今季一番の冷え込み。わがアトリエの窓際、測ってみました。

昨夜は今シーズン一番の冷え込みでした。今朝一番で、仕事場の窓際の温度を測ってみました。賃貸に入っている仕事場は北面に大きな窓、ガラスはシングル。そこに木製ブラインドを取り付けています。

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昨夜は今シーズン一番の冷え込みでした。今朝一番で、仕事場の窓際の温度を測ってみました。
弊社のブログでも紹介したのですが、その再掲です。

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当方のアトリエは、賃貸のデザイナーズマンションに入っていて、北側に幅4m、高さ2.4mの大きな窓があります。ガラスはシングルです。

北側の大きな開口は、明るくて自然光の強さがマイルドなのでアトリエ向きです。
当初は透過率の比較的高い生地をつかったロールブラインドを入れていましたが、冬の寒さに負けて数年前から木製ブラインドを入れるようになりました。
昨晩は今年一番の冷え込みになりましたが、朝、アトリエに来た時、意外に冷えていない感じがして、最近持ち歩いている放射温度計で窓際の温度を測ってみることにしました。外気の温度は6度です。

まず、窓の横の壁の温度は15.8度。北側の外周部の壁で、どのくらいの厚みかは不明ですが断熱材が入っている温度です。仕様としては、外からRC壁、断熱材、石膏ボード+壁紙です。

窓際の天井は15.6度。この上には住戸が乗っておらず、上の住戸のテラスです。壁同様断熱材が入っているはずです。

木製ブラインドの表面温度は、、、

表示が良く見えないので、露出補正。17.5度。ちょっと驚きです。しかも、光が隙間から漏れているくらい気密性が低いのにもかかわらずです。

ブラインドを上げてシングルガラスの表面温度を計ると、12.8度。これは納得です。結露してますね。
(当社の設計ではありませんので。。)

ブラインド近くの床下は、13.6度。これも納得。

何故、断熱材の入ったコンクリートの壁より、木製ブラインドの表面温度が高かったのでしょうか?

考察するに、
コンクリートは蓄熱性が高く、深夜の5度前後の冷気で壁がしっかり冷え込んだ。朝、9時半になっても北側のコンクリートは日射が当たらないのでなかなか温まらず、内外に放冷を続けている。断熱材は熱移動を遅くする役割を持っているだけなので、室内をエアコンで温めない状況では、コンクリートの冷たい熱を室内に放射し続ける。その結果が15.6度。
一方、窓のほうは、早朝の浅い角度からでも日射を少しでも受けていれば、ガラスは赤外線を通すのでブラインドを温めることに寄与する。もちろん、昨夜12時ごろまでエアコンがついていたのでその時の室内の熱量も影響している。
シングルガラスは断熱性が低いので、外気の影響を受けやすい。にもかかわらず、12.8度だったのが、少しばかりでも太陽の熱と室内の熱を受けているブラインドから放熱し、ガラスとブラインドの間の空気を温めていたからなのでしょう。
ちなみに、窓際の床は13.6度。冷気は下に下がりますから、ブラインドより室内側といえど、ガラス~ブラインド間の冷気が漏れてきた結果なのでしょう。

木製ブラインドは効果ありますね!
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白崎泰弘・白崎治代のパートナーシップによる設計事務所。男女両方の視点から設計し、機能的でありながら、住み手の心に響くデザインを心がける一級建築士事務所です。

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