冷蔵庫の正しい処分方法5つ!無料・安く処分するための方法を解説
不用になった冷蔵庫はできるだけ安く、さらに言えば無料で処分をしたいとお思いではありませんか。冷蔵庫は家電リサイクル法に指定されているため、粗大ゴミには出せません。そこで、この記事では正しい処分方法や持ち込み処分の方法、処分費用も解説しながら、冷蔵庫の処分にまつわることを紹介します。
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冷蔵庫の処分は「家電リサイクル法」にもとづいて
まずはじめに、冷蔵庫は他の大型家具や家電のように、自治体でおこなう粗大ゴミで処分することはできません。「家電リサイクル法」に基づき、リサイクルされることが義務付けられています。
そのため、冷蔵庫の処分をおこなう際は、170L以下なら3,740円~(税込)、171L以上ならば4,730円~のリサイクル料金が必ず発生し、メーカーや大きさにより料金が変動します。
参考:家電リサイクル券センター「再商品化等料金一覧(リサイクル料金)」(外部サイト)
また、回収方法も異なり、基本的には購入店での回収や指定引取場所に持ち込みをします。
参考:【経済産業省】あなたの家電処理の仕方は間違っている?/【経済産業省】家電リサイクル法とは?
できるだけ安く!冷蔵庫の処分方法5選
先ほども述べたように、冷蔵庫の処分にはリサイクル料金が必ずかかります。また、家電量販店などに依頼する場合は、搬送費なども発生します。
そのため、冷蔵庫の処分は原則無料は難しいですが、処分方法により費用を抑えることができます。
ここからは、処分費用にも触れながら、5つ処分方法を紹介します。
【1】購入店で引き取り(買い替え)
冷蔵庫が故障して、買い替えをお考えの方は、不用な冷蔵庫は購入店舗での引き取りになります。
主な家電量販店の冷蔵庫の収集運送費を表にしました。
家電量販店名 | 収集運搬費 |
ヨドバシ | 550円(税込)※1 |
ヤマダ電気 | 2,200円(税込) |
ビックカメラ | 1,650円(税込) |
ケーズデンキ | 2,200円(税込) |
※1:301L以上の冷蔵庫の階段下げは別途料金追加
上記の料金に冷蔵庫のメーカーや大きさに応じて、リサイクル料金がプラスされ、新しい冷蔵庫の運搬日に回収をおこなわない場合などは、別途費用が追加される場合があります。
買い替えでも、冷蔵庫1台の処分に5,000~9,000円程度の費用がかかります。
費用を抑えたい場合は収集運送費で比較し、店舗を選ぶのもおすすめです。
参考:【ヨドバシカメラ】商品の設置・リサイクル回収/【ヤマダ電気】家電リサイクル回収のお申込について/【ビックカメラ】家電のリサイクル・引き取りについて/【ケーズデンキ】リサイクル回収について
【2】購入店で回収(処分のみ)
処分のみおこないたい場合、まず冷蔵庫の購入店舗を覚えているかがカギとなります。購入店舗が分かれば、その店舗へ回収依頼をします。
ヤマダ電機は商品配送時のみ回収を受け付けているため、回収だけを依頼することは原則できません。ただし、店舗により回収のみにも対応している可能性もあり、最寄りの店舗に問い合わせてみるのもいいでしょう。
以下が、主な家電量販店の回収のみの処分時に負担する料金になります。
家電量販店名 | 収集運搬費 | 訪問回収費用 |
ヨドバシ | 2,750円(税込)※1 | ー |
ビックカメラ | 6,000円 | ー |
ケーズデンキ | 2,200円(税込) | 3,300円(税込) |
※1:301L以上の冷蔵庫の階段下げは別途料金追加
上記の料金にリサイクル料金が合わさり、主流メーカーで170L以下の冷蔵庫でも、大体1台7,000~10,000万円程度の処分費用が発生します。
【3】自治体へ問い合わせて回収
購入店舗が分からない、中古の冷蔵庫や購入店舗が遠方になってしまったなど、購入店舗での回収ができない場合は、お住いの自治体に問い合わせをします。
◆ 全国自治体家電リサイクル関連ページの検索
地域により収集運搬費の違いはありますが、ご自宅まで回収を依頼した場合の、処分費用の目安(※)は、170L以下の冷蔵庫で大体1台7,000円弱~となります。
