驚異のおもしろパン!荒物屋さんをリノベーションしたパン屋さん〔翠玉堂〕に行ってきた!

《お節パン》や《クリスマスパン》、皆さんは聞いただけでどんなパンなのか想像がつきますか? 私は全く想像がつきませんでした。埼玉県行田市に荒物屋さんをリノベーションをした、一風変わったおもしろパンをつくるパン屋さんがある、という情報をキャッチしたLIMIA編集部はさっそく現地に向かってみました。おしゃれな店内で出されるおもしろパンは、一言でいうと「衝撃」でした。

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おもしろパンの前に、リノベーションされた店内をチェック!

〔翠玉堂〕はおもしろパンに注目が集まりがちですが、大正後期に建築され築90年以上の歴史ある建物という点にも注目です。以前は荒物屋(タバコや洗剤など家庭用の雑貨類の販売店)だったこちらの店舗を10年前にパン屋として開業。一見パン屋ではなくどちらかというと和菓子屋のように見えるのも、もともとの古い建物を活かしているからなんですね。

行田は映画『のぼうの城』でおなじみの、関東七名城の一つとされる忍城や、明治時代から昭和時代に建てられた200戸を超えるとも言われている蔵があり、足袋工場や店蔵、住宅など歴史ある建造物が多く残されているようです。そして、この〔翠玉堂〕もそんな歴史ある建造物の一つ。ノスタルジーな古民家のような内装がとてもおしゃれです。

お店の奥にはイートインができるテーブルがあります。こちらは床面と壁面をご自身でリノベーションをされました。元が店舗だったため、大きなリノベーションはせず、建物の良さを活かしたようです。落ち着いた雰囲気でリラックスできそうですね♪

おもしろパンとは……?

〔翠玉堂〕は週替わりでおもしろパンを販売しています。実際どんなものなのか聞いてみたところ、「おもしろパン」という範疇を超えるほどの強烈なインパクトでした。こちらは私がお邪魔した際に販売していた《たくあんマヨネーズ辛子明太子パン》これだけでも食べたことがない味を体感できるのですが、世界でもこの〔翠玉堂〕でしか食べることができない数々の伝説のパンをつくられてきたようです。いくつか自信作を聞いてきたので紹介したいと思います。

まずはこちら、今年のお正月限定でつくられた「お節パン2018」。店長の平川さんの中で「お正月は自分の中でリミッターを外してよい」というルールがあり、おもしろパン作りもこの「お節パン」から始まったようです。伊達巻にかまぼこ、きびなご、栗きんとん、たしかにこれはお節です……!

こちらは毎回3桁を超えるリツイートを獲得している〔翠玉堂〕のツイッターです。今年の《お節パン》登場のツイートも大量にリツイートをされました。すごい人気……!

さすがにこれは笑いました。2018年の成人式に作られた《メガ成人パン》。ワインを煮込みソースをつくり、ゼリー状にしてチーズを乗せています。ワインとチーズで大人を表現されています! ところでどうやって食べるのでしょうか……!

こちらはお正月明けにつくられた「七草粥パン」、年末年始の暴飲暴食もこのパンをたべて一息つきたいところですね。でも何もパンにしなくても……。

こちらもお正月に販売された《金目鯛ベーグル》です。もうツッコミどころが満載すぎて一体どこからツっこめいいのかわからなくなりました。お正月はリミッターが外れる、この言葉、一点の曇りなし。

こちらは土用の丑の日に作られた「鰻パン」です。鰻は販売価格に近い値段で仕入れているので利益はなし、とのことです。ちなみにご飯も挟んであります。店長! それ炭水化物に炭水化物ですよ!

こちらは素麺と蕎麦つゆを青くして、リンゴゼリーをまぶした「七夕パン」です。おもしろパン史上初めてお客さんから「まずかった」と苦言をいただいた問題作となったようです。

そもそも、なぜ「おもしろパン」に着手したのかと聞くと、最初はお客さんへのサービスとして始めてみたのだが、だんだんとエスカレートしていったそうです。エスカレートしすぎです!(笑) 

また、基本的に「こんなヘンテコなパンを世界で初めて食べるのをお客さんであってほしいから自分で味見はしない」とのことです。話していると「生きてはいたいけどあまり働きたくない」「大儲けしなくていい」「東京じゃ絶対に通用しない」など、基本は脱力系の方でしたが、この瞬間だけはおもしろパンにかける情熱を垣間見ることができました。

他のパンも充実しているんです

「実は」といったら失礼になりますが、おもしろパンだけではなく、〔翠玉堂〕は本格的なパン屋さんなんです。

細めに仕上がっているこちらのフランスパンは、お値段もリーズナブルなので周辺住民の方から人気のようですよ。他にも手作りジャムや菓子パンなど、どれも材料にこだわった本格的なパンが並んでいました。いくつか紹介します。

ポップはシャレを効かせていますが、レモンのさわやかで素朴な味わいが病みつきになります。

●《レモンのクグロフ》 400円

本格的なジャムもすべて手作りで作られています。おもしろパンは発想も大事ですが、相応の技術も必要となるはず。素材も作りにもこだわりを感じました。

●《黄金桃ジャム》800円

こだわりが詰まったおもしろパン屋〔翠玉堂〕へぜひ!

ツイッターで話題のおもしろパンに、本格的なパン、築90年以上の建造物など、話題に事欠かない〔翠玉堂〕は店長・平川さんのトンチのきいたネタとこだわりが詰まったパン屋さんでした。おもしろパンをお目当てでも、観光ついでにも、埼玉県行田に行った際には、ぜひ立ち寄って〔翠玉堂〕のパンを楽しんでもらいたいと思います。

〔翠玉堂〕店舗情報

●住所:埼玉県行田市行田5-7
●電話:048-556-2640
●営業:毎週木・金・土・日 11時~19時

こちら〔翠玉堂〕のアクセス地図です……。
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