アライグマの天敵は人間!?忌避や駆除の方法を紹介

日本では野生のアライグマには天敵がいないと言われています。アライグマに悩まされているなら、なるべく早く対策するのがおすすめです。この記事では忌避剤や駆除業者についてご紹介します。

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日本にはアライグマの天敵はいない

現在では日本中に野生のアライグマが生息し、田畑の農産物を荒らしたり、一般の民家に住み着いたりと、多数の被害を出しています。

これだけアライグマが増えた理由の一つに、日本にはアライグマの天敵となるような動物がいなかったことが挙げられます。

アライグマは外来種

動物園の人気者としてかわいいイメージのあるアライグマですが、意外にも気性が荒い動物です。

アライグマを主人公としたアニメの影響で、昭和後期にペットとしての需要が拡大し、海外から愛玩動物用のアライグマが大量に輸入されました。

その後、手に負えなくなった飼い主が飼育放棄して、自然に放すなどしたことから、国内で野生のアライグマが増えていきました。

海外にはアライグマの天敵がいる

アライグマの原産地はカナダ、アメリカ、中米といったアメリカ大陸で、もともとは日本に存在していませんでした。

アライグマの天敵はオオカミ、コヨーテ、ワニ、キツネ、アメリカワシミミズク、クーガー、ボブキャットといった肉食の動物。

原産地のアメリカ大陸には、これらの肉食動物も生息しているので、アライグマを含む生態系のバランスが取れています。しかし、アライグマは日本の環境への順応性が高かったことや、餌も豊富にあることから、天敵がいない環境下で大量に繁殖してしまい、食害などの被害が広がってしまいました。

人間はアライグマの天敵?!

ただし、日本にもアライグマの天敵はいて、アライグマの存在を最も脅かすのは人間だと言われています。

アメリカではアライグマの主な死因は人間活動によるもので、狩猟や自動車による事故が原因であると報告されています。日本でもアライグマをはじめとした野生動物の交通事故が発生しています。

国内でアライグマの防除が進められていることもあり、アライグマにとって最大の天敵は人間と言えるでしょう。

アライグマの生態

アライグマは47都道府県で確認されていて、農作物への被害や人と家畜に共通する感染症のリスクがあることから、特定外来生物に指定(※)されています。

家の屋根裏や床下で夜中に物音が聞こえてきたら、アライグマをはじめとする中獣が住み着いている可能性があり、対策を講じる必要があります。

まずは、悩まされている存在がアライグマか否かを判断するためにも、アライグマの特徴やリスクについて確認していきましょう。

※参考:特定外来生物アライグマ(環境省)

アライグマの見た目や行動の特徴

  • 体長は60cm~1mで、約半分が尻尾
  • 顔には鼻から眉間にかけて黒い線がある
  • 目から頬にかけて黒い帯がある
  • ヒゲは白色
  • 全体的に褐色で、足元だけ白っぽい
  • 尻尾に黒い縞がある
  • 手足は6cm前後で五本指

基本的に夜行性ですが日中に活動することもあります。

また、木登りを得意としているので樹木の中や穴をねぐらにしています。アライグマは建物の断熱材を食い破って侵入するので、軒下や屋根に隙間があれば、そこから入り込んでねぐらを作ってしまうのです。

人間の住む民家や神社仏閣の天井裏にもよく侵入するので、漆喰などに五本指の足跡が残っていたらアライグマの侵入かもしれません。

家屋に侵入されると糞尿による汚れや悪臭が発生したり、動き回る音が騒音になることもあるので、アライグマの存在が確認できたら、早めに対策しましょう。

農作物からゴミまで何でも食べる

アライグマは雑食で野生植物はもちろん、野菜や果物、穀物といった農作物も好んで食べてしまいます。

農作物を荒らすアライグマなどの中獣による被害額は年々増加していて、2016年には9億円を超えて(※)います。

農作物への被害が多く、畑に侵入したアライグマがスイカに穴をあけて、果肉だけを食べてしまうなどの被害が出ています。

また、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類、魚、昆虫なども食べるので、屋外で飼っているペットにも危害が及ぶおそれがあるので注意してください。

生ゴミやペットフードも餌になるので、納屋や玄関先に放置しておくと、アライグマを寄せ付ける原因になってしまうことも。アライグマの食べ物になりそうなものは屋内で管理するようにしましょう。

※参考:農林水産省 野生鳥獣被害防止マニュアル

感染症のリスクがある

アライグマは「レプトスピラ症」「アライグマ回虫症」といった感染症を保有している場合もあると言われています(※)。人にも感染する可能性があるため、野生のアライグマと遭遇しても「触らない」「刺激しない」を徹底しましょう。

※参考:アライグマの感染症について(奈良県)

アライグマの駆除には許可が必要!

アライグマは鳥獣保護法による規制があるため、駆除の際には事前に申請を行う必要があります。

勝手に罠を掛けて捕獲をしたり、薬剤散布による駆除を行うと法律で罰せられる可能性があります。

アライグマをすぐにどうにかしたい、というときは専門の駆除業者へ依頼することをおすすめします。

専門業者が駆けつける、害獣駆除110番に相談を!

アライグマの被害に悩んでいるという人は、「害獣駆除110番」の利用がおすすめです。

14,300円(税込)〜依頼でき、害獣駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、アライグマの駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります。

自分でできるアライグマ対策

  • 家の中へ侵入できる隙間を塞ぐ
  • アライグマの餌になるものを外に置かない

アライグマの駆除・捕獲は許可がないとできないものの、寄せ付けないように対策することは可能です。

直径10cmほどの穴でも侵入できると言われているので、家に住みつかれないよう、わずかな隙間でも塞ぐようにしましょう。

餌となる生ごみやペットの餌などは屋外に置かない、密閉するといった対策をとり、アライグマが寄り付かないようにすることも大切です。

天敵のいないアライグマには対策が必要

アライグマは原産地のアメリカ大陸と異なり、日本の自然環境下に天敵がいないことで繁殖し、害獣としてさまざまな被害をもたらしています。

急激に個体数が増えたことで、自然の多いエリアだけでなく、餌やねぐらが豊富にある都市部にも生息地が広がってきています

農作物の食害に加えて、すみかとなった家屋の糞尿被害や騒音被害も問題になっています。アライグマの被害に悩まされているなら、駆除業者に相談するのがおすすめです。

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年3月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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