毛虫の種類一覧!黒・オレンジ・茶色・緑など身近にいる毛虫の種類を紹介

家庭で発生しやすい毛虫の種類と駆除方法を紹介します。温かい時期になると繁殖しやすくなる毛虫は、植物に被害を与えるほかに、毒を持つ危険な種類もいるため注意しましょう。

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攻撃性・毒がある毛虫6選

毛虫の種類

付く草木

時期

ドクガ

黒色の体 背中や側面にオレンジ色の縦じま模様が入っている

ハマナス キイチゴ類 バラ科

6月~7月

チャドクガ

オレンジ色の体に黒の斑点 背中に白い縦線が二本入っている

ツバキ科 サザンカ

4月~9月

イラガ

黄緑色の体 背中に茶色の丸い模様がある サボテンのようなトゲトゲした見た目

カキ ナシ ウメ サクラ アンズ リンゴ カエデ類 ヤナギ類

7月~10月

カレハガ

木のような薄い茶色 胸部の背面に青藍色の毛がある 体長4cm~9cmにも及ぶ大型幼虫

ウメ モモ ナシ リンゴ サクラ類 ヤナギ類

7月~8月 10月~5月

マツカレハ

木のような薄茶色の体 藍黒色っぽい体毛

マツ スギ

8月~10月 4月~6月

マイマイガの幼虫

深緑色の体 背中に黄色・オレンジ色・赤色の斑点が点在 顔に、タレ目のような黒い線がある

コウヨウジュ カラマツ

7月~8月

ここからは家で発生しやすい毒性のある毛虫をご紹介します。刺されたり毛が皮膚についたりすると、痛みやかぶれを引き起こすため、放置せず早急に病院へ行きましょう。

ドクガ

ドクガは、ハマナス・キイチゴ類・バラ科に寄生する毛虫で、6月~7月に発生します。黒色の体に、背中や側面にオレンジ色の縦じま模様が入っているのが特徴です。

繊細で長い毒針毛(どくしんもう)は、成長するにつれて毒性を増すという特性を持つため、みかけ次第早めの対処が必要となります。直接刺激をすると毒針毛を放出するため、対処の際は肌が出ない服装で行いましょう。

チャドクガ

チャドクガの幼虫は葉の裏側に密集し、葉をカスリ状になるように食べる習性があります。そのため、葉っぱの形状を見るとチャドクガが発生しているかを判断できます。

チャドクガには毒針毛があり、体毛だけでなく、産んだ卵の表面にも毒毛が残されているため注意してください。万が一触れてしまった場合は、すぐに病院に行って適切な処置をとりましょう。

イラガ

イラガはサボテンのような見た目をしているため、植物の葉にいると発生に気付きにくいです。街中の街路樹についていることが多く、山よりも街に近い場所で、7月から10月頃にかけて発生します。

さらにイラガは毒を持っているため、見つけても肌に触れないように注意してください。万が一肌に触れてしまったときは、早急に病院へ向かいましょう。

カレハガ

カレハガは、枯葉に擬態したかのような薄い茶色の体をしている、体長4cm~9cmほどにも及ぶ大型幼虫です。ウメ・モモ・ナシ・リンゴ・サクラ類・ヤナギ類に寄生し、7月~8月・10月~5月の年2回発生します。

毒針毛は、頭部~胸部付近に束になっており、刺激を与えるとその毛束を膨らませて威嚇してくるため、対処の際は注意が必要です。

マツカレハ

マツカレハは背中に藍黒色っぽい体毛、胸元には毒針を持っています。マツやスギの木に発生しやすいです。そのため庭のお手入れをしているときに誤って触れてしまうと、人体に悪影響が現れます。

ガーデニング時は、事前に手袋をしてからお手入れするなど、人肌に触れないように気を付けましょう

マイマイガの幼虫

マイマイガの幼虫は、深緑色の体で、背中に黄色・オレンジ色・赤色の斑点が点在しており、顔にタレ目のような黒い線があるのが特徴です。コウヨウジュ・カラマツに寄生し、7月~8月に発生します。

実はマイマイガの幼虫は、基本的に無毒な毛虫。しかし、孵化したばかりの少しの期間だけは毒を持つという特性があり、刺されると皮膚がかぶれてしまうため、ガーデニング時は注意が必要です。

