コンクリートブロックのブロック積みの方法を紹介!DIY・ガーデニングで使えるブロック積みとは

DIYの中でも結構難しい、上級者向けと言われているブロック積みをご紹介したいと思います。 玄関や車庫まわりの修復、お庭の花壇づくりに適用できるので、家まわりの様々な箇所を自分の手で!とお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

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最近はDIYといっても本格的に取り組む方が多いですよね。
ご自分で家具を作ったり、家の壁を塗ったり…「え?これも自分で!?」と驚くようなものをつくる方も増えています。
今回はDIYの中でも結構難しい、上級者向けと言われているブロック積みをご紹介したいと思います。
玄関や車庫まわりの修復、お庭の花壇づくりに適用できるので、家まわりの様々な箇所を自分の手で!とお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

ブロック積みの利用シーン

ブロックってどんなところに使われているか考えてみてください。多くの方が家を囲っているグレー色の塀を思い浮かべるのではないでしょうか?
実はブロックは家の塀だけではなく、※1土留めや※2擁壁、花壇やお家の門柱など様々な身近な場所で使用されているアイテムなのです。最近では装飾や化粧されたブロックが増えていることもあり、ブロック積みといってもおしゃれで素敵な見た目にすることができますよ。

※1土留め…お庭の土崩れを止めたり、段差の崩壊防止の役割のあるもの。
※2擁壁…土留めのより本格的なもの。より大きな高低差や斜面の崩壊を防ぐもの。

ブロックの種類

DIYを始める前にブロック自体がどういうものなのか、大きさや種類などを知ることで、ブロックを使って何を作りたいのかを明確にイメージしていきましょう。

コンクリートブロック

「1ブロック積みの利用シーン」で多くの方が想像したであろうグレー色のブロックです。家を囲っているブロック塀や敷地の境界線に使用されてきたことが多いブロックで、低価格なことから様々な場所で多用されてきました。ブロックの代表といってもよいでしょう。

特徴:単価が安い、様々な場所で使用されている
デザイン性に乏しいが、装飾または化粧仕上げの為の下地として使用される

コンクリートブロックはJIS(日本工業規格)の圧縮強度によってAからCの3種に区分され、大きさもいくつかのサイズに絞られます。(特殊なブロックも存在します。)
A種…もっとも強度が低い、軽量である。
C種…もっとも強度が高い、重量である。一般的に建築で使用されている。
(B種はA種とC種の間とお考えください。このDIYではC種を使用します。)

大きさ

長さは2種類、厚さは4種類あります。用途によって使い分けが必要です。
長さ(190㎜・390㎜)、高さ190㎜、厚さ(100㎜・120㎜・150㎜・190㎜)

形状

コンクリートブロックには4種類の形状が存在します。
基本型 …縦の鉄筋を差し込めるよう両端に凹みがあります。
横型  …横の鉄筋を入れる段で使用します。
隅型  …縦の鉄筋が差し込めるよう片方に凹みがあり、尚且つ隅に使用します。
横隅型 …横の鉄筋を入れる段の尚且つ隅に使用します。

場所によって使用するブロックの形状が異なります。つくるものの形をよく確認した上で購入しましょう。

化粧ブロック

特徴:コンクリートブロックに比べると価格が上がる、デザイン性がある、
サイズ種類が豊富、目立つ部分に使用されることが多い

色や模様のついたデザインが豊富にあります。コンクリートブロックのように表面を加工しなくても見栄えするのが化粧ブロックです。
一般的なブロックサイズのほかにも正方形タイプなど年々種類が増えているので、組み合わせ方によってオリジナリティに富んだブロック積みが楽しめます。
花壇やお庭づくりにブロックを使用したい方はこの化粧ブロックがおすすめです。

装飾ブロック

特徴:コンクリートブロックや化粧ブロックに比べ価格が上がる、デザインが豊富
   アクセントとして使用される

様々な模様がついていたり丸や四角の穴が開いていたり、とてもデザインに富んだブロックです。名前の通り装飾・アクセントとしてよく使用されます。サイズも様々です。

ブロック積みの基礎知識と手順

ブロック自体の知識を得たら積むことの知識に移りましょう!とその前に…
まずブロック済みはDIYの中でも難易度がとても高いものです。失敗してしまうととても危険なので、基礎知識を把握し、手を抜くことなく作業してください。
また、この記事はあくまでDIYでのブロック積みをご紹介するものです。道路や隣家との境界線に面する部分の施工はDIYでは強度の基準が満たせません。DIYでは花壇・土留め・小さな飾り壁にとどめ、道路や隣家との境界線は専門の知識を持つプロに依頼しましょう。

