ハクビシン・タヌキ・アライグマの見分け方|予防や駆除方法も

森林以外にも住宅街などで目撃される機会も増えているハクビシン、タヌキ、アライグマ。見た目や生態が似ていることもあり、見分けられないこともあります。それぞれの違いを外見や習性などから見分ける方法を紹介。駆除や予防方法も解説します。

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ハクビシン・タヌキ・アライグマの見分け方【画像付き】

提供:LIMIA編集部

ハクビシン、タヌキ、アライグマは似ていて見分けのつきにくい動物たちです。それぞれを見分けるポイントを解説します。

外見から見分ける

ハクビシン

タヌキ

アライグマ

体長

約50~70cm

約50~60cm

約60~80cm

体型

・胴が長い ・短足

・ずんぐりむっくりした体型

・がっしりとした体型

顔つき

・目が小さい ・鼻先が尖っている ・頭上から鼻先まで白い筋状の模様がある

・目が大きい ・鼻先が丸い

・目が小さい ・顔周りに黒い模様がある

・耳は小さい ・耳のふちが白い

・耳が大きい ・耳の先が黒い

・耳は中程度の大きさ ・耳の先が白い

しっぽ

・しっぽが長い

・しっぽが短い ・丸み帯びている ・単色

・しっぽが長く、太い ・しま模様

毛色

・全体的に黒褐色から灰褐色 ・背中に白く太い帯状の模様がある

・茶褐色から灰褐色 ・腹部が白っぽい

・茶褐色から灰褐色 ・髭が白い

足跡

・:5本指 ・犬の足跡に近い

・4本指 ・犬の足跡に近い

・5本指 ・サルの手形に近い

ハクビシン、タヌキ、アライグマは大抵見た目から見分けることができます。3種類のなかでは、アライグマがもっとも体が大きく、体型もがっしりしています。

ハクビシンは長いしっぽと、頭上から鼻先まで白い帯状の模様があるのが特徴です。タヌキは丸い尻尾と大きな耳で見分けるポイント。アライグマは顔周りの黒い模様としま模様の太いしっぽが特徴的です。

食べ残したエサから見分ける

ハクビシン

タヌキ

アライグマ

食べ方

・皮の厚い果物は、大きな穴を開けてから食べる。

・根菜などを掘り起こすのが得意。 ・畑などの外にエサを持ち出して食べる。

・皮が厚い果物は、500円玉ほどの穴を開けてから、中身をくり抜くように食べる。

木になる果実の食べ方

・ヘタと反対側から食べる。

・地面に落として食べる。

・ヘタ側から地面に落とさずに食べる。

主なエサ

・雑食性 ・甘い果実などを好む

・雑食性

・雑食性 ・水生生物も食べる

ハクビシン、タヌキ、アライグマは雑食性ですが、農作物を食べるときに特徴があります。とくに、木になる果実を食べるときは、特徴が現れます

参考:鳥獣による農作物被害の見分け方(神奈川県)

能力から見分ける

ハクビシン

タヌキ

アライグマ

能力

・木登りが得意 ・電線やたるんだロープなども渡れる

・木登りが苦手 ・穴掘りが得意

・木登りが得意 ・手先が器用 ・力が強い

それぞれの特徴的な能力は上記の通りです。ハクビシンは木登りが得意で、細い電線なども簡単に渡ることができます。アライグマも同様に木登りが得意で、手先が器用なのが特徴的。タヌキは木登りは苦手ですが、穴掘りが得意な動物です。

糞(ふん)から見分ける

ハクビシン

タヌキ

アライグマ

大きさ

約5〜15cmの大きさ

約2〜3cmの大きさ

約5〜18cmの大きさ

丸みのある棒状

楕円形

エサによって異なる

ニオイ

比較的弱め

強い

強い

溜めフン

フンを1箇所に溜める

フンを1箇所に溜める

フンをまき散らす

ハクビシンやタヌキ、アライグマのフンは大きさや形に特徴があるので、上記の表を参考にチェックしてみましょう。

3種類のなかではアライグマのフンがもっとも大きく、約5〜5〜18cm程度のサイズです。ニオイはタヌキやアライグマに比べてハクビシンはニオイが弱いのが特徴的。また、ハクビシンとタヌキは1箇所にフンを溜める習性がある一方で、アライグマはまき散らす習性があります。

ハクビシン・タヌキ・アライグマによる被害

ハクビシン、タヌキ、アライグマはかわいい見た目をしていますが、害のある動物でもあります。ここでは、どのような被害があるのか紹介します。

農作物を荒らす

ハクビシンやタヌキ、アライグマは畑にできた野菜や果物を食べ漁ることがあります。

例えば、帯広市で発生したアライグマによる農業被害は2022年度だけでも約1億4400万円(※)ありました。さらに、家畜に病気を感染させることもあり、多くの被害が発生しています。

※参考:アライグマ(特定外来生物)による被害防止対策について(北海道帯広市)

民家に侵入して食料などを食い荒らす

ハクビシンやタヌキ、アライグマは約3〜10cmの隙間からでも建物に侵入することが可能です。わずかな隙間から侵入し、食べ物を食べ漁ります。人間の食べ物だけでなく、ペットのエサやペット自体が狙われることもあります。

糞尿による悪臭

ハクビシンとタヌキは、同じ場所にフンをする「ためフン」の習性を持っています。屋根裏に住みついた場合、「ためフン」による悪臭が居住空間まで広がってしまうこともあります。