市区町村の案内に従い、処分を進めていきます。自治体が定めた運搬業者を紹介してもらえるなど、安心して処分できる方法です。
以下に、自治体に問い合わせる場合の処分の流れをまとめました。
◇ 東京都23区内の場合
- 1.「家電リサイクル受付センター」で、回収を申し込む
- 2.収集日に合わせて、ご自身で冷蔵庫を自宅の玄関先などに運び出す
- 3.「リサイクル料金」、「収集運送料金」を収集運搬業者に払う
- 4.冷蔵庫を回収してもらう
ただし、重量がある冷蔵庫などで戸外に運び出すことが難しい場合は、他の業者の手配が必要となります。
◇ 大阪市の場合
- 1.処分する冷蔵庫のメーカーや大きさ確認
- 2.郵便局で、リサイクル料金を振り込む
- 3.指定引取場所に持ち込み or 運搬業者に依頼し回収
大阪市は、ご自身で運搬できない場合は、指定する「収集運搬業許可」を有した業者に運搬の依頼をします。大阪市のホームページから業者を探すことができます。
参考:【大阪市】家電リサイクル法対象品目の出し方
回収にきた業者に、運搬料金の支払いとあらかじめ支払った「家電リサイクル券」を渡して、回収をおこなってもらいます。
【4】不用品回収業者に依頼
まだ使えるが不用になった冷蔵庫の処分には、不用品回収業者へ依頼する方法があります。
冷蔵庫の他にも処分したい家電・家具などがある、冷蔵庫の運搬がご自身では難しいなどの問題がある場合に依頼がおすすめです。不用品回収業者では、そういったことに対応してもらえます。
処分費用の目安(※)は、軽トラック1台分の不用品で約8,000円ほどと、冷蔵庫の処分のみをおこないたい場合は割高になる可能性があります。
また、不用品回収業者のなかには、悪質な業者がいるため慎重に依頼先を選ばなくてはなりません。業者のホームページを確認して、「一般廃棄物処理業許可」「古物商許可」を有した業者か確認をしましょう。
参照:【環境省】無許可の回収業者を利用しないように
※:いくつかの不用品回収サービスの料金目安をLIMIA編集部が調べてみました(2023年3月時点)
【5】持ち込み処分する
5つめの処分方法は、全国にある指定取引場所に冷蔵庫を直接持ち込む処分の仕方です。
この処分方法のメリットは、処分費用を抑えられるということです。ただし、デメリットとして、重量のある冷蔵庫をご自身で運搬しなければならないので、安全面でのリスクや運搬車の手配など、処分にあたって注意と手間がかかります。
処分費用はリサイクル料金のみのため、主流メーカーで170L以下3,740円~(※)、171L以上4,730円~(※)と、安い費用で処分ができます。
持ち込み処分をする場合の流れは、以下となります。
※:メーカーや規格により料金が変動します
- 1.冷蔵庫のメーカー、大きさを確認しメモする
- 2.郵便局でメモした規格の冷蔵庫に応じたリサイクル料金を支払う
- 3.指定取引場所を確認する
- 4.冷蔵庫の右側面上部に家電リサイクル券を貼る
- 5.冷蔵庫、家電リサイクル券を持ち、指定引取場所に直接、持ち込む
参考:【(財)家電製品協会】家電リサイクル券センター/指定取引場所検索
持ち込み処分の詳しい手順は、こちらの【(財)家電製品協会】家電リサイクル券センターのサイトで確認ができます。ご自身で運搬が可能で費用重視ならば、持ち込み処分がおすすめです。
無料で冷蔵庫を処分する方法4つ
引っ越しやライフステージの変化などで、まだまだ使える冷蔵庫が不用になった場合には、処分費用をできるだけかけずに手放したいと思いますよね。
そこで、無料でできる冷蔵庫の処分方法を4つ紹介します。
● ネットオークションやフリマアプリの活用
● リサイクルショップに売却
● 譲渡
● 家電量販店で買取
ネットオークションやフリマアプリの活用
ネットが普及し誰でも簡単にできるようになった、ネットオークションやフリマアプリの活用してみましょう。
高性能な冷蔵庫、まだ新しい冷蔵庫ならば、比較的買い手が付きやすく、無料どころか臨時収入を得られる可能性もあります。
ただし、搬出・搬送方法や運搬費用をどのように負担するかなどを考える必要があり、遠方になると思った以上に運搬費用がかかってしまうという場合もあります。
