
自分でできる!エアコンのいやなにおい対策&予防法5選|フィルター掃除や車のエアコンのにおい取り方法も紹介
エアコンを使ったときに漂ういやなにおい。その原因から改善方法、消臭グッズを使うときの注意点など、自分ですぐに実践できる対策と予防法をまとめました。におい対策がラクになるクリーニング機能付きのエアコンの紹介や、なかなか掃除する機会がない車のエアコンのにおい対策もあわせて掲載。エアコンのにおいに悩んでいる方必見です!
- 44022
- 49
- 0
-
いいね
-
クリップ
なぜ臭くなるの?エアコンの臭いにおいの原因とは
エアコンを稼働させる時期によくある悩みが、“エアコンからのにおい”。一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
いったいどうしてエアコンからにおいが発生してしまうのか、まずはその原因から解説していきます。
溜まったホコリが原因│電源スイッチを入れた直後のエアコンのにおい
エアコンをつけた直後にイヤなにおいがする原因はエアコンに溜まったホコリやカビが原因です。エアコン内に溜まったホコリが、エアコンをつけた直後に吹き出し口から出てくることでにおいを感じます。
エアコンから吹き出した目には見えないホコリを吸い込んでしまうと、体に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
湿気によるカビが原因│冷房や除湿モードで気になるエアコンのにおい
冷房や除湿を使う暑い時期にだけにおいが気になる場合は、湿気によるカビの繁殖が原因となっていることがあります。
冷房や除湿運転時のエアコンは、機能上エアコン内部に結露が発生しやすくなります。結露による水滴が溜まっていくことで湿度が高くなり、ホコリなどの汚れや部屋のにおいが混ざったエアコン内部は、カビが繁殖するための最高の環境となってしまうのです。
また、湿気の多い梅雨の時期も、エアコン内部に溜まった湿気がカビの原因となりやすいです。
人間の汗やたばこ、ペットが原因│汚れた雑巾のようなエアコンのすっぱいにおい
エアコンからすっぱいにおいがする原因は、日常生活で自然と発生する人間の汗やペットのにおいです。
普段の生活では気にならないにおいも、いろいろなにおいが混ざって凝縮されることで独特なにおいになってしまいます。たばこやペットのにおいはもちろん、いい香りのはずのお香やアロマなどもエアコンの内部にたまってしまいます。エアコンは室内の空気を吸い込んで吐き出すという仕組みなので、生活臭が内部に溜まると、空気を吐き出すときにイヤなにおいとなって出てくるのです。
エアコンのにおいと室外機の汚れは関係ある?
基本的に、室外機の汚れとエアコンのにおいに関係はありません。
室外機の働きは、空気を冷やしたり温めたりすること。エアコンの本体と繋がってはいますが、エアコンの役目は室内の空気を循環することなので、室外機の汚れとは無関係なのです。室内でにおいを感じた場合はまず室内に原因があるということを念頭に置いておきましょう。
ただし、一部のエアコンには室外機から空気を取り込める機能がついているものがあるので、心配な方は自宅のエアコンの説明書などを確認してみてください。
すぐに実践できる!エアコンにおい対策5選
ここでは、簡単にできるエアコンのにおいを消す方法を紹介していきます。日ごろから行っていればエアコンの汚れが取れ、においが発生しづらくなりますよ。
エアコンにおい対策1:窓を開けて冷房16度で1時間運転する
SNSなどで話題になっているのが、冷房を16度など最低温度に設定し、窓を開けて換気しながら1時間置くという方法。
低めの温度で冷房運転を行うと、エアコン内部に結露(水)が発生。そこへ熱交換器などに付着していたにおいの成分が溶け込んで、ドレンホース(排水管)から屋外へ洗い流されるのです。これによって、エアコンのイヤなにおいが軽減されます。
においの元が外に出るまでは臭いので、窓を開けて換気しましょう。結露が垂れてしまう可能性があるので、始める時はエアコンの直下に雑巾などを敷くと安心です。
エアコンにおい対策2:暖房を30度に設定して1時間置く
カビは乾燥に弱いため、暖房を使ってエアコン内部を乾かすことでも対策が可能です。
30度という高めの温度設定にし、1時間ほど暖房運転を行うことでカビが死滅し、においを軽減してくれます。しっかり換気してカビを発生させないようにしましょう。
エアコンにおい対策3:定期的に送風運転してにおいを取る
エアコンを使い終わってすぐに電源を切ると、そのあとエアコン内部に発生した結露がそのまま留まってしまい、においの原因となる雑菌、カビが繁殖してしまいます。
運転後は30分~1時間ほど送風設定にしてエアコンの内部をしっかり乾かすことで雑菌やカビが発生しづらくなり、においが発生しづらくなります。また、エアコンを使っていない時期でも定期的に送風運転をするとほこりが溜まるのを防ぐことができ、より内部が清潔に保たれます。
エアコンにおい対策4:室内を清潔に保つ
前述で紹介したにおいの原因である汗や皮脂、たばこの煙、ほこりなどをエアコンに取り込ませないために部屋を清潔に保っていることが大切です。
