切れない縫い目に仕上げよう!【便利な道具編②】

革製品を長く使うにあたって、気になってくるのは糸の擦り切れ、汚れ。
作るときのひと工夫で、かなり軽減出来るんですよ!
革を育てる、変化を楽しむと言うのなら、糸の持ちにも気を配りたいところです。

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こんにちは!革村です(^^)

いきなりですが、本革製だから長く使える、なんて売り文句良く見ません?
私、あれに首を傾げてしまうんですよ〜

もちろん、本革は長持ちですけど
革だろうと合皮だろうと、使っていていきなり表面が

「ビリッ‼︎」

は無いですよね😅

私の知る限り、革質うんぬんよりも
糸か角からダメになっていきます。

工業製品の中には〇〇の革で長持ち〜と広告する割に、
ここすぐダメになりそうだなと
作りに対して思う事もしばしばあります。

量産品なので仕方ありませんが、
ここを見て手作りをなさってる皆さんには気にして頂きたい所です。

今回紹介するのはこだわりの縫い目が作れる
【ステッチンググルーバー】です!

ステッチンググルーバー

初心者編でご紹介した【ディバイダー】に
取って代わると言うか、
+αの使い道がある工具です。

ブラックディバイダー

グリップを回す事で、ロックが緩んで幅を変えることが出来ます。

幅を測って締め、
カッターと同じような持ち方で引くだけです。

ディバイダーと比べたわみが少なく、革のフチに沿わせやすい形状で使いやすい

 ディバイダーより優れる点としては…

・ロックが堅いので溝の幅が変わりにくい
・調整が速い(私は)
・先端のパーツが売っていて好きな幅に加工ができる(拘りさん向け)

そして
☆☆線引きではなく溝堀りができる☆☆

これがあるので例えディバイダー派であっても、
ステッチンググルーバーを持たない理由にはならないですね。

先端のアタッチメントを取り替えて…

同じように引いて使えば溝が掘れます

線引き→菱目打ち→縫う

の、線引きの工程を溝掘りに変えるだけで、糸が掘った溝に埋まります。
糸の擦り切れを防止するなら、糸をそもそも触れなくしてしまえば当然解消しますよね☺️
やってらっしゃる方はプロにも多いし、合理的だと思います。

ただ、、、私この仕上げの見た目があんまり好きじゃ無いんです、、、

ここからは革村仕様。裏面に溝掘りしておくんです。

作品によって貼り合わせるなりを済ませたら、
【溝の幅を変えずに】線引きパーツに取り替えて今度は表を押さえます。

そうすると表面は裏の溝の分凹んでくれます。

あとは縫ってあげると
先程のように切れ目を縫うより、一手間かけた溝を縫ったほうが
キレイ目な仕上がりになりました。

ここまでやるかは好みですね(笑)

仕上がりを比べるとこんな違いです。
未加工の糸の出っ張りを見れば、擦り切れてくるのは想像に難くないですね。

左から革村流、溝有り、溝なし
明らかに突出する縫い糸。これはポケットの出し入れ程度ですぐに毛羽立ってくるレベル

どちらのやり方にせよ、、
ハードに使われる、擦れる革小物は糸の擦り切れを気にしてあげると
利用シーンを考え作るという、クラフターとしてのステップアップが出来るのではないでしょうか☺️

次回も糸の擦り切れ対策の加工用工具、紹介しますー(^ ^)ノシ

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革作家。ライター、アドバイザーとしても活動しています。2017 ミラノサローネ出展王道の革工芸はもちろん、デザイン学校卒業、その他の経歴、知識を活かし一風変わっ…

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