【Say Hello to HAPPY〜幸せよ、こんにちは #7】住まいは小さくてもいい

もっと広いスペースがあればいいのに、と思う日本の住宅事情。米国発のアイディアで、発想を転換してみませんか? 今回はミラノサローネで見つけた「暮らしのハッピー」について。

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「マイクロハウジング」で見つけた小さな暮らしの幸せ

スイスの〔USM〕のモジュラーファニチャー。こちらはイマジネーションをかき立てるというダイニングルーム。

「マイクロハウジング」という言葉を知っていますか? 10年ほど前から米国で使われ始めた言葉で、「都市型の新しい小さな住宅」を指します。

はっきりとした定義があるわけではないのですが、およそ350平方フィート(32.52平方メートル)未満のワンルーム物件を「マイクロアパートメント」と定義しているようです(アーバンランド研究所による2013年の報告書より)。

マイクロハウジングの増加の背景は、ニューヨークやサンフランシスコ、シアトルなど都市部の家賃高騰、また晩婚化や高い離婚率による単身世帯の増加などがあると分析されています。

先日取材に行ったミラノサローネ(ミラノサローネ国際家具見本市)にも、マイクロハウジングを意識したインテリアが数多くありました。たとえば、ほんの10平方メートルのスペースに展示したフィンランドの〔artek〕は、スタックできて座る用途にもディスプレイ台にも使えるスツールや、棚としてもデスクとしても使えるウォールシェルフなどを発表。

スイスの〔USM〕は、その名もモジュラーファニチャーとして、モジュールを組み立てて自由に空間をつくることを提案していました。

フィンランド〔artek〕の10㎡ with Artek: how big is small? と題した展示。

インテリアをもっと楽しみたいのに我が家は狭くて……と思ってしまうことってありますよね。そんなときは「私は『マイクロハウジング』派なの」と考えてみてはいかがでしょう?

小さなスペースならではの工夫を凝らしたインテリアは、流行の最先端。これからどんどんアイディアも増えていきそうな分野です。

工夫次第でハッピーに暮らすことができる。そのヒントを、世界最大の国際家具見本市でも見つけることができました。

●池田美樹
エディター、俳人。(株)マガジンハウスで『anan』『Hanako』などの編集者を経て独立。現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程にて女性のエンパワーメントについて研究中。

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