また、個人間のやり取りでトラブルが発生しないとも限らず、キズや製品情報を正しく誤解されないようにすることも大切です。
リサイクルショップに売却
リサイクルショップによっては、ご自宅まで査定・買取を無料でおこなう出張買取サービスをしている業者もいるため、処分を検討しているならば、一度査定してもらうのも手です。
買取が成立すれば収入になると同時に、搬出・搬送の手間や、搬送費がかかることなく冷蔵庫が処分できます。
家電量販店で買取
新しい冷蔵庫の購入を考えている場合は、ヤマダ電機の「家電買い取りキャンペーン」が利用できるかもしれません。
2014年製以降の製品(※1)であれば、買い取ってくれる可能性があり、購入から10年未満で、新製品を使ってみたいとお思いの方におすすめの方法です。
参考:【ヤマダ電機】良品買取について/家電買い取りキャンペーン
※1:2023年3月時点の場合
譲渡
「ジモティー」など、いらない物を欲しい人とマッチングするアプリを活用や、知り合いやご家族など周りの方に、冷蔵庫がいらないか聞いてみるのもいいでしょう。
現に、LIMIAスタッフの家にある冷蔵庫も知人から譲り受けたものです。運搬費に関しては、高額な冷蔵庫を譲り受けるということで、こちらで負担をしました。その際に使った配送サービスは、クロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」です。運搬だけではなく設置もしてもらい、スムーズに対応してもらえました。
冷蔵庫処分の準備をする
普段、食材を冷やしている冷蔵庫は、いきなり電源を切って処分!というワケにはいきません。
冷蔵庫の中身を徐々に減らしていき、前日までには空にするのが理想です。使い切れなかった食材はクーラーボックスなどに入れておきます。
また、一部の製品は霜取りや水抜きが必要になるため、取扱説明書に従っておこなう必要があります。
(1)冷蔵庫の中身を処分前日までには空にする
(2)製氷機能が停止できれば、停止させる
(3)処分前日までに電源を抜いておく
(4)水抜きをおこなう
▼ 冷蔵庫の水抜きを詳しく知りたい方はこちらも
冷蔵庫の処分にお困りの場合は業者に依頼しよう
冷蔵庫を処分したいという人は、「くらしのマーケット」の利用がおすすめです。
冷蔵庫の処分から害虫駆除、水回りのトラブルまで、暮らしにまつわるサービスを掲載しており、さまざまな事業者の中から、口コミや料金で比較して気になったところを選ぶことができます。実際に利用したユーザーの声を参考にしながら事業者を選んで依頼することができるのがポイントです。
また、登録している事業者は全国にいるため、サービス毎の対応エリアが広いのも魅力の一つ。
冷蔵庫の処分にお困りの人は、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
冷蔵庫の処分に関するQ&A
Q1. 冷蔵庫の故障のサインは?
A. 異音がする、冷えなくなった、熱を持つようになった、などのサインは故障かもしれません。
聞きなれない音がする、しっかり閉まっているのに冷えない、もしくは冷え方にムラがある、また、熱が放出されずに、冷蔵庫が熱を持ったままなど、普段とは違う様子があったら故障の可能性もあるため、メーカーに相談し、修理や買い替えを検討してみましょう。
Q2. 冷蔵庫のリサイクル料金はどれくらい?
A. 主流のメーカーで170L以下は3,740円~、171L以上は4,730円~のリサイクル料金が原則かかります。
メーカーや大きさにより、リサイクル料金は変動します。また、家電量販店などで、運搬による回収をおこなう場合は、リサイクル料金と別途に運搬料金がかかります。
処分に関するその他の記事もチェック
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年3月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
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