ヤマトゴキブリの特徴・駆除方法!クロゴキブリとの違いも解説
ヤマトゴキブリは、クロゴキブリ・チャバネゴキブリに続いて日本でよく見られるゴキブリの一種。今回はヤマトゴキブリの特徴や駆除方法について解説します。(本記事に実物写真の掲載はありません)
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ヤマトゴキブリの特徴
- 見た目:黒褐色
- 体長:約2.5〜3.5cm
- 生息・分布場所:北海道、本州
- 寿命:約3〜6ヶ月
- 繁殖力:約12〜16個の卵を7〜19回ほど産卵
- 飛翔性:◯
ヤマトゴキブリは、日本国内でも全体的に見られるゴキブリの一種。日本でしか見られない固有種であることが特徴的です。
古本などの和紙を食べるため、「書籍害虫」「文化財害虫」と呼ばれることもあります。
黒褐色で体長2.5~3.5cmの見た目
ヤマトゴキブリは、黒褐色で体長2.5〜3.5cm程度のやや小さい見た目をしています。
日本国の古称を表す「ヤマト」という名前からもわかる通り、日本でのみ見られる固有種のゴキブリです。
屋内外を行き来する半野外生息
ヤマトゴキブリは、屋内と屋外を行き来しながら生息する半野外的な環境に適応した生物です。
巣が屋外にあっても、エサを求めていたり越冬のために暖かい場所を探したりするうちに屋内へ侵入する可能性があります。
寒さに強く繁殖力が高い
ヤマトゴキブリが持つ、他のゴキブリにない特徴として、寒さに強い点が挙げられます。そのため、北海道などの寒い地域でも生息しています。
さらに、繁殖力が高いため、寒い地域でも容赦なく繁殖を繰り返すのが特徴です。
ヤマトゴキブリは他のゴキブリがほとんど産卵をしなくなる摂氏20℃でも産卵する個体が多く、冬でも繁殖するため非常に厄介な存在です。
参考:ゴキブリ類の分類, 生理, 生態と駆除
ほかの種類のゴキブリと違いを比較
日本で多く見られるゴキブリはヤマトゴキブリ以外にも、チャバネゴキブリやクロゴキブリ、ワモンゴキブリの4種がいます。
ヤマトゴキブリはゴキブリの中では細長く、黒光りするような光沢がないため、見分けやすいです。
ヤマトゴキブリによる主な被害
- 病原菌やウイルスの媒介
- 家電製品への侵入
- フンの集合フェロモン
病原菌やウイルスの媒介
万が一ヤマトゴキブリの持つ病原菌が人間の体内に入ると、食中毒や感染症、大腸炎などのさまざまな症状を引き起こす恐れがあります。
また、ヤマトゴキブリゴキブリの死骸や糞の一部を吸い込んでしまうと、くしゃみや鼻水、喘息や呼吸困難などのアレルギー症状を引き起こす危険性も。
食品・家電製品への侵入
ヤマトゴキブリは家庭の食品のみならず、食品加工場や飲食店に侵入するケースもあります。風評被害に遭うと経済的な打撃に繋がりかねません。
そのほか、ヤマトゴキブリもほかのゴキブリ同様にあたたかい場所を好むため、家電製品の内部に入り込み故障させてしまうことも。
フンの集合フェロモン
ヤマトゴキブリを含むゴキブリのフンには集合フェロモンが含まれています。
この集合フェロモンは仲間をおびき寄せる効果があり、一匹だけの侵入でもほかのヤマトゴキブリが集まる可能性があるでしょう。
また、フンにはヤマトゴキブリの体と同様に病原体を媒介するだけでなく、粒子を吸い込むことによるアレルギー発症の恐れもあります。もし発見した場合は、すぐに掃除をしましょう。
ヤマトゴキブリの駆除方法
- ベイト剤(毒えさ)を設置
- ゴキブリ専用の駆除スプレーを噴射
- 害虫駆除の業者に依頼
ベイト剤(毒えさ)を設置
ベイト剤(=毒えさ)に含まれる有毒成分を食べたゴキブリが巣に帰り、ほかのゴキブリにも連鎖させて巣ごと駆除することができます。
ただし、人間やほかの動物にとっても有害なため、子どもやペットが触れないように注意しなければいけません。また駆除効果は高いものの、殺虫剤のような即効性はありません。
ゴキブリ専用の駆除スプレーを噴射
殺虫剤には、速効性というメリットがありますが、ヤマトゴキブリは殺虫剤に耐性を持っている場合があります。殺虫剤を使用する場合には、十分な量を振りかけるようにしましょう。
殺虫剤スプレーがない場合は、食器用洗剤で呼吸気管を塞ぎ、弱らせることもできます。また、ゴキブリは急激な温度変化に耐えられないため、全身に熱湯をかけたり、ドライヤーで熱風をかけて動きを鈍らせると、狙いを定めやすいのでおすすめです。
害虫駆除の業者に依頼
※1 弊社運営サイト全体のお問い合わせ件数になります。
※2 対応エリア・加盟店により異なります。
ヤマトゴキブリの駆除をしたいけど、自分じゃ無理!という人は、害虫駆除の業者を利用するのがおすすめです。
