【Say Hello to HAPPY〜幸せよ、こんにちは #4】フランス流の暮らしの知恵は「なんとかなるさ」

「幸せ」って、案外、身近に見つかるものなのかもしれません。なにかと張り切りがちな新生活の始まりに、肩の力をちょっと抜くための素敵な言葉をひとつ、ご紹介します。

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フランス発「なんとかなるさ」の精神

4月になり、新生活を始めた方も多いことでしょう。特に変化はない、という人でも、なんとなく改まった気分になる季節なのではないでしょうか。

とはいえ、張り切りすぎると疲れてしまうもの。そんなときに覚えておくといい、素敵な言葉をご紹介します。

「システムD(デー)」という言葉を聞いたことがありますか? これはフランスで使われている言葉で「うまくやる、なんとかする」というような意味。日本で長年、ジャーナリストをしているフランス人の友人に聞いたところ「この表現、フランス人なら誰でも知っているよ!」ということでした。

どんな風に使うのかを教えてもらったら「DIYとか、古着のリメイクとか、余ったフルーツやワインでジャムを作るとか……そういう生活の工夫とか、考え方のことかな」

幸せは、足下に見つかるもの。

つまり、「ありあわせで何とかなる」「知恵があればどうにでもなる」ということでしょうか。友達同士でパーティーをしたいけれど、準備に時間がかけられないなら「システムDでいこう!」と、みんなで残り物を持ち寄る。バカンスを計画したときに、あまり予算がないなら「システムDでいこう!」と、自家用車で節約旅に出る。

どんな状況すら楽しんでみる、というこのフランス人の精神、とっても共感できます。

余ったワインだって、捨てずにジャムに使えば楽しさ2倍!

でも実はこの「システムD」という言葉、実は1940年代のドイツ軍占領下、窮乏生活を強いられる中で生まれた言葉だといいます。工夫して乗り切った不便な生活から生まれた言葉が、今では知恵として生きているのですね。

フランス人のシンプルシックなファッション、意外にDIY好きなところもこんな精神に由来しているのかもしれません。

なんだかちょっと困ったな、ということが出てきたら「システムDでいこう!」と唱えて、楽しく工夫して乗り切ってみませんか?

●池田美樹
エディター、俳人。(株)マガジンハウスで『anan』『Hanako』などの編集者を経て独立。現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程にて女性のエンパワーメントについて研究中。

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