攻撃性・毒がない毛虫6選

毛虫の種類

付く草木

時期

マイマイガ

深緑色の体 背中に黄色・オレンジ色・赤色の斑点が点在 顔に、タレ目のような黒い線がある

コウヨウジュ カラマツ

7月~8月

アメリカシロヒトリ

黒い体 白く長い毛に覆われている

カキ ヤナギ など100種類以上

6月~7月 8月~9月

クスサン

黄緑色の体 白く長い毛を背負っている 足の付け根に青い点がある

クリ カキ クルミ クヌギ バラ科

4月~7月

モンクロシャチホコ

黒色の体 黄色っぽい白い毛が生えている 脇にオレンジ色の縦じまがある

ウメ ナシ モモ スモモ アンズ リンゴ サクラ類

7月~10月

オビカレハ

背中に赤褐色の線がある 両脇に水色と黄緑色の線がある

ウメ モモ リンゴ ヤナギ サクラ

3月~4月

フクラスズメ

黒色の体にオレンジ色の頭部・脚 背中に細かい横じま・脇に縦じまが入っている

イラクサ科

9月

ここからは家で発生しやすい毒性のない毛虫をご紹介します。毛虫は毒の有無を問わず植物への食害を与えてしまうため、みつけたら早めの対処が必要となります。

マイマイガ

マイマイガは、深緑色の体に、背中に青色やオレンジ色・赤色の斑点が点在した見た目の毛虫です。顔にタレ目のような黒い線があるところが特徴で、ひとめで判別しやすいでしょう。

コウヨウジュやカラマツなどの植物に、7月から8月にかけて発生しますが、人体への毒性はありません。しかし、直接触るとややかゆみが発生することがあるため、毒性がなくても素手で触るのは避けるのがベストです。

アメリカシロヒトリ

アメリカシロヒトリは、黒い体が白く長い毛に覆われている見た目が特徴の毛虫です。6月から7月、8月から9月の2回に分けて発生し、孵化したあとは糸を吐いて巣を作るために、10日程度は密集して過ごします。

アメリカシロヒトリは無毒であるため、人を刺すことはありません。しかし、繁殖力が高いうえ、カキ・ヤナギなど100種類以上の植物を食べるため、植物についていたら早めに対処するのがおすすめです。

クスサン

クスサンは幼虫、成虫ともに毒がないことで知られています。また寿命が短く、8月頃に発生してから寿命は1週間程度です。短い期間に建物の壁に卵を産み、成虫になると餌を食べなくなり、殺虫剤を吹きかけても効果がありません。

発生を予防するためには、成虫が産む卵の除去が必須です。はぎ取った卵をゴミ袋に入れて捨てるか、土の中に埋めて除去しましょう。土の上に放置したままにしておくと孵化してしまうため、気を付けてください。

モンクロシャチホコ

モンクロシャチホコは、黒色の体に黄色っぽい白い毛が生えている毛虫です。ウメ・ナシ・モモ・スモモ・アンズ・リンゴ・サクラ類などの植物に、7月から10月にかけて発生します。

お腹や頭を持ち上げた体勢で木にとまっていることが多いため、シャチホコの名が付けられています。人体には害がありませんが、植物に食害を与えてしまうため、自宅の大切な植物についていたら対処するようにしましょう。

オビカレハ

オビカレハは、背中に赤褐色の線があり、両脇に水色と黄緑色の線があるというカラフルな見た目が特徴の毛虫です。ウメ・モモ・リンゴ・ヤナギ・サクラなどの植物に、3月から4月にかけて発生します。

オビカレハには毒がなく、毛も柔らかいため人体への悪影響はほとんどありません。

フクラスズメ

フクラスズメは、黒色の体にオレンジ色の頭部・脚が特徴的な毛虫です。背中に細かい横じま・脇に縦じまが入っており視覚的に派手なため、すぐにみつけやすいでしょう。9月頃になると、イラクサ科の植物に発生します。

フクラスズメは、体長7cm~8cmの大型幼虫でみるからに毒々しい色合いをしていますが、毒を持っていないため人体への害はほとんどありません。

毛虫や繭の駆除方法

ここでは、毛虫や繭の駆除方法を紹介していきます。毛虫や繭は、誤った駆除方法を行うとかゆみや腫れが発生したり、繁殖を促してしまうこともあるため、正しい駆除方法で行うようにしてください。