「害虫駆除110番」のゴキブリ駆除サービスは、8,800円(税込)〜依頼でき、最短30分の無料診断も可能。害虫駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。
電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、ゴキブリの駆除にお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
ヤマトゴキブリを駆除する際の注意点
- 叩く・潰すのはNG
- 掃除機で吸い込むのはNG
クロゴキブリは、新聞紙で叩いたり、潰したりすると衝撃で菌が散乱しやすいため注意しましょう。
また、掃除機で吸い込むとゴミパックの中でホコリや髪の毛をエサに巣を作る、卵を産むなどして繁殖する恐れがあります。
ヤマトゴキブリの対策9ポイント
- 1.玄関や窓の隙間を埋める
- 2.生ゴミは密閉してこまめに捨てる
- 3.段ボールや新聞紙は貯めずに捨てる
- 4.玉ねぎなどの野菜は床置きせず吊るして保存する
- 5.寝るときは排水溝にふたをしておく
- 6.エアコンの室外機のホースにキャップをする
- 7.換気扇や通気口にフィルターをつける
- 8.鉢植えの水受けをこまめに捨てる
- 9.定期的に防虫剤を設置する
ヤマトゴキブリ対策として、9つの中でもとくに抑えておきたいポイントが、“隙間を埋める”ということ。
ヤマトゴキブリは、屋外と屋内を行き来する半屋外生息であるため、もし屋内でヤマトゴキブリを発見した場合は、屋外と屋内がつながる隙間や入り口がある可能性が高いと考えられます。
まずは隙間を埋め、出入口になりそうな箇所には、忌避剤などの防虫剤を設置するようにすると◎です。
ヤマトゴキブリ対策で使いたいおすすめグッズ3選
※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください(アース製薬:ゴキジェットプロ)
※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください(アース製薬:ブラックキャップ)
※その他の使用上の注意はこちらをご覧ください(アース製薬:ナチュラス 天然ハーブのゴキブリよけ)
ヤマトゴキブリに関するQ&A
ここでは、ヤマトゴキブリに関する疑問などをQ&A形式で答えます。ヤマトゴキブリに関して疑問などがある方はチェックしてみてください。
Q. ヤマトゴキブリの特徴は?
A. ヤマトゴキブリは寒さへの耐性があり、半屋外で生息するのが特徴です。
ヤマトゴキブリ は、日本固有のゴキブリです。一般的にゴキブリが生息しづらい北海道でも生息できる寒さへの耐性があり、屋外と屋内を行き来する半屋外生息種です。
Q. ヤマトゴキブリの駆除方法は?
A. ベイト剤(毒えさ)や駆除スプレーで駆除しましょう。
新聞紙などで潰したり、掃除機で吸ったりして駆除するのはNG。目の前に現れてしまった場合は殺虫剤を、そうほかの場合はベイト剤で巣ごと一網打尽にすると◎ですよ。自分で駆除するのが難しい場合は、駆除業者へ依頼するのも手です。
Q. ヤマトゴキブリとクロゴキブリの違い・見分け方は?
A. ヤマトゴキブリの方がやや小型で、色つやはクロゴキブリの方がより光沢感があります。
ヤマトゴキブリと似ているゴキブリでクロゴキブリというゴキブリがいますが、この2種は、大きさや色味、主な生息地や繁殖力などで異なります。
種類 | 大きさ | 主な生息地 | 1回の繁殖で生む卵の数 |
ヤマトゴキブリ | 30mm | 本州東部 | 約84個 |
クロゴキブリ | 35mm | 関東の南側、西日本 | 約425個 |
主な生息地も厳密には異なり、ヤマトゴキブリは本州東部あたりに数多く生息するのに対し、クロゴキブリは関東の南側や、西日本でよく見られるとされています。
加えて、ヤマトゴキブリは1回で10〜14個の卵を6〜8回産むのに対し、クロゴキブリは一度に22〜28個の卵を、15〜20回もの数産むため、クロゴキブリの方が遥かに繁殖力が高いといえます。
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年4月)に基づいたものです。
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※一部の画像はイメージです。
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