【おうちで簡単!秋の味覚】おいしい「生栗」の調理法

ほっくりとして優しい甘さがうれしい秋の味覚の栗ですが、小さいし固いしと、むきづらいですよね。今回は図説とともに栗のむき方をご説明します。茹で方やレシピに気になる保存方法、そして絶対に遭遇したくない”虫食い栗”の見分け方もお教えしますよ!

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秋と言えば、栗やサツマイモなど豊かな実りの季節です。秋の風物詩とも言える栗ですが、甘栗や甘露煮として販売されている栗、栗ご飯セットのような下処理済みの栗しか食べたことがない、という人もいるのではないでしょうか。

生栗はスーパーでも売られていますし、栗の樹がある田舎や農園などでは栗拾いをすることもできます。栗の調理は慣れてしまえば、難しいものではありません。今回は、栗の処理方法や、生の栗だからこそおいしい栗料理を紹介します。

■目次
1.栗×むき方
2.栗×ゆで方
3.栗×保存法
4.栗×虫の見分け方、虫食い部分の処理法
まとめ

1. 栗×むき方

栗の皮と言うと硬くてむきにくいイメージがあるかもしれません。しかし、手順と方法さえ間違わなければ意外と簡単なのでチャレンジしてみましょう。

1. 栗の皮を柔らかくする
栗をむく前には皮を柔らかくするため水に漬けておきます。一晩付けても問題がないので、前日の夜に漬けておいてもいいでしょう。

2. 栗の底をカットする
栗をむくときは、はじめに底を落とします。包丁ですとんと切りましょう。

3.外の固い皮を手でむく
栗の固い皮のことを鬼皮と言います。切り落とした部分から爪を入れて鬼皮をはがしましょう。

4.渋皮を処理する
鬼皮をはがすと薄い渋皮が残ります。包丁を使って渋皮をむいていきます。

5.アクを抜く
むいた栗はアクを抜くために水に漬けます。あらかじめボールに水を張っておくといいでしょう。


●栗ご飯の作り方
材料
・米 二合
・栗 15粒程度
・酒 大さじ2
・塩 小さじ1
・お好みで昆布

1. 通常と同じように米を研ぎ、2合のラインまで水を張る
2. 栗と酒、塩、お好みで昆布を入れて炊飯モードで炊飯する
3. 炊き上がったら軽く混ぜて蒸らす
4. お茶碗によそって完成

もち米を使った栗おこわも秋らしい一品です。おこわは本来、せいろなどで蒸して作るお料理ですが、炊飯器でも炊くことができます。小豆を足して栗入りのお赤飯にしても美味です。

●渋皮煮の作り方
渋皮煮は日持ちもする秋冬の定番和菓子です。手間がかかるので、和菓子店などで購入するとお高め。食べたことがない人もぜひ手作りしましょう。

材料
・栗
・重層 大さじ1
・砂糖 栗の半分の重さ
・醤油、ブランデー お好みの量で

渋皮煮を作るには、生栗の状態から鬼皮だけを剥きます。渋皮が付いた状態の栗を、重曹大さじ1を溶かした水に入れてゆでましょう。ゆで時間は30分ほどです。

その後、水を換えてもう一度ゆでましょう。栗が柔らかくなったら、砂糖とお好みでお醤油を入れます。ブランデーを加えてもおいしく仕上がります。

●栗をプラスするとおいしくなる意外なお料理
栗はクセがない味なのでいろいろなお料理にプラスしても楽しめます。例えば、カレーや茶わん蒸し。ドリアやお味噌汁もおすすめです。鮭のホイル焼きも栗を加えるとグッと秋らしさが増します。

イメージはジャガイモや銀杏。意外な組み合わせのお料理にチャレンジしてみましょう。

2. 栗×ゆで方

やっぱり栗をむくのは難しそう……と感じる人は簡単にゆでてしまいましょう。
マロンペーストなどに使うのであれば、丸ごとゆでた栗でも問題ありません。

●栗のゆで方
1. 鍋に栗とかぶるくらいの水を入れて火にかけます。
2. グラグラと沸騰してからフタをして40分ほどゆでます。
3. 生栗500グラムに対して大さじ1の塩を鍋に溶かして入れます。
4. フタをしない状態で5分ほど煮ましょう。
5. 試しに一つカットして柔らかければざるにあげてください。

