これで解決!洗濯表示の意味をカンタン解説|旧表示との対比一覧

洋服や布団などのタグについている洗濯表示。あなたは洗濯表示のマークの意味をしっかりと理解していますか? 今回はそんなややこしい洗濯表示を、2016年まで採用されていた旧表示と対比しながらわかりやすく解説します! 家で洗えるのか、洗濯機を使っていいのかなどの疑問や、クリーニングに出すべきなのかなどの区別の仕方を教えます。また、スマホで洗濯表示が簡単に分かる話題のアプリも合わせて紹介します。

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洗濯表示記号の種類とは?

記号のようなマークで描かれる洗濯洗剤。実は洗濯表示は2016年に変更されています。旧式のマークよりも種類が増えたことが特徴。旧式と新しくなった洗濯表示は異なるので気をつけましょう。

そんな種類の増えた洗濯表示は、大きくカテゴリーに分けると"家庭で洗濯できる表示"と"専門店で洗濯しなければならない表示"に分けることができます

以下ではその2つのカテゴリーについて説明していきます。

家庭で洗濯できる表示

洗濯表示を大きくカテゴリー分けしたうちの1つめが"家庭で洗濯できる表示"です。

家庭で洗濯できる表示には、洗濯方法と漂白方法、乾燥方法、アイロンの仕方の4つの表示が挙げられます

それぞれの記号は旧式よりもかなり細かく分けられています。また、乾燥方法には旧式にはなかった"タンブル乾燥"が追加されました。タンブル乾燥とは回転させながら熱で乾燥させる方法で、コインランドリーにある乾燥機やドラム式洗濯機にある機能のことを指します。

後ほどそれぞれの記号を詳しく説明していきますので、記号の意味をチェックしていきましょう。

専門店で洗濯しなければならない表示

洗濯表示を大きくカテゴリー分けした2つめが"専門店で洗濯しなければならない表示"です。

専門店で洗濯しなければならない表示はドライクリーニングとウエットクリーニングの2つに分けることができますこの2つは商業用クリーニング処理記号のため、専門店での処理が必要があります

そのうちのウエットクリーニングは旧式にはないもので、新式で新設されたもの。

また、水洗いできないカーペットなどの水洗い不可の洗濯表示がついているものは、家庭での洗濯が禁止という意味を指しているため、商業用クリーニング処理記号と同じように専門店での洗濯をおすすめします

こちらも後ほどそれぞれの記号を詳しく説明していきます。

家庭で洗濯できる表示一覧

ここからは洗い方の洗濯表示一覧を紹介します。「洗濯機」「手洗い/家庭での洗濯禁止」「漂白」「タンブル乾燥」「自然乾燥」「アイロンの仕方」の6つのカテゴリーに分けて表形式にしました

また、旧式の洗濯表示と比較させているので、どのように変化したのかも要チェックポイントです。

【洗濯(洗い方)】編

まず初めに"洗濯方法"について紹介します。

洗濯機での洗い方と手洗いでの洗い方、家庭での洗濯禁止記号の3種類を紹介します。使う水の温度や処理方法まで細かく区切られているので、洗濯したいアイテムの表示と照らし合わせてみましょう。

・洗濯機

・おけのマークに60と書かれているもの
 →液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる

・おけのマークに60と下線が書かれているもの
 →液温は60℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる

・おけのマークに50と書かれているもの
 →液温は50℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる

・おけのマークに50と下線が書かれているもの
 →液温は50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる

・おけのマークに40と書かれているもの
 →液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる

・おけのマークに40と下線が書かれているもの
 →液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる

・おけのマークに40と二重下線が書かれているもの
 →液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる

・おけのマークに30と書かれているもの
 →液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる

・おけのマークに30と下線が書かれているもの
 →液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる

・おけのマークに30と二重下線が書かれているもの
 →液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる

・手洗い/家庭での洗濯禁止

・おけに手を入れているもの
 →液温は40℃を限度とし、手洗いができる

・おけに×マークが書かれているもの
 →家庭での洗濯禁止

LIMIAでは手洗い表示についてさらに詳しく紹介しています。

以下の記事ではニットやカーディガンなど、手洗い表示がついている衣類の洗い方を解説しています。「そもそも手洗いってどうやるの?」と疑問のある方は、ぜひチェックしてみてください。

▼手洗い表示について詳しく知りたい方はコチラ

【漂白】編

漂白の表示について紹介します。旧式では三角フラスコだった漂白表示が、シンプルな三角マークに変更されました。

また、旧式表示では "漂白剤を使えるかどうか" の2択のみの表示でしたが、新しくなり"塩素系漂白剤の使用可能 ""酸素系漂白剤の使用可能" "漂白不可"の3種類に細かく分けて表示されるようになりました

・三角マーク
 →塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる

・三角マークに2本斜線が書かれているもの
 →酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤の使用禁止

・三角マークに×マークが書かれているもの
 → 塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

【乾燥】編

乾燥方法における洗濯表示について紹介します。乾燥方法の洗濯表示は"タンブル乾燥"と"自然乾燥"の2種類に分けられます

"タンブル乾燥"は2016年までは存在せず新しく加わったもので、ドラム式洗濯機を使っている家庭の人は要チェックの表示。

また、旧式にあった絞り方の表示は新しい洗濯表示からはなくなったので、頭に入れておきましょう!

