【奥さま、映画の時間です#20】かもめ食堂だけじゃない、北欧インテリアをまねしたくなる映画
奥さま、秋も大分、深まってまいりました。これから寒くなる季節です。今年の夏は記録的猛暑を観測しました、やはり「夏が暑いと冬は寒くなる」とも言われています。奥さま、くれぐれも気温の変化にはお気をつけください。さて、奥さまは、北欧インテリアをお部屋に取り入れていますか? 一言で北欧風といってもさまざまですが、何から取り入れたらいいか正直分からない、どんなものが北欧風なのかわからない、という方もいらっしゃいますよね。そんなときは、本場北欧の映画をご覧になってみてはいかがでしょうか。北欧で作られた映画は“本物の”北欧インテリアとなっているはずでございます。きっと参考になることでしょう。
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①〔IKEA〕の創業者を誘拐!? 『ハロルドが笑うその日まで』
奥さまはスウェーデンの家具といえばどのメーカーを思いつきますか? 〔IKEA〕を思いつく方も多いのではないでしょうか。ご利用された方も多いはず。こちらの作品は、小さな家具店を営んでいた老人が、復讐のためになんと〔IKEA〕の創業者を誘拐する計画を立てる、というもの。
主人公が営む小さな家具店のあらゆるシーンから垣間見ることができる古家具は確かに〔IKEA〕にはない味のある北欧家具を見ることができます。〔IKEA〕という巨大企業を中心にスウェーデンの一般庶民の生活スタイルなども見ることができ、あなたの知らなかった北欧を見ることができます。
②北欧インテリアが印象的な日本映画といえばやはりこれ『かもめ食堂』
おしゃれな北欧家具は、今ではすっかりインテリアの定番のひとつになっていますが、実はこのブームのきっかけともなったのがこちらの作品といっても過言ではございません。フィンランド・ヘルシンキに移住した日本人が営む食堂「かもめ食堂」、当初はあまりお客が入らず悩んでいましたが、さまざまな人たちに助けられ繁盛店になります。
ブームの先駆け、というだけあり、やはり注目は北欧家具を多用したインテリアです。机とイスを違う家具にした組み合わせ、メニューが書かれた黒板、色使いも派手な色は使わず淡い色で統一されています。また、木目調を生かした素材感も北欧ならではなナチュラルな演出をされており、どこをとってもまねしたくなること間違いごぜいません。
③当時のスウェーデンカルチャーがわかる『ストックホルムでワルツを』
こちらの作品は、スウェーデンの世界的ジャズシンガー・モニカ・ゼタールンドの半生を描いた作品となります。栄光と挫折を経て、1961年当時、女性シンガーとして世界的に活躍するその姿は、奥さまもきっと惹かれてしまうような作品となっています。
物語以外にも、当時の北欧スタイルのファッションも、欧米のはやりものとはまた違う、北欧ならではのファッションを学ぶことができます。また、彼女のガーリーなインテリア、そしてシーンごとに垣間見ることができる、当時の北欧インテリアも細かく再現されており、ジャズの名曲も相まりおしゃれな一作となっています。
④誰もが胸キュンハートフルな『シンプル・シモン』
アスペルガー症候群を患う主人公のシモン、彼の唯一の理解者は、兄のサムでした。恋人に振られてしまったサムの手助けをするため、シモンはある計画を実行しようとします。
作品全体として、スウェーデンのポップなカラーリングにふさわしいストーリーと音楽、独特な空気感が作品全体に流れ、観ている我々は不思議と作品の中に入ってしまうはずですよ。注目は、劇中に出てくるイェニファーのアパートです。ポップで少し混沌としたイメージは制作陣も特に力を入れた、とのこと。確かにスウェーディッシュポップが満載のあの部屋は北欧好きな方にはぜひ見ていただきたいですね。
⑤北欧ならではの温かみのある自然な生活空間が楽しめる『ル・アーヴルの靴みがき』
こちらの作品は、フィンランドのアキ・カウリマスキ監督作となります。不法移民となるアフリカ人少年と、彼と出会った靴磨きの男、彼との交流を交えてヨーロッパでも問題となっているアフリカ人難民問題についても触れています。ただ、作品全体は温かみのあるヒューマンドラマとなっているのが北欧映画らしいポイントです。
現実的なストーリーにもあるように、庶民の生活の中にある北欧らしい温もりのある家具は注目です。木目調を基調としたナチュラルさは、居心地がよさそうな空気を感じることができるはずです。広々として落ち着く空間が作品全体に流れ、インテリア全体が、ストーリーと密接に心温まるヒューマンドラマを作り上げる一助として活躍しています。
北欧インテリアを映画で学びましょう♪
いかがでしたしょうか。北欧という地域に注目し、思わずまねしたくなるようなインテリアが印象的な作品をご紹介しました。北欧に限らず、国ごとに独特のインテリアや文化、ファッションは存在します。こうして見ると、映画の中でインテリアは作品全体の空気感を出す一助として活躍している重要な要素言えるでしょう。今回ご紹介した映画はどの作品もきっと憧れの北欧風のインテリアの参考になるはずです。ぜひ奥さまのお部屋の参考に、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。ストーリーの面白さももちろん保証いたします。
それでは、あなたが映画との出会いによって人生がより豊かになりますように、ごきげんよう。
●ライター ロックス
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