アライグマを見つけたらどこに連絡?対処方法やNG行動を解説

アライグマを見つけたらどうするべきかを解説します。野生のアライグマを自分で駆除・捕獲すると法的に罰せられる可能性があるため、適切な対処が必要です。起こり得る被害や予防対策についても解説しているので、アライグマで困っている方はチェックしてみてください。

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アライグマを見つけたら害獣駆除業者へ相談

自分の生活圏でアライグマを見つけたらどうするか迷いますが、基本的には害獣駆除業者へ相談しましょう。

アライグマは鳥獣保護法により保護されているため、許可なく捕獲や駆除をすることは禁止されています。そのため、自分で直接手を下す対処法はおすすめできません。

警察や市役所への通報はNG?

アライグマを見つけた場合、警察や市役所に通報することを考えるかもしれませんが、これらの機関は直接的な対応が難しいケースが多いです。

警察は犯罪や緊急事態への対応が主な業務であり、害獣駆除に関しては業務の範囲を超えているため対応ができません。

一方、市役所は地域の環境問題に関する部署を通じて対応することもありますが、駆除業者の手配などで対応が遅れることが多く、緊急性の高い場合には適切な対処が難しいです。

アライグマを見つけたら害獣110番へ

アライグマを頻繁に見かけるようであれば、自宅や近隣にねぐらを作っている可能性があります。一時的に追い払ったとしても、アライグマには帰巣本能があるので、また時間が経つと戻ってきしてしまうことも。

アライグマを駆除するなら、「害獣駆除110番」がおすすめです。

害獣駆除110番」は14,320円(税込)からアライグマの駆除を依頼でき、害獣駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話・メールでの相談は24時間365日受付中のため、アライグマの駆除に困ったら、まずは気軽に事前見積もりの相談をしてみましょう。

※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります

アライグマを見つけてもやってはいけないこと

アライグマを見つけてもやってはいけないことがあります。身を守るためにも大切なことなので、必ず守るようにしてください。

近づいたり触ったりする

アライグマは見た目が可愛らしいため、つい近づいてしまうかもしれません。

しかし、野生のアライグマは人間に対して攻撃的になることも……。鋭い爪と歯を持っており、近づきすぎると咬まれたり引っかかれたりするリスクがあります。

餌をあげる

アライグマに餌をあげると、人間の居住地域に居つく原因となり、さらに被害が拡大する可能性があります。

餌付けされたアライグマは、人間を餌の供給源と認識し、繰り返し戻ってくることがあるほか、餌を求めて他のアライグマも集まり、群れを形成することも考えられます。

自分の家や庭だけでなく、近隣住民にも危険が及ぶおそれがあるため、餌付けはしないようにしましょう。

自分で駆除する

アライグマの駆除を自分で行おうとするのは非常に危険です。

駆除や捕獲に関する適切な知識や装備がないと、アライグマを傷つけるだけでなく、自分自身も怪我をする可能性があります。

さらに、鳥獣保護管理法によって野生動物の捕獲や駆除に関する規制があり、無許可で駆除(狩猟)を行うと罰せられることもあるため、警察や市役所、駆除業者などへの通報や相談以外の行動は控えましょう。

参考:鳥獣保護管理法の概要 - 環境省

アライグマを見つけたかも?特徴をチェック

まさかアライグマに遭遇すると思っていなくても、都市部でもアライグマの生息は確認されています。「犬でも猫でもない動物を見かけた」「縞々の尻尾に見覚えがある」と思ったら、アライグマの可能性があります。

もし、アライグマの疑いがある場合は、見た目や生息地から判断しましょう。

見た目

アライグマの見分け方は以下のとおりです。

  • 眉間に黒い筋がある
  • ひげが白い
  • 目の周りから頬まで黒い
  • 25cm以上の長い尻尾に縞模様がある
  • 足は白い部分が多い
  • 踵まで地面につけて歩く

タヌキやアナグマ、ハクビシンと似ていますが、一番の違いは尻尾の縞模様です。長い尻尾に縞々の模様が見られたら、アライグマである可能性が高いでしょう。

生息地

山里はもちろん都市部にも生息域を広げているアライグマは、どんな場所で見られるか気になる方もいるでしょう。

アライグマは建物の中にねぐらを作ることが多く、特に天井裏や壁の隙間といった狭いところを好む習性があります。

中でも木造家屋はもっとも狙われやすく、特に神社仏閣や放置された集会所などもアライグマが侵入しやすい場所と言えます。

移動は河川や用水路、側溝などの水路が多く、木登りも上手なため住宅のパイプなどもラクラク登ることができます。餌がある場所を転々としながら移動する習性があるので、ねぐらを作らない、餌となる食品を置かないことが重要です。

アライグマがいるとどんな被害が起こる?

