レザークラフトを始めよう!④(貼り合わせ編)革ってどうやってくっつけるの?

革の接着はコバの仕上がりに直結するので、プロも今尚、研究しているくらい奥深いものだったりします。

しかし、初心者のうちから難しいことを考える必要は全くありません。
欲張らず、まずは基本の確実な接着を学びましょう( ´ ▽ ` )

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こんにちは!
3回目は、切り出した革を貼り合わせていきます。

集中して早速始めましょう(^^)d

はじめに、レザークラフトにおいてポピュラーな接着剤2種類を簡単に紹介しますね!

①白ボンド(サイビノール)
・水で薄められる
・片面に塗って乾く前に貼り合わせる
・乾く前は微調整ができる

木工用ボンドもこの一種です。

②ゴム系接着剤
・溶剤で薄められる
・両面に塗ってべたつかなくなったら貼り合わせる
・貼り合わせは一発勝負

どちらを使えばいいの?
【白ボンドを使いましょう】

ゴム系接着剤は硬くならないとか広い範囲の接着に向いてるとか、本当言えば使い分けなのですが
白ボンドは水で薄められて微調整ができ、圧倒的に小物作りに向いています。比べるまでも無く楽です(^^)v


白ボンドの他には、今回はヘラになる何かと、台としてゴム板を使います。

はじめはサイビノールは100がいいですね。ちなみに粘度の高い600もあります。
初心者のうちは容器からそのまますくい取って、すぐに蓋ができる100の方がより楽です(^^)
600は薄め使いを覚えれば便利なのですが、そのままだと乾くのが早い早い。
どれぐらい粘度が高いかというと、容器から垂れてこないくらいです。

いよいよボンドを塗りますが、ここで接着のポイントを。


★ボンドはしっかりつける事!できるだけ薄くなんて記事もあるが、初めは間に受けない事!

白ボンドの場合です

まず薄くすると乾くのが早いです。白ボンドのメリットは乾くまでは動かして微調整が出来るところにありますが、そのメリットが完全に無くなってしまいます。

確かにボンドを厚くすると、重ねた革と革の間にボンド層と言われる筋ができてしまうんですが…

薄く塗って貼り合わせにもたつくと、最悪付かずに一部分が剥がれた残念な見た目になってしまいます。

また急ぐあまり、手やテーブルに付いてたりします。気づかぬうちに革に触れてシミになるのに比べたら、縁のボンド層なんて些細なもんですよ。


って事で
割とたっぷりめにすくい取ったら

ゴム板の端をうまく使ってヘラを逃しながら、外へ外へ向かって塗っていきます。
ヘラを押し付けすぎると擦り切ってしまうので、少しボンドを肉盛りするように

ボンドは片面でOKです。
コツは全体を満遍なくあわせていくよりも、まず角などの要所を起点に貼り合わせてから、ジッパー付きのビニール袋を締めるように辺をくっつけるとずれずに貼ることができます。

角を決めて…

辺をスーッと。
角さえ合っていれば、変に負荷をかけて曲げない限り素直に貼りついてくれます。

位置が綺麗に合っていなければ、乾くまでは何度か貼り直しができます。
OKなら親指で軽く圧をかけて、グリグリ〜とボンドを革の繊維に食い込ませてやってください。
ローラーやペンチのようなものでグイッと締め付けると楽なんですが、はじめはそこまでしなくて良いですね。

端から玉のようにボンドが溢れ出た場合は、酷くなければ拭き取るよりも焦らず乾いてからの方がぽろっと取れますよ。

出来ました!端はこれくらいピシッと合わせる事を目指しましょう。
この後削って揃える作業がとっても楽になりますよ。

貼り合わせが完了しましたが、まだ切り終えていない部分が有りますね?
コーナーの丸部分です。

型紙を重ねて上から丸ギリでなぞってあげます

ですが、この角度のカーブをカッターで切るのは難しいです。

カーブではなく、直線を沢山繋いだ「多角形」として切ると楽ですね。

最後に縁はやすりがけをしますので。

余談ですが革包丁でも似たような技法があり、「刻み切り」なんて呼ばれてたりします。
片方やってみました。

さあさあ、ここまで来るといよいよ形になってきてワクワクしますね✨
次回は、レザークラフトの醍醐味とも言える手縫をやっていきますよ!
お楽しみに(^^)b

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革作家。ライター、アドバイザーとしても活動しています。2017 ミラノサローネ出展王道の革工芸はもちろん、デザイン学校卒業、その他の経歴、知識を活かし一風変わっ…

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