●ゆで栗を使ったレシピ
ゆで栗はさまざまな料理やスイーツに使うことができます。ゆであがった栗は半分に切ってからスプーンで中身を取り出します。ボールなどにゆで栗を入れましょう。

●栗きんとんの作り方
栗きんとんは少ない材料でも作れる簡単なお料理です。

材料
・ゆで栗
・砂糖
・塩
・サツマイモ、クチナシ お好みの量で

栗はフードプロセッサーか、すり鉢でつぶしておきます。

鍋につぶしたゆで栗とお砂糖、お塩を入れてから弱火にかけます。木べらで混ぜながら火を通して練り上げましょう。

布やラップで丸めて茶巾絞りにしましょう。

サツマイモを入れる場合は、電子レンジなどで加熱したものを鍋に加えましょう。クチナシを使うことでクッキリとした黄色に仕上がります。

●マロンクリームの作り方
材料 
・ゆでた栗
・牛乳 ゆで栗の半分の重量
・砂糖 ゆで栗の3割程度の重量

ゆで栗と牛乳、砂糖を鍋に入れて中火で加熱します。煮詰まってとろみがついたら火からおろしましょう。

粗熱が取れたらフードプロセッサーでペースト状にします。より滑らかな食感がお好みの人はザルなどを使って裏ごししましょう。

マロンクリームはトーストに塗ったり、パイ皮で包んで食べたりするのがおすすめです。

生クリームを用意してアイスクリームを作ってもいいでしょう。チーズケーキやマドレーヌ、ブラウニーなどにプラスすると栗の風味が味に奥行きを与えてくれます。

さらにモンブランもマロンクリームから作ることができます。

●モンブランの作り方
生クリームを八分立てして、すこしずつマロンクリームを足していきます。味と食感を確かめながら量を調節しましょう。

カップカーキの上にクルクルと絞れば、モンブランの完成です。さらにシフォンケーキやパウンドケーキに添えてもおいしくいただけます。

3. 栗×保存法

●皮付きの栗を保存する方法
皮付きの栗は虫がいなければ3ヶ月程度は保存可能です。良く洗って水気を切ってから新聞紙にくるみましょう。そのまま冷蔵庫のチルド室で保存することができます。新聞紙がしめるようなら、定期的に交換を行います。

●むいた栗を保存する方法
むいた栗は冷蔵ではあまりもちません。固ゆでにして冷凍保存しましょう。解凍するときは熱湯でサッとゆでます。

4. 栗×虫の見分け方、虫食い部分の処理法

梨狩りやぶどう狩りと並んで人気がある栗拾い。しかし、スーパーなどで買った栗と違って拾った栗には虫がいることがあります。どのように処理したらいいのでしょうか?

●拾った栗の虫対策
拾った栗の場合はバケツなどの水に漬けて半日ほど置きます。虫がいる場合は浮いてくるので捨ててください。

さらに、全体に白い粉がふいた栗や穴が開いた栗は虫食いです。また、栗は表面にツヤがあって、重いものを選びましょう。拾ったときに一つずつ確認すると良いです。

虫がいるものをはじいて、残った栗も速めに処理してください。

●拾った栗の処理方法
虫食いをはじいた栗は80度くらいのお湯でゆでます。1分ほどゆでますが、温度が上がりすぎないように注意してください。ゆであがったものはざるなどで乾かしましょう。乾いた後は穴をあけたビニール袋で冷蔵庫保存できます。

※栗拾いをするときの注意点
栗を拾うときは必ず軍手とトングを用意しましょう。農園などで栗拾いをするときは道具などを借りることができますが、イガを踏んでも問題がないような丈夫な靴を履いてくることが大切。長靴やスニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。

さらに、木から栗が落ちてくることも考えられます。つばがしっかりした帽子などを用意しておきましょう。

栗の木の下で上を向くと栗が落ちてきたときにけがをしてしまいます。特にお子さま連れのときは注意してあげてください。

まとめ

秋は部屋での手作業が楽しい季節。栗の下処理は手間がかかりますが、だからこそ味わえる秋の味覚を堪能しましょう。

栗ご飯やモンブラン、マロングラッセに甘露煮。栗を使った料理やスイーツはたくさんあります。出来合いの栗ご飯や栗きんとんしか食べたことがないという人も、これを機会にチャレンジしてみましょう!

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