古いキッチンをスッキリきれいにリフォーム

まずはどんなキッチンにしようか建築雑誌やピンタレストを眺めてイメージ・・。今回は壁面にコンクリート風の壁紙を貼って、支えのない食器棚を付けることにしました。

こちらが元の状態です。
よく見かける典型的なやつです。

そしてこちらが完成です。

作業は、
・天井の戸棚の取り外し
・換気扇の化粧
・壁面のレベル合わせ
・壁紙貼り
・食器棚の取り付け
・外していない戸棚の扉交換
です。

ということで戸棚を外します。
壁とのコーキングを剥がして釘とビスを抜いて取りました。
コーキングはカッターで深く切れ目を入れてラジオペンチなどで引っ張ります。

換気扇は段差やカーブが多くて壁紙が張りにくそうなのと、そのまま貼っても違和感がありそうなので板材で覆うことにしました。

戸棚を外した部分はその分凹んでいたので、タイル面とレベルを合わせるために適度な厚さの板を張っていきます。

この壁面で一番出っ張っているところが窓枠なので、そこと同じ高さになるようにタイル面にも板を張っていきます。
ちなみにタイル地でビスが打てないので、マステを張ってその上から両ガムでくっつけています。マステを貼るのは現状復帰するときに綺麗に剥がせるようにするためです。

窓には木枠をはめ込んでいます。この上からさらに板を張ったときに土台の役割をしてもらうことと、食器棚用の金具を取り付けるためです。

で、この上からさらに板材を張り、全面同じレベルにします。
なお、ガムテでそこそこ広い面をくっつけていますが、一番表に張ってある材と窓にはめ込んだ枠などで挟んでいるので剥がれてくる心配はありません。
※木は重いし反るので、マステや養生+両ガムでの施工では剥がれてくる可能性があります。お気をつけください。

白いのはパテです。ビスを打った段差や細かい隙間を埋めることで綺麗に壁紙が貼れます。

パテをならしたら壁紙を貼ります。

赤く丸を付けている箇所は「支えのない棚」を付けるための金具を入れる穴です。ちょうど窓にはめた木枠の部分です。深さは60mmあります。

支えを無くすためこんな金具を使いました。スガツネ工業のIT7020というものです。必要な対荷重や取付環境によって取付数を検討します。
奥の棒を壁に埋め込み、手前の棒を棚に埋め込みます。
1個1500円程度で購入できました。

棚板は25mm厚です。この厚みの中に金具を入れるほぞ穴を作ります。
罫書きをし、ドリルでざっくり穴を開けてノミで整えていきます。このとき「ケガキゲージ」という道具があると楽です。少し高価な道具ですが、一定の幅の線を正確に引くことができます。
それと、まっすぐ穴を掘るためにジグがあると便利です。

棚を付けたところです。
これで支えのないスッキリした棚を作ることができました。

オマケで水道のノブを換えました。レンチで外して交換するだけです。

それと、壁紙の寿命を延ばすために撥水、撥油効果のあるスプレーを吹いたのと、壁との境になる箇所にはコーキングをしました。コーキングというのはお風呂場などで壁の角に付いているゴムみたいなやつのことです。これでしばらくは大丈夫かなと・・。水周りに壁紙を貼る時はオススメです。

最後に戸棚の扉を交換します。元々あった扉のサイズに合わせて材を切り、取付金具を付け替えます。
扉はブライワックスで色付けしました。※壁に付けた棚にも塗りました。

これで完成です・・。

やっと完成しました。工程が多かったことと壁の水平や直角が出ていなかったりで苦労しましたが、部屋の雰囲気もガラリと変わり自分好みの空間に一歩近づきました。
天井の戸棚を外したことで部屋の空間も広くなったように感じます。

なお、コンロ脇も壁紙になっているので火を使う時はステンレスカバーが必須です。面倒だったらステンレスシートに張り替えようかと思います。

今後は手元が暗いので下の棚の裏に照明を仕込もうか、天井にあった戸棚部分の空間が空いてるので植物でも置ける棚でも作ろうか検討中です・・。