オオスズメバチの生態と特徴!見つけたときの対処や巣の駆除方法

オオスズメバチはスズメバチの中でも最大の種で、攻撃性も強く危険な存在として知られています。地中や樹洞に巣を作るため、ハイキングや登山で遭遇する可能性もあるでしょう。今回は、オオスズメバチの生態や刺されたときの対処法、駆除について紹介します。

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オオスズメバチの生態

体長

女王蜂 約40〜45mm、働き蜂 約25〜35mm、雄蜂 約27~39mm

見た目

頭部:オレンジ、胸部:黒、腹部:オレンジと黒の縞模様

活動時期

7~9月ごろ

営巣

土の中、樹洞の中など

天敵

熊、野鳥など

まずは、オオスズメバチの生態について解説します。

大きさは2.5~4.5cmと最大サイズ

オオスズメバチのサイズは、女王蜂が約40〜45mm、働き蜂が約25〜35mm、雄蜂が約27~39mm程度であるとされています。

原産地といわれる中国では6cm超えのオオスズメバチを発見したなどさまざまな報告があり、スズメバチの中でも最大サイズです。

参考:中国の昆虫専門家、体長6センチの巨大スズメバチを発見 - AFPBB News
   オオスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO-

土中や木の下に巣を作る

オオスズメバチは土の中をはじめとして、樹洞や天井裏、換気口、床下などの閉鎖された空間を好みます。

土中に巣がある場合は気づかずに近づいたり踏んだりしてしまう場合があります。オオスズメバチは気性が荒く敏感なので、ハイキングやキャンプなどで森林を訪れる際はできるだけ注意しましょう。

活動時期は7~9月

7~9月ごろになるとオオスズメバチの中の働き蜂が羽化し、巣作りが活発になります。

多くの働き蜂が活動をはじめ、蜂の巣が大きくなる時期です。オオスズメバチの活動と同時に蜂に刺される被害も増えるため、夏から秋にかけての時期は特に注意しましょう。

天敵は熊や野鳥

昆虫

オニヤンマ、オオカマキリ、アブ、スズメバチ、オニグモ、ムカデ

動物

クマ、野生のニワトリ、ハチクマ

寄生虫

ネジレバネ、カギバラバチ、スズメバチタマセンチュウ

攻撃性が高く強い毒性を持つスズメバチ類ですが、クマや野鳥などの天敵がいます。ほかにも昆虫や寄生虫などの天敵がおり、スズメバチ類の個体や巣、幼虫などが食物連鎖の一部となっています。

特にクマは栄養価の高いスズメバチ類や幼虫を冬眠時の蓄えとしてまるごと食べつくしてしまうため、スズメバチ類にとって大きな脅威です。蜂が黒いものに対して攻撃的になるという話は、黒い=天敵のクマと認識するためといわれています。

オオスズメバチと他の種類のハチの違い

オオスズメバチ

キイロスズメバチ

モンスズメバチ

大きさ

女王蜂 約40〜45mm、働き蜂 約25〜35mm、雄蜂 約27~39mm

女王蜂 約25〜30mm、働き蜂 約18〜25mm、雄蜂 約26~28mm

女王蜂 約28~30mm、働き蜂 約21mm〜28mm、雄蜂 約25~27mm

活発な時期

4~10月

4~11月

4~10月

分布

北海道、本州、四国、九州

北海道、本州、四国、九州

北海道、本州、四国、九州

全体的にオレンジっぽい色に黒色の縞模様

翅の付け根が黄色で淡褐色の縞模様

全体的に黄色で腹部は黒色の波模様

オオスズメバチはスズメバチの中でも全体的に体長が大きく、筋肉による厚みやアゴの発達が見られます。

また、腹部が黒くて胴体がオレンジと黄色の縞模様、尻尾の先端が黄色など、色・模様もスズメバチの種類によって異なるため、見分ける際のポイントとなります。

その他のスズメバチの種類による違いは以下の記事で詳しく解説しています。

オオスズメバチの危険な特徴

  • 蜂の巣に近づくだけで襲われる
  • 毒性が強く刺されると激しい痛みを伴う
  • 他のハチを襲う攻撃性の高さ

蜂の巣に近づくだけで襲われる

オオスズメバチはスズメバチのなかでも攻撃性が強く毒性も強いため要注意!

