シロアリ駆除費用の相場はいくら？坪数ごとの予算や料金を抑えるポイントも紹介

シロアリが家に居ついてしまったら早めに駆除しよう！

家の木材を食べてしまう厄介な害虫、シロアリ。放置していると被害が拡大し、家の耐震性が弱くなる恐れもあります。

床が軋んでいたり、ドアの立て付けが悪くなったりするといったシロアリの初期症状を発見したら、早めに駆除対策をしましょう。

本記事では「シロアリを駆除したいけれど、費用はどのくらいかかるのだろう」と疑問に感じている方に向けて、料金の相場を解説しています。自身の家の坪数や被害状況に合わせてチェックしてみてください。

シロアリ駆除を業者に依頼する場合の費用相場

シロアリ駆除の一般的な方法として、業者に依頼することが挙げられます。

費用の相場は、一般財団法人経済調査会の統計によると3,250円（税込）／㎡（10,725円（税込）／坪）ほど（※）かかると言われています。

業者の規模や被害状況により若干の差があるため一概には言えませんが、この値段を目安に業者を比較してみるのもおすすめです。

シロアリの再発が怖いという場合は、追加料金でオプションをつけたり、5年保証といったアフターサービスがついてる業者を選ぶとよいでしょう。

※ミツモア 公式HP参照

坪ごとのシロアリ駆除費用の一例

以下の表では、代表的なシロアリ業者2社の駆除費用を比較しています。

※シロアリ駆除業者人気おすすめランキング参照

2社の駆除費用の平均は、1坪あたり6,261円（税込）。業者ごとで費用に差があることが分かりますが、20坪であれば駆除費用はおおよそ15～20万、30坪であれば20～30万円を目安に考えておくとよいでしょう。

シロアリ駆除を農協に依頼する場合の費用相場

農業協同組合（JA）にもシロアリ駆除を依頼できます。床下の無料診断を行っているところもある（※1）ので、気になることがあれば調査してもらうのもおすすめです。

農協にシロアリ駆除を依頼した場合の費用の相場は、おおよそ3,000円〜／㎡（10,000円〜／坪）（※2）。JA全農 岐阜県本部の公式HP（シロアリ事業Q&A）によると、20〜40坪の一般的な家では15〜30万ほどかかると言われています。

業者に依頼するよりも最低価格がやや高くなる傾向がありますが、一方で5年保証が付いていたり毎年の定期点検などを行ってもらえたりする可能性が高いです。再発予防も見越して依頼したいという方は、ぜひ検討してみてください。

※1：JA全農とっとり参照
※2：株式会社雨宮 公式HP参照

シロアリ駆除の費用は施工方法によって変わる

シロアリの駆除方法は、「バリア工法」「ベイト工法」の主に2つ。一般的にはバリア工法よりもベイト工法の方が費用が高い傾向にあります。

もちろんそれぞれの施工方法にメリット・デメリットがあるので、駆除にあたってどんな点を重視したいのかを考えて施工方法を選んでみてください。

即効性のある「バリア工法」

シロアリ駆除を業者に依頼した場合は、主にバリア工法で処置されることがほとんどです。

一般的な駆除方法であるバリア工法では、床下に直接薬剤を散布してシロアリを撃退します。さらに、シロアリを住宅内に入れないためのバリア層を作ることで、予防効果も発揮するのが特徴です。

▼「バリア工法」のポイントまとめ

※ダスキン 公式HP参照

薬剤を散布しない「ベイト工法」

ベイト工法とは、毒餌を埋めて巣に持ち帰らせることで撃退する工法です。建物の外周によって駆除費用が決まるのが特徴で、長期的な視点で巣の全滅を狙えます。

なお、毒餌といっても使用するのは「ベイト剤」と呼ばれるもので、脱皮をする生物にのみ効果を発揮する（※）ため、ペットや子どもがいる家庭にもおすすめです。

※シロアリ1番！ 公式HP参照

▼「バリア工法」のポイントまとめ

※ダスキン 公式HP参照

シロアリ駆除で追加費用が発生するケース5つ

被害状況やシロアリの種類、住宅の構造などさまざまな条件で追加料金が発生する場合があります。

別途費用が必要になるのはどんなケースなのか、また自身の状況に当てはまるものはあるかどうかを、本セクションでチェックしてみてください。

【1】床下点検口を設置する必要がある場合

シロアリの駆除は基本的に床下に潜って作業を行うため、点検口の場所や床下の広さによって作業の難易度が変わります。

床下に入るスペースがない場合や、点検口1箇所から床下全域の点検ができない場合は、点検口を新設・拡張しなければならないため、追加費用がかかることがあります。

点検口の設置工事には、人工費と材料費を含めると30,000〜50,000円程度の費用がかかる（※）ので、念頭に置いておきましょう。

※リフォらん 公式HP参照

【2】駆除が難しい種類のシロアリが居ついてしまった場合

シロアリは主にヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類に分けられます。

被害をもたらしているのが「イエシロアリ」や「アメリカカンザイシロアリ」だった場合は注意が必要です。これらの種は集団の規模が大きく駆除が難しいため、費用が割高になる可能性があります。

