部屋がカビ臭い原因は?嫌な臭いの取り方や対策を紹介

「掃除しているのに部屋のなかがカビ臭い......」カビは、水回りを始めあらゆる場所に発生します。嫌な臭いから解放されるためにもまずは原因を追求し、適切な対策をとりましょう。

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部屋がカビ臭い原因は?

カビ臭さが気になるとき、既に部屋のどこかにカビが生えているでしょう。とくにカビは繁殖する際に老廃物を出すので、その老廃物の臭いが部屋中にこもっていることも

高温多湿を好むカビは、梅雨・夏季のジメジメとした時期や換気が行き届いていない場所に多く発生します。また、ホコリやゴミなどの汚れ、水分も養分とするので要注意。一見カビが生えていないようでも、家具の後ろやカーペットの裏などに固着している可能性もあるので、見落としがちな場所も含めて徹底的にお手入れしておく必要があります。

カビが発生するのはなぜ?

上記の条件を満たすとカビの発生率がグッと上がります。とくに高温多湿になりやすいお風呂場などの水回りをはじめ、ホコリが溜まりやすい部屋の隅や家具の裏側、風通しの悪いクローゼットや下駄箱などはカビにとって絶好の場所。「温度」「湿度」「汚れ」を意識した対策を講じるのが得策です。

カビには数種類ある

  • 黒カビ
  • 青カビ
  • 赤カビ(ピンクカビ)
  • 緑カビ
  • 黄カビ
  • 白カビ

カビとひとくちにいっても種類はさまざま。それぞれ異なる特徴があります。

黒カビ

主にお風呂場などでよく見かける黒い斑点の正体は「黒カビ」。名称をクラドスポリウムといい、空気中に多く浮遊している代表的なカビのひとつです。

特徴的なのは、根を張り素材の奥深くまで入り込んでしまうこと。放置しているとどんどん落としにくくなるだけでなく、黒いシミ汚れになったり体内に吸い込むことでアレルギー症状を引き起こしたりとあらゆる被害が懸念されます。高温多湿環境が続かないようにする、こまめに掃除するなどして発生を防ぐのが賢明です。

青カビ

「青カビ」はぺニシリウム属に属するカビの総称で、パン・餅・みかん・チーズなどの食品や革製品に多く発生します。なかには人体にとって有害な種類もあるので、青カビが生えた食品は廃棄するなど早急に除去する必要があります。

赤カビ(ピンクカビ)

ヌメリのあるピンク色の汚れは「赤カビ(ピンクカビ)」。ロドトルラという酵母菌の一種で、水分さえあれば発生してしまうのが厄介なところ。スポンジやブラシで擦るだけで比較的簡単に落とせますが、再生力が高いためまたすぐに生えてしまうことも。赤カビ自体が与える人体への影響は少ないですが、放置していると黒カビの発生を招く恐れもあるため注意が必要です。

緑カビ

ツチアオカビとも呼ばれる「緑カビ」は、日本の木造住宅でよく見かけるカビ。木材を劣化・腐敗させる恐れがあるほか、吸い込むことで下痢や腹痛を引き起こすこともあるのでそのまま放置しておくのはNGです。

黄カビ

その他のカビと異なり、乾燥に強いのが「黄カビ」。湿気が少ない場所でも発生しやすく、ガラスやカメラのレンズの曇り、金属の錆、古本のカビ臭さなどの原因になることも。また、ときに食品に生えてしまうこともあります

白カビ

食品・革製品・木製の壁や床などに多く発生する「白カビ」も身近なカビのひとつ。ふわふわと毛羽立った姿をしているためにホコリと見間違えることがありますが、除去しないでいると木材を傷めたりアレルギー症状の原因になることもあるので要注意です。

