エアコンのドライ(除湿)はカビ対策に効果ない?正しい予防策を紹介
室内の湿度を下げる、エアコンのドライ機能。「ドライ=乾かす」というイメージから、なんとなくエアコンのカビ対策にも効果がありそうな気がしますが、実は真逆。ドライ運転することでエアコンの中はカビやすくなってしまいます。その理由と、カビを生えにくくする予防法をご紹介します。
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エアコンにカビが生える原因
どんなに気をつけていても、いつの間にかカビが生えているエアコン。なぜカビが生えやすいのか、その原因について解説していきます。
【原因1】高めの湿度
カビは湿気の多い場所を好みます。ドライや冷房を使用すると、エアコンの内部に結露が発生し、濡れたままの状態が続くため、カビが生えやすくなります。
【原因2】ちょうどよい温度
カビは20~30℃の気温で、発生率が上がるといわれています。除湿や冷房などで室内を適温に保つことは、カビが活発になる温度を保ってしまうことにもなるのです。
【原因3】蓄積した汚れ
エアコンを使用すると、室内の空気に含まれるホコリや汚れなども一緒に取り込まれ、内部に付着します。蓄積されたホコリや汚れがカビの栄養分となり、カビが繁殖しやすくなります。
エアコンのドライとは?冷房との違い
続いては、ドライとはどのような機能なのか、冷房となにが違うのかについて簡単に解説していきます。
ドライとは?
空気を吸い込んで冷やし、水分を屋外に排出することで、室内の湿度を下げる機能のことです。冷やした空気をそのまま室内に戻すため、別名「弱冷房除湿」とも呼ばれています。
機種によっては「再熱除湿」という機能もありますが、こちらは、室内の温度を下げずに、湿度だけを下げる機能です。湿度を下げるために一旦空気を冷やしますが、適温に温めてから室内に戻します。
冷房とは?
空気中の熱を外に逃がして、室内の温度を下げる機能のことです。空気を吸い込んで冷やし、水分を屋外に排出するという仕組みはドライと同じですが、部屋の湿度は変えずに部屋の中を涼しくすることができます。
エアコンのドライはカビが生えやすい
前述したとおり、ドライ・冷房は空気中の水分を取り除くので、エアコンの内部が濡れた状態になります。常にジメジメした状態が続くため、どうしてもカビが生えやすくなってしまうのです。
エアコンのドライでカビが生えるのを防ぐ方法
- フィルター掃除
- こまめな換気
- 内部クリーン運転
エアコンのドライを使う頻度が高い方は、日頃からカビ対策をすることが大切です。ここでは、簡単にできる3つのカビ予防法をご紹介します。
フィルター掃除
エアコン内部は汚れやすいため、定期的な掃除がマスト。とくにホコリが溜まりやすいフィルターは、月に1~2回のお手入れをおすすめします。フィルターのホコリを掃除機で吸い取り、汚れがひどい場合は取り外して水洗いしましょう。
こまめな換気
窓を開けて換気をすることで、空気と一緒にホコリも外に排出することができます。部屋の中の空気がキレイになることで、エアコン内部も汚れにくくなり、カビ対策につながります。
内部クリーン運転
ドライ運転のあとは、内部クリーン運転でエアコン内部をしっかり乾かしましょう。1回30分以上行うことで、カビの繁殖を抑えることができます。
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エアコンのドライとカビに関するQ&A
Q1.エアコンのドライをつけっぱなしにするのはカビ対策になる?
A. むしろ逆効果! カビが発生しやすくなります
ドライ運転を行うとエアコン内部で結露が起こり、湿度が上がります。つけっぱなしで多湿の状態にしておくと、カビの繁殖を促してしまう可能性があるのでやめましょう。
Q2.エアコンのドライでカビさせない方法は?
A. エアコン内部をしっかり乾燥させてください
ドライ運転のあとは、内部クリーン運転でエアコン内部を乾かしましょう。1回30分以上、使用頻度が低い時期でも、月1回程度行うことで、カビの発生を抑える効果が期待できます。
Q3.エアコンに内部クリーン機能がついていない場合は?
A. 送風運転で代用も可能です
内部クリーン機能がない場合は、送風運転を3~4時間ほど行うことで、エアコン内部を乾燥させることができます。送風機能もない場合は、最高温度(31℃)に設定した冷房運転をすることで、送風機能を代用することもできます。
エアコンのカビについて気になる人はこちらもチェック
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年11月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※お手入れをする際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を行ってください。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
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