木製のまな板を使っている人必見!削り直しでまな板が生まれ変わる

我が家で使っているまな板は、私が一人暮らしを始めたときから使っているもの。これまで20年近くも毎日のご飯作りに活躍してくれていたのですが、気がつけば、全体的に黒ずんで汚れ、真ん中の部分は凹んで切りにくくなっていました。そこで今回まな板の削り直しサービスに依頼し、まさに『生まれ変わった』と言えるほどの変化を体験。木製まな板をお使いの方、捨てる前に試してみませんか。

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約20年使い続けた木のまな板の状態は?

Kawano Maki
20年ものの木のまな板。正直とっても汚いです…

我が家のまな板は、私が一人暮らしを始めた約20年前に購入したもの。初めての一人暮らしにと母が奮発して揃えてくれた調理器具のひとつで、青森ヒバを使った一枚板のもの。おそらく当時7000円程だったのではないかと記憶しています。モノを選ばなければ、100円ショップでも買えることを思うと、かなりの高級品です。

Kawano Maki
裏面はかなり大きくひびも入っています。

木のまな板は、包丁当たりがよく、食材が切りやすいと言われています。プラスチックやゴム製樹脂のまな板も持ってはいますが、切りやすさは木がダントツで、使う頻度も高くなります。ただし、ある程度手入れをきちんとしていないと黒ずんできたりと汚れが目立つのデメリット。その中でも青森ヒバは黒ずみにくい材質と言われていますが、さすがに20年も経つと、この有様。しっかり洗って、熱湯で消毒などはしてきましたが、どうしてもこの黒ずみは取れません。

Kawano Maki
平らなところに置くと、隙間ができているのがわかります。真ん中だけ凹んでいるので、食材がうまく切れません。

また、汚れもさることながら、最も気になるのが長年の使用によって、よく食材を切っている真ん中部分のみが凹んでいること。食材を大きく切るときには問題ありませんが、みじん切りや千切りなどをすると、ちゃんと下まで切っているつもりなのに、全部つながっている…という事態に。これはイライラします。

新しいものを買い替えることも考えましたが、もともとが良いまな板だし、かなりの愛着もあります。そこで思いついたのがまな板の削り直しです。

まな板削り直しサービスに依頼をしてみる

Kawano Maki
汚れを落とそうと紙やすりなどでこすってみましたが、もう落とせません。ただ、ガサガサになっただけ…

まな板の削り直しについて調べたところ、見つかったのが宅配で受付をしてくれる『杉本木工工房』。自社商品の削り直しを行うお店は多いようですが、「どこのまな板でもOK」というところはあまりありません。20年ものの我が家のまな板もどこのものだかもうすっかりわからないので、こういったサービスはとても有難い。

値段は1,980円(返送料込)+お店までの送料です。返送料は料金の中に含まれています。この値段を払えば、そこそこのまな板が購入できてしまうことを考えれば、安くはないかもしれませんが、愛着のあるまな板のお手入れ代と思えば、私にとっては決して高くありません。段ボールなどを使って梱包し、発送をします。

Kawano Maki
新聞紙とエアパッキンにくるまれて、まな板が宅配便で戻ってきました。

毎日使うまな板はなくては困るもの。ちょうど年末年始に家を空ける予定があったので、その出発日である12月30日にお店に向けて発送。「新年早いうちに、キレイになったまな板が届いたらいいな。それまでは手持ちのプラスチックでも使っておこう」と思っていたら、なんと1月2日には「昨日発送しました」というメールが! 元旦からお仕事させてしまったのかと思うと、本当に申し訳ないのですが、家に帰宅した1月3日にはまな板を受け取ることができたため、まったく不便を感じることがなかったのでした。

「おうちにはまな板が一枚しかない」なんて人も、旅行のタイミングなどを狙って利用するといいかもしれませんね。

ヒバ香る!生まれ変わったまな板の姿

では、早速黒ずんで凹んだ20年ものの我が家のまな板がどう変わったのか、ご覧いただきましょう。

Kawano Maki
驚きの変化! 同じまな板とは思えません! ぜひ上の写真と比べてみてください。
Kawano Maki
ひびは残ってしまったものの、汚れも凹みもすっかりなくなりました。

一目見た感想は、「これ、違うまな板じゃないよね?」。梱包を開けた瞬間にぱっとヒバのいい香りが広がり、全面にキレイなベージュの木目が広がっています。まるで新品。ビックリです。

我が家のまな板は、厚みがあったわりに深いひび割れもあったため、元の厚みの半分程度になって戻ってきました。また、ひびも若干残っています。ここまでひどい状態になるより早く送っていたら、このひび割れも完全になくなっていたのかもしれません。

Kawano Maki
凹みもすっかりなくなり、平らになりました。

ちなみに、まな板とともに、このあとまた削り直しができるかの目安を書いたメモも一緒に同封されてきます。「ここまで薄くなると、もうこれで最後かな…」と思っていましたが、我が家のまな板なら、もう一回削ることができるらしい。まだ当分手放さなくて済みそうなのは嬉しいです。

Kawano Maki
同封されていたメモ。まだまだしばらく使えることがわかって、とても嬉しいです。

生まれ変わったまな板は見た目だけでなく、切り心地も抜群。包丁当たりも柔らかくなり、トントンと心地いい音が響き、切った食材がつながってしまうこともなくなりました。

「このまな板、真っ黒だなぁ」「切りにくくなってきたなぁ」なんて思っている木製まな板ユーザーのみなさま、このサービスは本当におすすめ。気持ちのいい道具を使っていると、料理も楽しくなりますよ。

Kawano Maki
包丁のトントンという音も軽やかで気持ちがいい! 料理が楽しくなります。
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■暮らしスタイリスト/一人暮らしアドバイザー/料理家自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発…

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