「毛虫」の駆除方法

毛虫によっては、近づいたり刺激を与えたりすることで、毒針毛を飛ばしてくる種類もいるため注意が必要。

駆除作業を行う際は、軍手・帽子・保護メガネ・マスクを着用し、肌の露出がない服装をするようにしましょう。

先に市販の毒針毛凝固剤を吹きかけてから、毛虫用殺虫剤を使用してください。駆除した毛虫は土に埋めて完了です。

「繭」の駆除方法

毛虫の種類によっては、繭にも毒針毛がある場合があるため、駆除を行う際は軍手・帽子・保護メガネ・マスクを着用し、肌の露出がない服装で行うようにしましょう。

繭がひとつできていたら、他の場所にもできている可能性が高いため、周辺の枝葉も剪定するのがベストです。

しかし、剪定したくない場合は、スコップなどを使ってそぎ落とし、希釈した木酢液を吹きかけてから土に埋めるようにしてください。

有毒な毛虫や大量発生している場合は業者に依頼

毛虫を駆除したいという人は、「害虫駆除110番」の利用がおすすめです。

8,800円(税込)から依頼できて、見積もりは無料です。害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。

電話・メールでの相談は24時間365日受付中のため、毛虫の駆除に困ったら、まずは気軽に事前見積もりの相談をしてみましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前に了承得た上で調査費用等が発生する場合があります。

毛虫に刺されたときの対処法

ここでは、毛虫に刺されたときの対処法や、対処の必要性を説明していきます。

毛虫に刺された場合は、自分ひとりで毒性の有無を判断せず、腫れやかぶれに発展する前に、病院で診てもらうようにしてください。

刺された箇所を掻いたり触ったりしない

刺された場所には、まだ目に見えない毒針毛が刺さっている可能性があります。

被害範囲を余計に拡げないためにも、掻いたり触ったりしないようにしてください。

すみやかに病院に行く

また、毛虫の毒性や毒の種類によっては、腫れやかぶれを引き起こすことがあるため、大丈夫そうだなと思っても症状が出る前に、病院で正しく処置してもらうようにしましょう。

毛虫を寄せ付けないための予防方法

剪定して風通しの良い状態にする

庭に生えている木々の剪定をするだけでも、毛虫の発生予防に繋がります。日当たりの悪い場所や風通しが良くない場所を好むため、枝葉を少なくするといいでしょう。

毛虫は4月から10月頃の比較的暖かい時期に発生するため、3月頃に一度剪定するように心がけましょう。それでも毛虫の発生が気になる場合は適宜剪定してください。

繭の時点で取り除く

毛虫は植物の葉の裏側に産卵するため、定期的に卵の有無を確認してください。

孵化している場合は葉の裏側に幼虫がいるかもしれないので、食害がでる前に繭の時点で取り除くことが大切です。

木酢液を定期的に吹きかける

木酢液(もくさくえき)とは、炭を生成する過程で発生する水蒸気を冷やしたものになります。

害虫を寄せ付けないための忌避剤として利用されることが多く、毛虫の予防にも適応するため、用法・用量を守りながら希釈しスプレーボトルに入れ、植物に定期的に吹きかけておきましょう

毛虫の種類に関するQ&A

Q1. 庭に現れやすい有毒な毛虫の種類は?

A. 下記の6種類です。

  1. 1.ドクガ
  2. 2.チャドクガ
  3. 3.イラガ
  4. 4.カレハガ
  5. 5.マツカレハ
  6. 6.マイマイガの幼虫

Q2. 庭に現れやすい無毒な毛虫の種類は?

A. 下記の6種類です。

  1. 1.マイマイガ
  2. 2.アメリカシロヒトリ
  3. 3.クスサン
  4. 4.モンクロシャチホコ
  5. 5.オビカレハ
  6. 6.フクラスズメ

Q3. チャドクガに似ている毛虫は何?

A. オビカレハが該当します。

オビカレハは、チャドクガにはない青色の背中であるという特徴で見分けることができます。

※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年6月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
※ 一般的な使用方法をご紹介しています。製品の効能・使用法は、各社製品によって異なる場合もございます。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
※ 製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。

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