1. タンブル乾燥

・四角の中の丸マークに点が2つ書かれているもの
 →タンブル乾燥ができる(排気温度上限80℃)

・四角の中の丸マークに点が1つ書かれているもの
 →低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60℃)

・四角の中の丸マークに×が書かれているもの
 →タンブル乾燥禁止

2. 自然乾燥

・四角に縦線が入っているもの
 →つり干しがよい

・四角に縦線が入り、左上に斜線が入っているもの
 →日陰のつり干しがよい

・四角に2本の縦線が入っているもの
 →ぬれつり干しがよい

・四角に2本の縦線が入り、左上に斜線が入っているもの
 →日陰のぬれつり干しがよい

・四角に横線が入っているもの
 →平干しがよい

・四角に横線が入り、斜線が入っているもの
 →日陰の平干しがよい

・四角に2本の横線が入っているもの
 →ぬれ平干しがよい

・四角に2本の横線が入り、斜線が入っているもの
 →日陰のぬれ平干しがよい

【アイロンの仕方】編

最後にアイロンの仕方についての洗濯表示を紹介します。

アイロンの形は旧式の表示と変わっていませんが、アイロンの中に書かれた文字が記号へと変化しました。また、種類の数も変わっていないので、比較的覚えやすい表示です。

・アイロンの中に3つの点が書かれているもの
 →底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる

・アイロンの中に2つの点が書かれているもの
 →底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる

・アイロンの中に1つの点が書かれているもの
 →底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる

・アイロンに×マークが書かれているもの
 →アイロン仕上げ禁止

専門店で洗濯しなければならない表示一覧を徹底解説!

ここからは専門店で洗濯をしなければならない表示を紹介します。”ドライクリーニング”と”ウエットクリーニング”の2つのカテゴリーに分けました。

【ドライクリーニング】編

・丸にPが書かれているもの
 →パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる(溶剤に2%の水添加)

・丸にPが書かれ、下線が入っているもの
 →パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる

・丸にFが書かれているもの
 →石油系溶剤によるドライクリーニグができる(溶剤に2%の水添加)

・丸にFが書かれ、下線が入っているもの
 →石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる

・丸に×マークが書かれているもの
 →ドライクリーニング禁止

また、LIMIAではFマークの洗濯表示に関して詳しく紹介もしています。

Fマークについての詳しい説明から、古い洗濯表示と新表示のFマークの比較など徹底的に解説していますので、Fマークについてもっとよく知りたいという方は要チェック!

▼Fマークについて詳しく知りたい方はコチラ

【ウェットクリーニング】編

・丸にWが書かれているもの
 →ウエットクリーニング※ができる

・丸にWが書かれ、下線が入っているもの
 →弱い操作のウエットクリーニングができる

・丸にWが書かれ、2本の下線が入っているもの
 →非常に弱い操作のウエットクリーニングができる

・丸にWが書かれ、その上に×マークが書かれてるもの
 →ウエットクリーニング禁止

洗濯表示マークだけでなく【付記用語】もチェック

絵記号だけでは表せない細かい情報を必要に応じて、記号の近くに表示したものを"付記用語"と呼びます

「洗濯ネット使用」や「あて布使用」「裏返して洗う」など洗濯や乾燥、アイロンをする上で重要な指示が書かれているので、絵表示だけでなく付記用語もしっかりとチェックしましょう!

表示がない場合はどうしたらいい?

洗濯表示は、家庭用品品質表示法という法律でつけることを義務化されているため、ついていないものは少ないと思われます。

しかし、洗濯表示には"省略"という概念があるため、省略されてタグに表示がない場合があります。その場合はその省略された表示記号の中でもっとも厳しい処理が可能ということを指します

例えば、アイロンの表示記号が省略されている場合、高温でアイロンをかけることが可能です。

簡単に洗濯表示がチェックできるアプリも

近年では、洗濯表示の意味を簡単にチェックできるアプリが多くリリースされています。

新JIS規格洗濯マークから、海外の衣類などについている旧JIS規格の洗濯マークなど幅広く洗濯表示を取り扱っているものもあり、とっても便利。

無料でダウンロードできるものがほとんどなので、「いちいちネットで調べるのがめんどくさい」という方におすすめです。自宅での洗濯で失敗しないように活用してみましょう。


※一部の画像はイメージです。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行なってください。

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