2016年12月20日更新

家を建てる。　坪単価で比較できるか？

坪単価というのは
工事金額 ÷ 床面積
で計算されています。

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ローコストが売りの
メーカー住宅や建売ほど

「坪単価30万円の家」というように
坪単価で価格を
表示しようとする傾向があります。

坪単価というのは
工事金額　÷　床面積　
で計算されています。

私の事務所でも
作品毎にかかった費用を
比較するのに

坪単価を出すことがありますが
その場合の工事金額は

工務店さんがお客さんと精算した
最終の工事金額を使います。

つまり工事にかかった
総額ということです。

それに対し
チラシなどで
坪単価何万円とか
書かれている場合は

外構工事費用が入っていない
照明器具
エアコン費用が入っていない
オプションが含まれていない

などの数字であることが
ほとんどです。

計算式の分母となる
床面積の数値にしても

正味の床の面積に加えて

施工床面積といって
吹抜け、玄関ポーチやベランダなど
外部でも囲われた部分などは
実際施工しなければならないので
1/3などの比率で参入したりします。

逆に
ビルトインの車庫などは
れっきとした床面積ですが

確認申請上の床面積には
広さによって
参入されない場合もあります。

坪単価を出す時は

分母である
床面積については、こうする事

分子である
工事金額については、こうする事

といったルールはありません。

基準があいまいな数値を
比較しているんですね。

ですから
設計事務所では

予算がこれぐらいなら
過去作品の
このあたりの仕様の家で
考えていかなければいけないんだなと

所内での検討として
目安にしたとしても

ホームページなどで
これは坪単価いくらの作品
というふうには

誤解を招きかねないので
アナウンスしないんです。

ハウスメーカー同士の比較でも
坪単価を比較するのなら

営業の方に
含んでいるモノ、含まないモノ
確認しておいたほうがいいでしょう。

もしくは
工事金額は
外構工事を含んだ総額

床面積は
正味の床面積で
坪単価を出してくださいと
お願いした上で
比較したほうがよいでしょう。