるなどの駆除が有効です。
Q3. シロアリが出る家の特徴は?
A. 壁や柱をノックしたときの音が軽い、床がギシギシするといった特徴があります。
シロアリは初期症状から存在の有無を確認できます。できるだけ早く駆除した方が良いため、もしシロアリを見つけたらしっかりと処置を行いましょう。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年5月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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