画像にある特徴を参考に、家に住みついたシロアリの種類を事前に確認しておきましょう。

【3】木材交換や大工工事が必要な被害状況の場合

シロアリの被害が深刻な場合も注意が必要です。木材の交換や大工工事を行うとなると、材料費・廃材処分費・作業費などの費用が追加でかかることがあります。

追加費用は被害の規模によって大きく異なってくるため、事前に見積もりをしてもらうとよいでしょう。

【4】床下の湿気対策が必要な場合

シロアリ駆除を依頼すると、シロアリ予防のために床下の湿気対策を提案されることがあります。

床下の湿気対策には高額な費用がかかることが多いうえ、シロアリを防げるとは限らないため、即決はせずに一度検討しましょう。

【5】駐車場がない場合や休日に依頼する場合

シロアリの駆除には半日、長くても1日ほどかかります（※）。自宅前に作業車を停めるスペースがない場合は、コインパーキング代が別途必要になることがあります。

また、遠方への出張費として追加費用がかかることや、土日祝日などは休日料金が別途かかることもあるので、事前に確認しておきましょう。

※シロアリ1番！ 公式HP参照

シロアリ駆除を自分で行う場合の費用相場

自分でシロアリの駆除を行いたいという場合は、業者と同じように「バリア工法」「ベイト工法」で撃退することが可能です。

自分で「バリア工法」を行う場合

バリア工法の場合、道具を一式そろえる必要があるため、費用は10万円以上かかることもあります。

▼必要なもの
・駆除剤（木部用）
・駆除剤（土壌用）
・噴霧器
・電動ドリル
・ヘッドライト
・防護服一式
・補修材

自分で「ベイト工法」を行う場合

ベイト工法は、バリア工法よりも比較的手軽に行うことができ、費用もおおよそ7,000円ほどで済むのがメリットとして挙げられます。

▼必要なもの
・スコップ
・手袋
・毒餌

シロアリ駆除は業者に依頼するのがおすすめ！

自力でのシロアリ駆除は、完全にシロアリを駆除しきれない可能性が高いうえ、床下作業や薬剤の使用により危険が伴います。

一方でシロアリの駆除業者は、発生場所や原因を突き止めたうえで適切な薬剤を使用してくれたり、予防法についても相談に乗ってくれます。

自力での駆除が心配な方は、シロアリの駆除業者に依頼するのがおすすめです。

シロアリ駆除の費用を抑えたいならシロアリ110番へ

シロアリ駆除の費用を抑えたいという人は、『シロアリ110番』の利用を検討してみましょう。

駆除料金は1,320円（税込）／㎡で無料現地調査も行っています。キャンセル料は無料、アフターサービスも充実しているので、業者に依頼するのは初めてという方にもおすすめです。

電話・メールでの相談は24時間365日受付中のため、シロアリにお困りの人はまずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

シロアリ駆除の費用を抑えるポイント

「シロアリを駆除したいけれど、今はまとまったお金がない」「駆除料金を安価に済ませたい」という方に向けて、シロアリ駆除の費用をできるだけ抑えるコツを紹介します。

確定申告で雑損控除として申請する

シロアリ駆除の費用は「雑損控除」の対象になるため、確定申告の際に申告すれば費用を抑えられます。

雑損控除とは、予期せぬ自然災害や害虫被害などによって資産の損失を受けた場合に申請できる所得控除のことです。ただし、シロアリ被害前の予防やDIYでの駆除は対象外なため注意しましょう。

ローンを組む

シロアリ駆除の費用を一括で支払うのが難しいという場合には、フリーローンを活用するのがおすすめです。

また、シロアリの食害箇所を修繕する場合はリフォームローンを利用できます。「まとまったお金がなくて困っている」という方は、ぜひ検討してみてください。

複数の業者で見積りを取る

シロアリ駆除の費用は、実際に見積もりを取ってみないと正確な料金は判明しません。同じ住宅を調査しても、業者によって料金には違いが出てきます。

シロアリ駆除を依頼する際は、複数の会社に見積もりの相談をし、適正な価格でサービスを提供してくれる業者を選びましょう。

施工後に追加料金を請求してきたり、不要な工事を進めてくる悪質な業者がいることにも十分に注意してください。

シロアリ予防をする

駆除費用を抑える一番のポイントは、被害を受けてしまう前にあらかじめシロアリ予防をしておくことです。自分で手軽にできる予防法もあるので、大切な家を守るために日ごろから注意を払いましょう。

▼自分でできるシロアリの予防法

長期的にシロアリの予防を行いたい場合は、業者に依頼するのもおすすめです。株式会社サンキョークリーンサービスを例に見てみると、費用は2,200円（税込）／㎡（7,260円（税込）／坪）と、駆除工事の料金とあまり変わらないことが分かります。

シロアリ駆除費用に関するQ＆A

Q1. シロアリ駆除に使える補助金はある？

A. シロアリ駆除に使える補助金や助成金は、いまのところほとんど用意されていません。

ただし、自治体が「害虫駆除補助金」を用意している場合は活用できるので、気になる場合は各自町村の役所に直接問い合わせてみるのが確実です。

Q2. シロアリ駆除は何年ごとに行うのが適切？

A. シロアリ駆除は5年に1度が理想的です。

ただし、シロアリがすでに発生している場合は、被害が深刻にならないよう早めに駆除することが必要となります。

Q3. シロアリ駆除が必要ないケースはある？

A. シロアリがいるサインがない場合は、駆除をする必要はありません。

▼シロアリが家にいるサイン

また、定期点検でシロアリ駆除の必要がないと言われた場合も、無理に駆除を行う必要はありません。自己判断が難しい場合は、業者に点検に来てもらいましょう。

シロアリ駆除は早めにしっかりと対策しよう！

シロアリ駆除の費用相場を、さまざまなシーンに合わせて紹介しました。

シロアリ被害は、木材が使用されていればすべての家で発生する可能性があります。

シロアリに木材を食べられてしまう前に、早めに予防・対策をし、被害に気づいたらすぐに業者に相談しましょう。

シロアリ駆除費用に関する記事はこちら

※画像は全てイメージです。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果（2025年1月）に基づいたものです。
※記載している価格情報は、LIMIA編集部の調査結果（2025年1月）に基づいたものです。