トコジラミ(南京虫)の駆除方法とは?自分でも簡単にできる応急処置も

トコジラミ(南京虫)の駆除方法や発生原因を紹介します。トコジラミの駆除を業者に頼む際の料金目安、自分でできる簡単な応急処置方法もお届け。ダニとトコジラミの違いについても解説します。

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トコジラミとは?

トコジラミは南京虫(ナンキンムシ)とも呼ばれており、人間の血を吸うことで知られている吸血昆虫です。体長は約5~7mmで、刺されると強い痒みを引き起こします。

暗い場所を好むため、昼間は家具やベッドの隙間に生息していることが多く、夜になると血を吸いに姿を現します。元々は、主に海外に分布していましたが、海外旅行者の荷物に付着したトコジラミが繁殖することで日本にも生息するようになり、近年は日本でも広い地域で被害が報告されています。

基本的に年中活動していますが、暑くなる夏場の活動は活発です。飛ぶことはなく、どこからともなく這うように現われます。

参照:Q7トコジラミに刺されたらどうなりますか?|日本皮膚科学会

生涯に産む卵の数は500個以上

トコジラミの成虫の寿命は最長でも18ヶ月と比較的短いですが、雌は1日5〜6個の卵をほぼ毎日産むと言われており、生涯に産む卵の数は500個以上にもなるため、非常に繁殖力が高いと言われています。

参照:衛生動物に関する最近の動向|厚生労働省、トコジラミは - 東京都福祉保健局、トコジラミとその効果的な防除法|平成 26 年度生活衛生関係技術担当者研修会 資料|厚生労働省

混同しやすいダニとの違い

  • トコジラミは目で確認できる大きさ
  • ダニは小さくて目に見えづらい

トコジラミは、色味や痒みの被害からダニと混同しやすい傾向があります。

しかし、トコジラミは目に見える一方で、ダニは基本的に目に見えないため、大きさの部分で違いがあります。また、トコジラミは這うように移動するので、ダニのようにピョンピョンと跳ねることはありません。

トコジラミの駆除方法

万が一トコジラミを見つけた場合は、なるべく早く駆除することがおすすめです。ここからは、トコジラミの駆除方法に関して解説していきます。

自分でトコジラミを駆除する

結論から言うと、自分でトコジラミを駆除するのは残念ながら難しいです。完全な駆除はプロにお任せするのをおすすめしますが、ここでは自分でもできる対処方法を紹介します。

トコジラミを見つけたとき自分でできる応急処置

  • 専用の殺虫剤を使用する
  • ガムテープで捕る
  • 布類を高温のお湯や乾燥機で熱処理する

トコジラミは一般的な殺虫剤ではあまり効かないこともあるので、適用害虫にトコジラミが含まれているものを選びましょう。薬剤への耐性を持ったトコジラミは、スーパートコジラミとも呼ばれています。

手軽な方法としてはガムテープやお湯で駆除するというのがあります。

トコジラミ駆除の専門業者に駆除を依頼する

トコジラミを発見した場合、自分で駆除を行うと完璧に駆除できなかったりムダな費用がかさんだりするケースもあるため、本格的な駆除は業者に頼むのがおすすめです。

住んでいる自治体によっては、トコジラミ駆除費用を補助してくれる制度がある自治体もあります。事業者に依頼する前に、気になる人はお住まいの自治体のHPをチェックしてみてください。

業者に頼んだときの料金目安はいくら?

トコジラミ駆除を業者に頼んだときの料金目安は、下記の通りです。こちらの料金は、約30平米(約18.5畳)の広さに対するもの。基本的に、面積によって金額が変わってくるため、依頼する際は部屋の平米数を事前に確認しておくのがおすすめです。

  • 料金目安:約5.3万円〜8.3万円(税込)

参照:くらしのマーケット

駆除したい箇所の広さや業者によって異なりますので、細かく知りたい方は業者に見積もりを頼んでみましょう!

困ったときに頼りたい!害虫駆除110番

しっかりとダニ対策をしたいという人は、「害虫駆除110番」のダニ駆除サービスの利用がおすすめです。

8,800円(税込)〜依頼でき、最短30分の無料診断も可能。害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話やメールでの相談は24時間365日受付中のため、ダニの駆除に困っている人はまずは気軽に事前見積もりの相談をしてみてはいかがでしょうか。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前に了承を得た上で調査費用等が発生する場合があります。

トコジラミの発生原因

物への付着が主な発生原因

トコジラミの主な発生原因は「物への付着によるもの」だと言われています。

元々海外に分布していたトコジラミが日本で見られるようになった原因もここにあり、海外旅行者の荷物に付着したトコジラミが、旅行者と共に日本に持ち込まれたことに起因します。

暗い場所を好んで潜伏している

トコジラミは、カーテンの折り目や、ベッド下、畳の裏、棚と壁の隙間など狭くて暗い場所を好みます。

明るいときは姿を見せず、暗くなると這うように近づいてくるのが特徴です。

トコジラミが潜伏しているかどうかの判断基準となるのは、トコジラミの「フン」です。血糞と呼ばれており、名前から想像できる様な赤色ではなく、黒褐色のものになります。それらしきものが見つかった際は要注意です。

トコジラミ被害の予防方法

  • 潜みやすい箇所の定期的な掃除
  • 布類を高温のお湯や乾燥機で熱処理する

潜みやすい箇所の定期的な掃除

トコジラミが潜みやすいと言われている家具と家具の間の隙間や、日中太陽光が入らない箇所などを重点的に、定期的に掃除機をかけることで、トコジラミの発生・繁殖を防ぎましょう。

掃除機で吸い取ったゴミは、そのままにせず、すぐに密封して捨てることがおすすめです。

布類を高温のお湯や乾燥機で熱処理する

トコジラミは熱に弱い性質があります。そのため、シーツや衣類などに付着している可能性がある場合は、80℃以上のお湯に5分以上浸けておくか、洗濯をした後に乾燥機の熱風で乾かすなどして、予防をすることが可能です。

※この際、熱によって衣類やシーツが縮んだり色落ちする場合があります。注意してください。

もしトコジラミを発見した場合は、家具を移動しないこと

万が一トコジラミを発見した場合は、その部屋にある家具などはむやみやたらに移動しないことがおすすめです。

前述した通り、トコジラミは物に付着することで活動範囲を広げる特徴があります。そのため、被害を拡大させないためにも、家具などの移動基本的に控えてください。

万が一移動させたい場合は、殺虫処理を行ってからがおすすめです。

参照:板橋区 トコジラミ対策(予防の基本と駆除方法)

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※画像は全てイメージです。
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年12月)に基づいたものです。

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