自然の森林に生息していることが多く都心部ではあまり見かけませんが、近づいたり、刺激したりすることで刺されてしまう可能性があるため注意してください。

毒性が強く刺されると激しい痛みを伴う

オオスズメバチはほかの蜂と比べても毒性が強く、発痛物質(※)による激しい痛みに襲われます。

さらに、アレルギー反応としてじんましんや発汗、ひどい場合には血圧低下や意識喪失などのアナフィラキシーショックを伴う可能性もあります。

※ アミン類:ヒスタミン・セロトニン、ペプチド:ハチ毒キニン

参考:森林科学 No.46

他のハチを襲う攻撃性の高さ

オオスズメバチの活動が活発になると、ほかの蜂の巣を襲って幼虫をエサにするなど、攻撃性の高い一面を見せます。

襲われている蜂たちは巣を守ろうと警戒態勢になるため、オオスズメバチではない蜂の巣を見かけた場合でも、オオスズメバチとその他の蜂の戦いに巻き込まれる危険性があるでしょう。

オオスズメバチを見つけたときの対処法

こちらが何もしていなくても攻撃される可能性があり、非常に危険な存在であるオオスズメバチ。

ここでは、実際にオオスズメバチを見つけたときの対処法について解説します。

その場からゆっくり離れる

オオスズメバチを見つけたら、焦らずゆっくりとその場から離れましょう。

離れる際に手でオオスズメバチを振り払ったり、急に動いたりすると警戒心を引き上げる原因になるため、焦らずゆっくりと動くことがポイントです。

また、オオスズメバチは巣より低い位置を認識しづらいため、頭を低く下げると良いでしょう。

大きな声や音を出さない

オオスズメバチを見つけて驚くかもしれませんが、決して大きな声をあげたり、足音を立てて逃げたりしないようにしてください。

オオスズメバチの巣に振動を与えるきっかけとなり、刺激を与えてしまいます。

もしオオスズメバチに刺されたら

オオスズメバチに刺されてしまったら、まずは毒を絞り出すようにしてすぐに傷口を洗いましょう。毒を口で吸い出すことは危険なため避けるようにしてください。

もしも針が残っている場合はピンセットを使って取り除くようにしましょう。

オオスズメバチに刺されたあと、嘔吐や下痢などの症状が出たり呼吸が苦しくなったりした場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。

特に2回目以降に刺された場合や、一度に何度も攻撃されてしまった場合は重篤な症状が出やすいため注意が必要です。

オオスズメバチの巣は自分で駆除できる?

オオスズメバチは攻撃性が強いため、駆除の際はプロへの依頼をおすすめします。

ハチ110番」では、オオスズメバチのようなスズメバチ類は11,000円(税込)〜で依頼が可能。電話での相談は24時間365日受付中のため、オオスズメバチの駆除にお困りの方はまずは気軽に事前見積もりの相談をしてみてはいかがでしょうか。

※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります
※巣の場所がわからない、取り出せない・高所などの特別な場合別途料金がかかる場合があります

オオスズメバチに関するQ&A

ここでは、オオスズメバチに関する疑問をQ&A形式で回答します。オオスズメバチに関して疑問があればチェックしてみてください。

Q. オオスズメバチに刺されたらどうなる?

A. 激しい痛みに襲われ、刺傷が赤く腫れあがります。

軽症の場合は体のだるさや息苦しさ程度ですが、重症になると意識がもうろうとしたり、血圧が低下したりと重大な健康被害をおよぼす可能性があります。。

参考:スズメバチにご注意ください。|兵庫県小野市行政サイト

Q. オオスズメバチの天敵は?

A. 巣ごと襲うクマやオオスズメバチをエサとする野鳥が天敵です。

ほかにも、昆虫や寄生虫などオオスズメバチの天敵はさまざまです。天敵を利用すればオオスズメバチを退治できるのでは?と考える方がいるかもしれませんが、犬や猫のように飼育できるものではないため難しいでしょう。

※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年6月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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