カビが発生しやすい場所10選

カビ臭さを感じたら、発生元を突き止めるのが先決。家のなかでもとくにカビが好む場所をまとめたので、一度チェックしてみてください。

【1】お風呂

湿気が充満するお風呂場は、壁・床・浴槽・蛇口・排水口・天井などあらゆる場所にカビが発生しやすくなります。また、シャンプーボトルの底・洗面器・椅子・浴槽のフタなど細かい場所にもカビの栄養源が残っていることも。入浴後は水気を取る・不要なら浴槽のお湯を抜く・換気扇や浴室乾燥機を回して乾燥させるなどの対策でカビの発生を防ぎましょう。

【2】エアコン

エアコン内部もカビが発生しやすい場所。カビが生えた状態で使用を続けると、送風と一緒にカビを部屋中に拡散してしまいます。吹き出し口付近など手の届く範囲は定期的にメンテナンスし、分解や洗浄が難しい場所は業者にクリーニングを依頼するのが賢明です。

【3】窓

窓のサッシやゴムパッキンは水やホコリが溜まりやすく、カビにとって絶好の住処に。さらに、結露が発生しやすい家では付近のカーテンやブラインドのカビにも要注意。こまめに水気を拭き取っておくことが大切です。

【4】壁

壁に付着しているホコリを養分にカビが発生することも。とくに、部屋の隅の壁はホコリや湿気が溜まりやすいので、カビの影響で黒ずんでいるというケースも多くあります。日頃から窓を開けて換気する・除湿器などで湿度を下げるなどの対策をとるとよさそうです。

【5】寝室・寝具

寝室の布団やマットレスは寝ている間にかいた汗や皮脂が溜まりやすく、湿気もこもるためカビが発生して臭いが充満しやすくなります。対策として、布団は定期的に天日干しする干すのが困難なマットレスは布団乾燥機などで乾かすと、カビはもちろんダニ予防にもなるのでおすすめです。

【6】クローゼット・押し入れ

日当たりや風通しが悪く湿気もこもりがちなクローゼットや押し入れ。衣服に含まれる皮脂なども養分にカビが発生しやすいので要注意。生乾きのまま収納してしまうとさらにカビの活性化を促します。清潔な状態を保つために、なかには物を詰め込みすぎないようにし、ときどきサーキュレーターなどを当てるなどして空気の入れ替えを行いましょう

【7】畳

畳の材質であるイ草には湿気を吸い込みやすい特徴があり、とくに新しい畳は新鮮で吸湿能力が高いので、カビが発生しやすい環境に。布団などを長期間敷いたままにしない、窓を開けるなどして風通しをよくするといった必要があります。

【8】玄関

雨に濡れた傘や靴、汗を吸収した靴なども置く玄関は、日当たりがよくない状況も重なり湿度が高くなりがち。カビ対策として、玄関に除湿剤を置く・濡れた靴はなかに丸めた新聞紙を入れて湿気を吸ってから靴箱に入れる・傘は乾いてから玄関に入れるなどして工夫しましょう。

【9】カーペット・絨毯

カーペットや絨毯は、汗・皮脂・食べカス・髪の毛・ホコリなどの汚れが溜まりやすく、通気性もよくないのでカビの温床になりやすい場所。できれば床に何も敷かないのが得策ですが、難しい場合はこまめに掃除する、定期的に裏返して風を通すなどしましょう。

【10】ゴミ箱

ゴミ箱のなかもカビの養分が揃う場所。とくに、水分が多い生ゴミなどはカビを含む雑菌も繁殖しやすく、異臭を放つ原因になります。カビの活性化を断ち快適に過ごすためにも、こまめに処理しておきましょう。

部屋がカビ臭いときの対策7つ

厄介な部屋のカビの臭い。今日から実践できる7つの対策方法をご紹介します。

【1】換気する

カビ発生の原因である湿気を逃すために、まずは換気を行うのが◎。2か所以上窓を開けて空気の入れ替えをします。また、より効率的に換気をするなら、サーキュレータや扇風機を使うのもひとつの手。さらに、24時間換気システムを活用するとホコリも排出してくれるのでおすすめです。

【2】除湿する

換気と同様に除湿も大切。エアコンや除湿器を活用して湿気が部屋にこもらないようにしましょう。また、料理をする際は換気扇をつける、乾燥させるのが難しい布団などは布団乾燥機を定期的にかけるなどの心掛けも大切です。