さらに、ニオイだけではなく、糞(ふん)によって雑菌が繁殖したり、屋根や天井が腐食するといった被害も発生します。

感染症のリスクがある

アライグマやタヌキ、ハクビシンをはじめとする害獣は、人やペット、家畜などにも感染する可能性のあるサルモネラ菌や狂犬病といった病原菌を媒介します。

さらに、マダニやノミといった害虫に寄生されている可能性も高いため、人やペットなどに害をおよぼすこともあります。

ハクビシン・タヌキ・アライグマを駆除するときの注意点

ハクビシやタヌキ、アライグマは鳥獣保護法という法律で守られている動物なので、資格や許可なく駆除や捕獲を行うことはできません。万が一、知らずに駆除してしまったら1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます(※)。

自分で駆除をする場合は、市町村区役所に鳥獣捕獲許可申請を行い、審査が通った後に「許可証・罠・標識」を交付、最後に捕獲結果を報告しなければなりません。

※参考:東京都環境局

ハクビシン・たぬき・アライグマの駆除は専門業者に相談しよう!

ハクビシン・たぬき・アライグマを自分で駆除するには市町村区役所に申請・許可を得なくてはいけないため、手間や時間がかかります。

確実に駆除し、寄せ付けない対策をするには専門業者に依頼するのがおすすめです。

「害獣駆除110番」は、14,300円(税込)から依頼でき、その他の害獣についても相談可能。事前見積もりは無料で、害獣駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。

電話・メールでの相談は24時間365日受付中のため、テンやハクビシンの駆除に困ったら、まずは気軽に事前見積もりの相談をしてみましょう。

※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります。

ハクビシン・タヌキ・アライグマの予防方法

ハクビシンやタヌキ、アライグマを駆除するだけでなく、寄せ付けないように予防することも大切です。ここでは、予防対策を紹介します。

ゴミや雑草を放置しない

ハクビシンやタヌキ、アライグマは、農作物や果物だけでなく、生ゴミもエサとする動物です。ゴミを出すときには、網ネットや蓋付きのボックスに入れて、荒らされないように対策をしましょう。

また、自宅の敷地内に雑草が放置されている状態だと、雑草を食べるだけでなく建物に侵入しやすくなったり、住処を作ることもあります。雑草は定期的に刈り取っておくのがおすすめです。

侵入経路・侵入口を塞ぐ

ハクビシン、タヌキ、アライグマはわずかな隙間から建物に侵入でき、登ったりジャンプすることも得意です。数cmの隙間やひび割れがあれば、侵入防止用の針金つきネットや、忌避(きひ)剤などを活用して侵入対策するようにしましょう。

ハクビシン・タヌキ・アライグマに関するQ&A

提供:LIMIA編集部

ハクビシンやタヌキ、アライグマに関する質問をQ&A形式で答えます。

Q1. 見分ける方法はある?

A. 見た目や食べ残したエサの跡などから見分けることができます

ハクビシン

タヌキ

アライグマ

体長

約50~70cm

約50~60cm

約60~80cm

体型

・胴が長い ・短足

・寸胴体型

・がっしりとした体型

顔つき

・目が小さい ・鼻先が尖っている ・頭上から鼻先まで白い筋状の模様がある

・目が大きい ・鼻先が丸い

・目が小さい ・顔周りに黒い模様がある

・耳は小さい ・耳のふちが白い

・耳が大きい ・耳の先が黒い

・耳は中程度の大きさ ・耳の先が白い

しっぽ

・しっぽが長い

・しっぽが短い ・丸み帯びている ・単色

・しっぽが長く、太い ・しま模様

毛色

・全体的に黒褐色から灰褐色 ・背中に白く太い帯状の模様がある

・茶褐色から灰褐色 ・腹部が白っぽい

・茶褐色から灰褐色 ・髭が白い

足跡

・5本指 ・犬の足跡に近い

・4本指 ・犬の足跡に近い

・5本指 ・サルの手形に近い

食べ方

・皮の厚い果物は、大きな穴を開けてから食べる。

・根菜などを掘り起こすのが得意。 ・畑などの外にエサを持ち出して食べる。

・皮が厚い果物は、500円玉ほどの穴を開けてから、中身をくり抜くように食べる。

木になる果実の食べ方

・ヘタと反対側から食べる。

・地面に落として食べる。

・ヘタ側から地面に落とさずに食べる。

ハクビシンやタヌキ、アライグマの見た目や食べ方の特徴は上記の通りです。3種類のなかでは、アライグマがもっとも体が大きく、力が強く、手先が器用である特徴があります。ハクビシンは足が短く、しっぽと胴体が長く、木登りが得意な動物です。タヌキは寸胴な体型をしており、しっぽが短く丸み帯びているのがポイント。

Q2. どのような被害が発生する?

A. 農作物が荒らされたり、悪臭や病気を移される可能性もあります

農作物を育てている場合、畑にできた野菜や果物が食い荒らされます。また、家畜やペット以外にも人に病気を移すこともあります。家に住みついた場合、糞尿などで悪臭がしたり、害虫が発生する恐れがあるので、早めの駆除が必要です。

Q3. 自分でも駆除できる?

A. 許可や資格がない人は駆除ができません

ハクビシンやタヌキ、アライグマは鳥獣保護法で保護されているため、資格や許可なく自分で駆除することはできません。許可なく駆除した場合、罰金を科せられる可能性もあります。駆除は資格を持った専門業者に依頼するのがおすすめです。

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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年6月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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