アライグマを見つけた場合、実害がなければ放置しておくことも選択肢の一つですが、アライグマには存在そのものがリスクとなることを知っておきましょう。

アライグマが害獣として恐れられる理由に「食害」があります。さらに、人へと感染する感染症の媒介となるリスクもあるのです。次の項目で詳しく見ていきましょう。

住宅を傷つけられる

アライグマは非常に力強く、爪も鋭いため、住宅に侵入する際に建物を傷つけることがあります。屋根裏や壁の隙間に入り込むために、屋根材や壁材を引っ掻いたり、噛んだりすることも考えられるでしょう。

住宅がアライグマによって傷つけられることで、建物自体の耐久性に影響が出たり、修理費用がかさんだりします。

農作物を食べられる

アライグマは雑食のため野菜や果物といった農産物はもとより、木の実や昆虫、魚介類など何でも食べてしまいます。地上だけでなく水辺や樹上など生活範囲が広いため、餌となるものも多様化しているのです。

日本国内では田畑の農作物を食べられる被害が増えていて、スイカに500玉ほどの穴を開けて手を入れて中身だけを食い荒らされるケースが散見されています。このようなアライグマによる農作物の食害による被害額は2012年には全国で約3億4千万円(※)と、深刻な影響を与えているのが現状です。

※参考:環境省|アライグマ防除の手引き

人やペットが襲われる

アライグマは通常、人間を避ける傾向があります。

しかし、追い詰められたり、驚かされたりして身の危険を感じると攻撃的になります。自分自身はもちろん。犬や猫のようなペットを飼っている場合は危険性がわからず接触してしまい、襲われる危険性があるため注意しましょう。

フンや尿をまき散らされる

アライグマは活動範囲が広く、その途中でフンや尿をまき散らすことがあります。

これらの排泄物は悪臭を放ち、衛生状態を悪化させるだけでなく、後述する感染症の原因となることもあります。

感染症にかかる

アライグマは人と動物に共通する感染症を媒介します。アメリカでは狂犬病やアライグマ回虫症の媒介動物として知られています。

いずれも人間に感染すると重篤な病気を引き起こし、最悪の場合には死に至ることもあります。アライグマを見つけても、むやみに触らないように注意が必要です。

アライグマを見つけたら自分でできる予防対策をしよう

アライグマの被害を防ぐためには、日常生活の中で予防対策を行うことが重要です。以下に、アライグマを見つけた際に自分でできる予防対策を紹介します。

餌になるものを放置しない

  • ゴミ箱はしっかりと蓋を閉める
  • ペットの餌や鳥の餌を外に置かない
  • 果樹の落ちた実や野菜の残りはすぐに片付ける

アライグマは食べ物を求めて人間の住居周辺にやって来ることが多いです。そのため、庭やゴミ捨て場に餌になるものを放置しないことが大切です。

庭や住宅への侵入経路を塞ぐ

  • 屋根や壁に隙間がないか定期的にチェックする
  • 窓やドアに頑丈な網を取り付ける
  • 庭のフェンスを高くして侵入を防ぐ

アライグマが家屋や庭に侵入するのを防ぐには、侵入経路を塞ぐ方法が効果的です。リフォームを視野に入れた対策を行うと良いでしょう。

自宅周辺の草刈りをする

  • 庭の草刈りをして家の周囲の草を短く保つ

アライグマは慎重なため、身を隠しながら近づいてきます。そのため、伸びっぱなしの雑草など身を隠せる環境がある場合は、すぐに除去しましょう。

アライグマに関する記事をチェック

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年5月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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