【3】熱湯をかける

お風呂場に発生したカビの対策として、熱湯を使用する方法もあります。カビは熱に弱いので、入浴後などに50度以上のシャワーをかけておくと活性化を防げるでしょう。

【4】カビ取り剤などで掃除する

市販の洗剤を用いて定期的にお手入れしましょう。とくに「中性洗剤」「酸素系漂白剤」「カビ取り剤(塩素系漂白剤)」「重曹」を使用するのがおすすめですが、カビの元から断つことを意識するなら、洗浄・除菌効果に長けた「カビ取り剤(塩素系漂白剤)」が◎。水回りなどに固着した頑固な汚れを落とす際に好適です。

【5】アルコールで殺菌する

木材・壁紙・布製品などはカビ取り剤(塩素系漂白剤)を使用できないので、エタノールなどのアルコールで殺菌する方法がおすすめ。カビが気になる場所にアルコールを吹きかけ、雑巾などで優しく叩くようにして拭き取ります。その後水拭き、乾拭きを行いよく乾燥させましょう。

【6】消臭剤を置く

カビの臭いを手軽に改善するなら、消臭剤を置いてみるのも◎。スプレータイプや置き型タイプ、香りがあるものから無香料まで数多く販売されているので、好みに合わせて選びましょう。ただ、カビ自体を除去することにはならないので、掃除した後の手段として取り入れるのがおすすめです。

【7】脱臭機を設置する

最終手段として脱臭機を導入するという選択肢もアリ。臭い成分を分解して、カビの臭いはもちろん部屋全体のさまざまな臭いを取り除き、快適な空気環境へと導いてくれます

カビがもたらす人体への影響は?

繁殖したカビを長年放置し、それを体内に吸い込んでしまうと、喘息・アレルギー症状・中毒症状などを発症する可能性があります。見栄えが悪いだけでなく健康被害に繋がる恐れもあるので、早めに退治しておきましょう。

解消されなければ業者に相談

手を尽くしても部屋のカビ臭さが解消されないようであれば、業者によるクリーニングを検討してみましょう。素人では処理が難しい汚れまで徹底的に取り除き、気持ちよく過ごせる環境へと整えてくれます。

隅々までピカピカ「ハウスクリーニング110番」

部屋のカビ臭さが取れないときは、「ハウスクリーニング110番」のお得なプランの利用がおすすめです。

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部屋のカビの臭い関するQ&A

Q1. カビが生えた部屋で寝るとどうなる?

A. 健康被害に繋がる危険性があります

カビを体内に吸い込むことで喘息やアレルギー症状を発症し、口にした場合には下痢や嘔吐などを引き起こす恐れがあります。カビが生えた部屋で寝るのは健康上よくなく、とくに免疫力の低い赤ちゃんや高齢者がいるご家庭では注意が必要です。

Q2. 部屋がカビ臭くなるのを防ぐには?

A. 「換気」「除湿」「汚れの除去」を徹底しましょう

カビはホコリなどの汚れを養分とするため、こまめな掃除が欠かせません。また、高温多湿の環境下で繁殖しやすいことから、1日数回は窓を開けて空気を入れ替える、換気扇を回す、サーキュレーター・扇風機・除湿器などを活用して、換気・除湿を行うことも大切です。

Q3. 古い家がカビ臭いときの対策は?

A. 換気や掃除に加え、畳や壁紙の交換も検討してみるとよいでしょう

古い家のカビ臭さについても、こまめな換気と掃除が対策法として挙げられます。また、古い家では壁紙や畳も古くなっていることが多く、カビが固着して嫌な臭いの発生源になっている可能性もあります。掃除しても問題が解消されないようなら、丸ごと取り替えることも検討したほうがよさそうです。

カビに関する記事はこちらもCHECK

以下の記事でも、カビに関するトラブルについて解決策を掲載しています。気になる方は合わせてご確認ください。

※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年2月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※お手入れをする際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を行ってください。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。

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