一気に開閉が簡単に!ジーンズのボタンフライをジッパーにアレンジ

ジーンズ修理、リペア、リメイクの方法を、わかりやすく説明してまいります。
今回は、ボタンタイプのジーンズの履きづらさを解消。おなじみのジッパー仕様に変更しております。

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ジッパーじゃないと色々面倒くさい

ジーンズには、ボタンタイプとジッパー(ファスナー)タイプのものがありますよね。

元々、ジーンズの生地デニムというのは、洗うととても縮んでしまう生地なんです。
だいたい8%~10%くらい縮んでしまいます。

また、綾織物の特性でよじれていってしまうというのもデニムの生機ならではです。

しかしそのくらい縮んでしまいますと、ジッパーは取り付けられないのです。

現在は、ファッションの観点からで、縮んでいるデニムでもボタンにしたりしているのもありますが、

まあ、面倒くさいというオーナー様も多いですね。

実は、意外とボタンからなら、ジッパー仕様に変更できちゃうのです。
(ちなみに逆は、かなり大変な作業になります。)

今回は、順を追ってそれをご説明差し上げます。

楽しいですよぉ〜〜(笑)。

まずは分解!

まずは、画像の部分まで、分解です!!

比翼、持ち出しを完全に前身頃から外さなければなりません。
そして、新品のジッパーも用意。

任意の長さに後ほどカットします。

ジーンズの修理は、なんでもそうですが、縫うことよりも、糸を外していくほうが
時間がかかりますね。

どの順番で縫われているかをしっかり認識していないと、大変なことになってしまいます。

この後、ネオバー(ボタン)を外し、ボタンホールの穴埋めに入ります。

ネオバーを外します!

前身頃についていた、オーバーロックを外して、単体にしたら、
ネオバー(ボタン)を外します。

ネオバーのところには、(ボタン)と記載しておりますが、
本来は、ボタンというのは、穴があって、糸で止めるもののことを言います。
ネオバーは凹凸の形のものをくっつけて仕上がるものですので、
リベット、スタッズと同じくくりになります。

当店では、ニッパーとラジオペンチで生地を傷つけないように
細心の注意をして、作業しております。

反対側です。ここがミソでもあります

ボタンフライから、ジップフライに変更する場合、画像の部分は、
半分しか入らないのです。見頃も通常、三つ巻きがしてありますので、
その部分も1巻分カットします。

そして、ボタンホール部分は、穴補修のように埋めます。
ちなみに、先ほどの持ち出し部分のネオバーの穴も穴補修のように埋めます。

準備はOK!

穴埋めをして、サイドにもオーバーロックをかけ直して、
まずは、比翼、持ち出しのジッパー仕様への準備が完了です。

ジッパーの長さもこのジーンズ似合うようにカットして、

さあ、あとは、縫い合わせて終了です。

ボタンフライから、ジップフライに変更致しました。

もともと、リメイクジーンのものだったので、オーナー様も
比較的軽くオーダーできたのでしょうか?(笑)。

この仕事をしておりますと、オーナー様のアイデアの多様さに
驚かされます。

もちろん、ご自身で変更されるのもとてもいいことと思います。

そして、万が一、詰まってしまったら気軽にご連絡ください。

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