SHAPES-円形の書斎、台形の寝室、そして…
Uさんご夫婦は、県立美術館でキュレーターをなさっているご主人と美大卒の奥様。アートコレクションを飾れる部屋にしたいという相談を受け、空間ごとに区切っていくのではなく、空間の中に箱を置いていくというアイデアをご提案しました。
最終的には、直径2.5mの円形の書斎、台形の寝室とウォークインクローゼット、四角いサニタリーを空間の中に出現させました。本棚に囲まれたスペースにはデスクがふたつ並び、心地よいこもり感があります。天井が空いていて入口のドアがなく、小さな窓もあるので、中にいても外の気配が伝わってきます。
ギャラリーのようにコレクションを飾るため、壁の色は白が基本ですが、裏側で色をたくさん使っています。部屋全体、それぞれのエリアのぱっと見の印象は白ですが、実はあちこちに色が点在していて、それが反射したところに淡い色合いが見えます。“裏側のカラーリング”が裏テーマになった、個性的で素敵なお家が出来上がりました。
ブルースタジオ