換気や掃除をこまめに行いましょう。また、ペット飼っていたりたばこを吸っていたりすると部屋のにおいに慣れてしまうもの。エアコンのにおいが気になったときには消臭剤を置くなど、注意を払ってみてください。
エアコンにおい対策5:ファブリーズではなくエアコン用の消臭スプレーを使用する
エアコンのフィルターを外した先のフィンに対して使用する、エアコン用の洗浄スプレーが販売されています。スプレーを吹き付け、しばらく放置すると室外機のホースへ汚れと泡が排出され、においの軽減が期待できます。ただし、スプレーがファンや電気部分に付着してしまうと錆や、最悪故障につながってしまうため注意が必要です。
お部屋用の消臭スプレーを使用すると、エアコン内部に成分が残りさらなるにおいの元になってしまいます。エアコンに対応した消臭スプレーを使用しましょう。
しつこいにおいに!エアコンのフィルター掃除方法
ここまでは手軽にできる対処法を紹介してきましたが、においの原因を元から解消するには、やはりエアコン本体の内部やフィルターを掃除して、ホコリやカビをしっかり落とすことが重要です。
今回はエアコンのフィルター掃除の手順を写真付きで解説。少し手間はかかりますが、簡単にできる作業ばかり。さらに業者に依頼するよりもコストを抑えられます。
作業するときには危険防止のため、あらかじめ電源プラグを抜いて行ってください。
手順1:エアコンのふたをあけフィルターを取り出す
まずエアコンのふたを開けます。一番手前にエアコンのフィルターが見えるので取り外しましょう。エアコンのパーツは繊細なので、優しく取り扱ってくださいね。
フィルターにほこりがびっしりついています。このままだと雑菌やカビの原因になり、ほこりが溜まりすぎるとエアコンの性能が落ちてしまいます。しっかりお掃除していきましょう。
手順2:エアコンのフィルターを掃除機で吸う│水洗い可能なメーカーかチェック
フィルターに掃除機を優しく当て、ほこりを吸い取ります。もしくは水で丁寧に汚れを洗い流してください。汚れがひどい場合には中性洗剤を薄め、つけおきするときれいになります。
水洗いを推奨しないメーカーも
基本的にはフィルターは水洗いできますが、メーカーによっては濡らすことを推奨していないメーカーもあります。取扱説明書にお手入れの注意点が記載されているため、各メーカーのお手入れ方法を確認してください。
お湯は汚れを浮かしやすいですが、フィルターの外枠のプラスチックを痛める可能性があるので避けてください。
手順3:陰干しでしっかり乾かす
きれいになったら水気をきって風通しの良い場所で陰干し、しっかり乾かします。直射日光の下で乾かすと、季節や日差しの強さによっては高温になりフィルターの外枠部分のプラスチックが変形してしまう恐れがあるため注意しましょう。ヒーターやドライヤーで乾燥させるのも同様のリスクがあるので避けてください。
すぐにエアコンを使いたい場合や乾かすスペースがないときにはタオルで水気をしっかり拭き取ってください。エアコンに取り付けた後、しばらく送風や暖房で運転すると残った水気も飛ばすことができるのでおすすめです。
これでお掃除は終了です。意外とほこりは短期間でたまってしまうので、なるべくこまめにお手入れしてくださいね。
どうしてもエアコンのにおいがとれないときはプロに依頼しよう
エアコン内部の構造は複雑な機種もあり、細かい部分や手の届かない箇所の汚れまで自分でキレイにするのが難しいことも。そんなときはプロの手に頼るのが近道です。
「自分で掃除してもにおいや汚れを落としきれなかった」という方や、「分解するのは壊してしまいそうで怖い」という方は、この機会に思い切ってエアコンをクリーニングしてもらいましょう。
エアコン掃除を扱う専門のハウスクリーニング業者さんに依頼すれば、エアコン本体の分解はもちろん、高圧洗浄機など専門の機器を使って、家庭ではなかなかできないところまで徹底的に洗浄してくれますよ。

また、『くらしのマーケット』では、エアコン掃除はもちろん、そのほかにも幅広いカテゴリのプロがたくさん! 実際に利用した方の口コミを参考にしながら、それぞれの予算に合わせて業者を選ぶことができます。
エアコン掃除をプロにお願いしてみたいという方は、以下のリンクをぜひチェックしてみてください。
におい除去機能付きのエアコンもおすすめ
今まで紹介した方法を試してもにおいが改善しない、ほこりを取ったのにエアコンの効きが悪い場合はエアコンの寿命の可能性があります。
最近はお掃除機能つきでにおいを除去してくれるエアコンが販売されています! 中でもおすすめのエアコンを2種類ピックアップしました。買い替えの際、参考にしてみてくださいね。
現在はナノイーX機能になっていますが、以前は『においま洗浄』という機能がありました。エアコン内部に付着したにおいを除去。運転のたびに風とともににおいが吹き出すのを防ぐので、においがカットされるという機能です。
使い方は簡単で、停止中ににおいま洗浄ボタンを3秒以上押すと自動で暖房と送風を交互に行い、においカットをしてくれます。ちなみに『Panasonic』は2008年以前は『ナショナル』という社名でした。ナショナル製でにおいま洗浄機能がついていることもあるので、備え付けのエアコンのリモコンにボタンがないかチェックしてみてください。
