「いつも同じサイズ」は間違い?意外と教えてもらえない「洋服のサイズ選び」をプロが徹底解説

洋服を買うとき、どうやってサイズを決めていますか?意外と教えてもらう機会がない洋服のサイズ選びについて、現役ファッションアドバイザーが詳しく解説します。

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洋服を買うとき、どうやってサイズを決めていますか?「私はいつもMだから」と深く考えずに選んでいないでしょうか。なかには「やせている=きれい」という固定概念から、無理して小さいサイズを着てしまう人も。でも実は、おしゃれな人ほどサイズの表記にはこだわりません。

「それってどういうこと?」という人のために今回は、現役ファッションアドバイザーの筆者が、おしゃれに見える洋服のサイズ選びについて徹底解説します。

洋服のサイズは、着たときのシルエットで選ぶ

まず見ていただきたいのが、こちらの写真。2枚とも、筆者が最近買った無印良品のボーダーTシャツを着たところです。

左よりも、右のほうが大きめのサイズを着ているように見えるのではないでしょうか。

出典:リビングWeb

ところが実際は、左がLで、右がXS-Sサイズ。

出典:リビングWeb

この2枚を買うときに筆者が考えたのは、左側の細いボーダーシャツはボトムスインして着ようということ。そのために、着丈の長い大きめサイズを選びました。

一方、右側のボーダーの幅が広いタイプは、ウエストアウトしてスカートと合わせたかったので小さめをセレクト。

このように、同じメーカーの同じようなトップスでも、着こなしによってベストなサイズは変わります。「私はこのサイズ」と決めてしまわずに、前後のサイズもチェックしてみましょう。

メンズアイテムで華奢見せも◎

時にはレディースではなく、メンズアイテムをセレクトするのもおすすめです。ネットでも、「ユニクロのこのメンズアイテムが優秀!」とたびたび話題になりますね。

メンズの場合は、はじめから「普段より大きいもの」という認識があるので、いつものサイズに固執せず、着たときの雰囲気で選びやすいかもしれません。

出典:リビングWeb

筆者も数年前から、ユニクロのメリノウールやカシミヤのメンズニットを愛用しています。

形やカラーによっては、メンズゆえのゆったりとしたつくりがボディラインを華奢に見せてくれるので、ぜひ試してみてください。

どんなファッションスタイルをしたいのか?シルエットで考える

「理屈はわかったけれど、服を買うときに、どう着こなすかまで考えていない」という人もいるかもしれません。そこで次は、代表的な2つのシルエットを紹介します。これを覚えておくと実際のコーディネートをイメージしやすくなります。

●誰でも取り入れやすい「Iライン」のシルエット

出典:リビングWeb

体型や骨格にかかわらず、比較的、誰でも取り入れやすいのが、細長い長方形をイメージさせる「 I(アイ)ライン」のシルエット。

ジレ(ベスト)やロングカーディガン、ロングスカートといった長さのあるアイテムを着るだけで、タテのラインが強調されてスッキリ見えます。

ただし服の面積が多く、また重心が下がり全体的に重く見えやすいので、個々のアイテムはできるだけシンプルなデザインのものをセレクトするのがコツ。

アクセサリーやバッグ、トップスのデザインなどで目線を上に持ってくるのもいいですね。また、ヘアースタイルもロングの人ならコンパクトにまとめるとバランスが良くなります。

また、今秋のトレンドアイテムを取り入れるなら、タイトラインのジャンパースカートやエコレザーのストレートパンツ、ロングブーツなどがおすすめです。

●女性らしい「Aライン」のシルエット

出典:リビングWeb

女性らしいスタイルが好きな人には、三角形をイメージさせる「Aライン」のシルエットがおすすめ。

トップスはとにかくコンパクトに、ウエストマークで絞り、ボトムスは裾に向かってふんわりと広がる、メリハリのあるシルエットです。

今ならフィット感のあるカットソーやショート丈のニットに、プリーツスカートやガウチョパンツなどボリューム感のあるボトムスを合わせるとトレンド感が出ます。

このほか、トップスにボリュームを持たせてボトムスは細身のパンツなどですっきりまとめる「Yライン」、Iラインをもっとダボッとさせた「Hライン」などもあります。

自分の好きなスタイルを把握しておくと、服を買うときに具体的な着こなしのイメージが明確になり、サイズ表記にとらわれずに選べるようになっていきます。

またこの基本のシルエットの考え方を理解していれば、同じワイドパンツでも、トップスをコンパクトにすればAラインに、トップスをロングシャツに替えたりロングカーディガンをプラスすれば Iラインに、とアレンジの幅も広がります。

ちなみに冒頭で紹介した着こなしは、それぞれAライン、Iラインのシルエットで着ることをイメージしていました。

出典:リビングWeb

洋服のタグに書かれている数字やアルファベットは、あくまで“洋服の大きさ”です。いつものサイズをなんとなく選んで着るのではなく、目的に合わせてもっと自由に選んでみましょう。

スリーサイズだけじゃない!知っておきたい自分の体のサイズ

洋服のサイズ選びは店舗で試着するのがベストですが、何回も着替えると時間がかかりますし、最近はネットで服を買うことも増えてきました。

サイズを上げ下げするにも、やはり自分の“ジャストサイズ”を知っておくことが大切です。

ここでは、いわゆるスリーサイズ(バスト、ウエスト、ヒップ)以外に、覚えておきたい数値を紹介します。

出典:リビングWeb

1.着丈

自分のおへそがしっかり隠れる長さ。ウエストアウトして着るのか、ウエストインして着るのかの目安にします。

2.ゆき丈

長そでを着たときに心地よい長さ。ジャストサイズだとかっちり、少し長めだと“萌え袖”のようなカジュアルな印象になります。

3.身幅

バストが苦しくない大きさ。あまりピタピタだと着心地がよくないだけでなく、胸が強調されすぎてしまうことも。逆に大きすぎると着太りの原因に。

4.股下

「くるぶしまでの長さ」か「フルレングスの長さ(フラットヒールを履いたときに、かかとが隠れるギリギリの長さ)」、よく買うほうを覚えておきます。この2つの差はだいたい5cm程度なので、両方を覚えなくてもOK。

5.総丈

股下と総丈はどちらかしか表記されていないことがあるので、股下と同じように2種類のどちらかの長さを覚えておくと安心。

以上5つの数値を知っておくと、ネット通販で洋服を買うときも「Mサイズのはずなのに、着丈が短かった」とか、「Sサイズのはずなのに、袖が長すぎた」といったサイズ選びでの失敗を防ぎやすくなります。

自分で自分の体のサイズを正確に測るのは難しいので、人に測ってもらったり、手持ちの服でサイズ感が気に入っているものをいくつか測ってみるといいでしょう。

なお、ゆき丈と股下と総丈は着たままで測ると測りにくいので、平らな場所に置いた状態で生地の縫い目に沿って測ると、測りやすく、より正確です。

サイズの選択肢は1つじゃない!着こなしに合わせて自由に選ぼう

洋服のサイズ選びにおいて「ジャストサイズ」だけが正解ではないこと、わかっていただけたでしょうか。

「なんだか老けて見える」とか「どこかアカ抜けない」というファッションの悩みも、意外とこのサイズ選びに原因があることが多いんです。

これからは自分を服に押し込めるのではなく、着こなしたいシルエットや雰囲気に合わせて、洋服を自分に引き寄せるような意識で選んでみてくださいね。きっと今まで以上におしゃれを楽しめるようになるはずです。

(ファッションアドバイザー/里村素子)

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