【薪割りの呪文? 木元竹末(きもとたけうら)】
デスクワークの合間に、先日、伐採した事務所のケヤキの丸太を、毎日少しづつ薪にしています。かなり大きな株のケヤキで重いので、伐採の際に短めに切ってもらいました。短いと薪にするのにも好都合で、斧で割れば薪にちょうどいい長さになります。
上部の細い部分や、まっすぐな幹で、木目が素直な部分は、斧で簡単に割れるのですが、根元の太い部分や二股に枝が分かれている部分は、木目にかなり癖があるので、これがなかなか手強いです。単純に斧を振り落としただけでは、丸太に刺さることなく、ゴムを叩いた時のように斧が跳ね返ってきます。
ちょっとコツがあるんです。
①「木元竹末(きもとたけうら)」何か呪文のようですが、古い言い伝えのような、ことわざのような言葉です。木材で、根元に近い方を元口(もとくち)、先端に近い方を末口(すえくち)といいますが、木は元口側から、竹は末口側から割った方が、やりやすいという言葉です。竹はやったことがないので、わかりませんが、薪は確かに元口(下側)から割った方が簡単なんです。不思議だけど・・・。理由は定かではありません。
②太い丸太は真ん中から割ろうと思っても割れません。端の方から年輪に沿って斧を振り落とすと割と楽に割れます。年輪を外側から外していくようなイメージです。まさに箍(たが)が外れたように割れていきます。力学的なバランスが崩れるのかな・・・。
③乾燥させてから割った方がいいという方もいますが、私は経験上、生木のほうが割りやすい気がします・・・。
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