【番外編】車のエアコンがにおうときの原因と対策
車のエアコンがにおうのは家庭用エアコンと同様、エアコン内部にたまったほこりやカビが大きな原因です。
エアコンや車内のにおいには車用の消臭剤を利用するのが一般的です。車のエアコンフィルターなどは手軽に取り外して掃除をすることができないため、どうしてもにおいが取れない場合は業者に依頼する必要があります。
空気の入り口をチェック
家庭用エアコンが室内の空気を循環させるのに対し、車のエアコンは外気を取り込んで車内に送っています。一般的に、フロントガラスのワイパーの根元が外気を取り込み口になっていることが多いです。においがひどいときには、鳥の糞や土汚れなどがないか、よく注意してみてください。
エアコンのにおいを発生させない対策としては家庭用エアコンと同様、湿気を残さないようこまめに送風運転をしたり、たばこを吸うときやにおいの強い食べ物の飲食を行うときには窓を開けよく換気し、車内ににおいを残さないようにすることが大切です。
エアコンのにおい以外もクリーンに!室外機やお風呂など家の掃除アイデア集
LIMIA編集部ではエアコンの掃除方法のほかにもキーボード、ベランダや窓など、家庭のさまざまな場所のお掃除アイデアをまとめています。お家や家電を定期的にお手入れして、気持ちよく過ごす参考にしてみてください。
▼室外機の掃除についてのまとめ記事はこちら
▼ベランダ掃除についてのまとめ記事はこちら
▼網戸掃除のまとめ記事はこちら
▼お風呂掃除についてのまとめ記事はこちら
▼キーボード掃除についての関連記事はこちら
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※お手入れをする際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を行ってください。
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2021年8月)に基づいたものです。
※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
- 44022
- 49
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
【2021年】エアコンクリーナーの人気おすすめ11選!フィルター用・フィン用・ファン用に分けて紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
カビだらけのエアコンはどんな影響があるの?掃除方法やおすすめ掃除アイテムをご紹介!LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
意外と簡単♪エアコンのフィルター掃除方法や頻度、効果などをまとめ!LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
エアコン掃除は水や布で簡単に|自分でできる&業者に頼める箇所や掃除方法、頻度、使えるツールも紹介♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
エアコン掃除が簡単にできちゃう!プロの掃除方法を自分でやってみよう♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
カビを落とす!エアコン吹き出し口の掃除方法|原因や予防方法も解説LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
自分で簡単にできる!エアコン掃除の仕方|カビや埃もすっきりLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
エアコン掃除の頻度は?家庭でできる掃除方法をご紹介!LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
自分でできる【フローリングのカビ取り方法】原因や予防対策、おすすめ専用洗剤までLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
臭いを解消!エアコンのカビ掃除方法|おすすめの掃除道具も紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
敷き布団にカビ発生!除去方法&防止対策まとめ|おすすめカビ対策スプレーも紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
畳のカビ取り掃除&予防術!ひどいカビの除去にエタノール、酢、重曹などが活躍LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
洗濯機掃除にはハイター?オキシクリーン?おすすめ簡単掃除方法を解説!頻度や対策までLIMIA 暮らしのお役立ち情報部