モンスズメバチの生態や特徴とは?見分け方や危険性について紹介
モンスズメバチは、日没後も活動する蜂の中では珍しい生態を持つ種です。また、腹部の波のような模様が特徴的で、攻撃性もあると言われています。今回の記事はモンスズメバチの生態や特徴、見分け方やどんな危険性があるか紹介します。
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モンスズメバチの特徴と生態
モンスズメバチはユーラシア大陸に広く分布していて、日本では北海道、本州、四国、九州に生息しています。
トンボやセミなどの昆虫も捕食しますが、主な餌であるハルゼミが減少したことから、モンスズメバチの数も減少したと言われています。国内では一部の地域で準絶滅危惧(NT)に指定(※)されています。
※参考:高知県庁ホームページ
スズメバチのなかでは小〜中型
モンスズメバチは日本に生息するスズメバチのなかでは小〜中型級で、大きさはおよそ女王蜂がおよそ30mm前後、働き蜂がおよそ25mm前後であるとされています。女王蜂は、冬眠からめざめた春先頃にしか姿を見せないため、4~5月あたりに大きめのスズメバチが周遊していたら、女王蜂である可能性があります。
そして、モンスズメバチは腹部に波打ったような模様があることが特徴的で、見分ける際にはこの模様で見分けます。
岩の間や樹洞、天井裏などの閉鎖空間を好み営巣し、繁殖して巣が狭くなってくると引っ越しをすることもあります。
攻撃性が強い
モンスズメバチは、スズメバチのなかでも攻撃性が強い性格であると言われており、刺されてしまわないように、見かけても決して近づいたり刺激しないようにしましょう。
また、他のスズメバチは日没後は行動しませんが、モンスズメバチは日没後も行動することから、夜間に雑木林に入り気付かずに刺されるといった事例もあります。
日没後も活動する
前述したように、一般的に蜂は日中のみ活動し、日が暮れると巣の中へ戻ります。しかしながら、モンスズメバチは暗くなってからも外で活動することで知られています。
そのため蜂の駆除は夜に行われることが多いですが、モンスズメバチの場合は夜に駆除しても一気にすべての蜂を駆除するのが難しいことがあります。。
モンスズメバチの見分け方
- お腹の模様をチェック
- 活動時間帯をチェック
- 巣の場所や形状をチェック
お腹の模様をチェック
飛んでいるときに見分けることは難しいですが、モンスズメバチの見た目の最大の特徴としては、おしりの先端は黄色く、腹部に左右対称の波打った模様があることです。
また、モンスズメバチと区別の付きにくいキイロスズメバチは、背中の部分にオレンジの斑紋があることが特徴的です。
活動時間帯をチェック
モンスズメバチの大きな特徴は夜間も活動することです。日本国内で夜に飛び回る蜂をみかけたら、モンスズメバチである可能性が高いでしょう。
巣の場所や形状をチェック
スズメバチ本体で見分けることが難しい場合、巣の場所や形状から種類を判別することも可能です。モンスズメバチは樹洞や岩の間をはじめとして、天井裏、壁の間などの閉鎖された空間を好みます。
そして、形状については「鐘状」「底がない」といった点が特徴的です。
4月~5月にかけて作られた巣は初期の巣であることが多く、働き蜂がまだ羽化していない状態のため駆除がしやすい時期になります。
モンスズメバチに遭遇したら
モンスズメバチにもし遭遇してしまった際の取るべき行動を覚えておきましょう。焦らずに対処することが肝心です。また、巣を発見したら絶対に近寄らないようにします。
- 1.その場からゆっくりと離れる
- 2.物や手で振り払ったりしない
- 3.攻撃をされたら身を低くして、走って逃げる
【1】その場からゆっくりと離れる
モンスズメバチを見かけたら、その場からゆっくりと距離をとります。動くものを攻撃する習性があるため、走らずに後ずさりします。巣を発見した場合にも、その場から速やかに離れるようにしましょう。
【2】物や手で振り払ったりしない
モンスズメバチが近づいてきた場合は、手や物で振り払うことは避けます。モンスズメバチに当たってしまうと攻撃をされたと思い、フェロモンをだして仲間を呼んだり、反撃をしてきます。
蜂の行動が分かるように注意しながら、焦らずゆっくりと後退し距離を取りましょう。
【3】攻撃をされたら身を低くして、走って逃げる
攻撃をしてきた場合は、とにかく走って逃げます。その際に、蜂の警戒範囲から身を低くすることで逃れやすくするため、低姿勢で頭部と首を隠しながら逃げるようにします。また、体や服にとまると必ず刺すため、すぐに叩き落としましょう。
モンスズメバチに刺されたらすぐに病院へ
国内では数が減少していて遭遇することは少ないかもしれませんが、攻撃性が強いと言われるモンスズメバチは見かけたら危険な存在です。
毒を持っているため、むやみに近づいて刺されないようにしましょう。刺されたときには強い痛みを感じることもあります。
場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるため注意しましょう。
万が一刺されたらすぐに病院へ
モンスズメバチに刺された場合は、まずは傷口をよく洗い流し、すみやかに病院を受診しましょう。
とくに2回目以降に刺された場合や、一度に何度も刺されてしまった場合は重篤な症状が出やすいため注意が必要です。
モンスズメバチの駆除は業者への依頼がおすすめ!
モンスズメバチは、天井裏や壁の隙間など閉鎖的な場所に営巣します。また、日没後も行動するため、自力で駆除をすることが難しく危険も伴います。
そのため、モンスズメバチの駆除は専門業者に依頼することをおすすめします。
モンスズメバチの駆除にお困りなら「ハチ110番」
モンスズメバチを駆除したいという人は、「ハチ110番」の利用がおすすめです。
スズメバチは11,1000円(税込)〜、アシナガバチは8,800円(税込)、ミツバチは11,000円(税込)〜依頼が可能。電話でのご相談は24時間365日受付中のため、ハチ駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります
※巣の場所がわからない、取り出せない・高所などの特別な場合別途料金がかかる場合があります
モンスズメバチに関するQ&A
Q1. モンスズメバチの危険性は?
A. 攻撃性があり、日没後も行動をするため注意が必要です。
モンスズメバチは、オオスズメバチ、キイロスズメバチに続き攻撃性の高いスズメバチのため、巣を見付けたら近づかないようにします。また、他のスズメバチは日没後は行動を止めるのに対し、モンスズメバチは夜間も行動をします。
Q2. モンスズメバチはどこにいる?
A. 樹洞や壁の間、天井裏など閉鎖的な場所に巣を作ります。
モンスズメバチは、樹洞や岩と岩の間、家屋ならば天井裏や壁の間など、人の目がつきにくい閉鎖的な場所を好んで営巣します。そのため、気付かずに巣に近づいてしまい、モンスズメバチを刺激してしまったといったケースもあります。巣の形は釣鐘型で底が開いています。巣の下にエサの残骸などを捨てることで天井にシミができて、巣が発見されることがあります。
Q3. モンスズメバチには毒性がある?
A. オオスズメバチほどではありませんが、毒性があります。
モンスズメバチの毒性は、オオスズメバチやキイロスズメバチに比べるとありませんが、強い毒性があります。アナフィラキシーショックを引き起こす場合もあるため、モンスズメバチに刺された場合は病院を受診するようにしましょう。
モンスズメバチに関する記事をチェック
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年5月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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