構造

ブロックはある程度の重みがあるため、設置箇所の基礎(土台)を強固なものにする必要があります。地面の柔らかさはいかがですか?靴で踏んでも沈まない程度の硬さであれば問題ありません。地中にモルタルを入れ、鉄筋とコンクリートブロックを接合することで強度が高くなります。

設置したい地面がコンクリートや斜めになっていると、DIYは不可能です。特殊な道具や技術が必要となるので、専門の知識を持つプロに依頼しましょう。

ブロック積みに必要な道具

バケツ   …モルタル作成に使用します。
スコップ  …穴を掘ったり、モルタルを作成する際に使用します。
鉄筋棒   …ブロックの強度を高める為に使用します。
       また、作成するものの大きさによって本数が変わります。(例:4列2段の場合4本)
コテ    …モルタルを乗せる、目地整える際に使用しようします。
ハンマー  …鉄筋やブロックの位置を調整する際に使用します。
水平器・水糸…ブロックの水平を確認し、安定性を高める際に使用します。
合板    …基礎をつくる際、モルタルを入れる為に使用します。
砕石    …基礎をつくる際に使用します。
セメント・砂…モルタルをつくる際使用します。
結束針金  …鉄筋同士を固定する際使用します。(2段以上積まない方は必要ありません)
ペンチ   …結束針金を巻き付ける際使用します。

※ブロックは隣り合うブロックとの間に10㎜の目地が必要です。ブロックのサイズと目地分を含めて、設置場所に何個ブロックが必要か計算しましょう。

積み方の手順

① 基礎の作り方~地面を掘る~

まず設置したい箇所にブロックをおいていきましょう。(ブロックは重たいので怪我のないように慎重に運びましょう。)仮置きすることで完成のイメージが膨らみますし、地面を掘り下げる位置の確認にもなります。
場所が確定したら仮置きしたブロックに沿って地面にしるしを付けておきます。
次に15㎝程度地面を掘りましょう。幅はコンクリートブロックの幅190㎜+100㎜の290㎜です。

② 基礎の作り方~突き固める~

地面を掘ったら砕石を入れ、つき固めます。専用のつき固める道具も販売されていますが、今回はDIYなので脚で踏み固めたり、太めの棒を代用して突き固めてください。地面が沈まないぐらい固まれば次の工程に進みましょう。

③ 基礎の作り方~モルタルを敷き詰める~

砕石の上に合板で型枠を作成します。型枠の幅はブロックの幅+10㎝程度です。
型枠が完成したら、型枠内に厚さ7㎝程モルタルを敷き詰めましょう。
モルタルはセメントと砂を混ぜ、水でよく練ったものになります。割合はセメント1:砂3です。
これは重さではなくセメントをコップ1杯に対し、砂はコップ3杯など量の割合となります。
全体をかき混ぜたら水を少し加えて練ります。水分が全体に馴染んだらまた水を少し加えて練ります。
耳たぶ程の柔らかさになれば完成です。モルタルを入れるときは水平になるように入れてください。

④ 基礎の作り方~鉄筋を入れる~

モルタルが固まる前に鉄筋を差し込んでいきます。ブロック2つに1本の間隔(80㎝の間隔)でまっすぐ差し込みます。モルタルを入れる穴の横にブロックを仮置きして、位置を確認しながら差し込んでいきましょう。

ここまでが基礎づくりです。1日以上おいて基礎をしっかり硬化させましょう。

⑤ ブロック積み~1段目~

基礎がしっかり硬化したのを確認したら、ブロックを積んでいきます。まずブロックを並べて鉄筋の位置が合っているか確認しましょう。もしずれていれば、ハンマーで叩いて調整しておきます。(合板の型枠は外して大丈夫です。)
基礎の上に練ったモルタルをレール状に2列に置いて、その上に基本ブロックを並べます。このときブロック同士は10㎜の目地をあけて並べてください。ブロックが水平に並んでいるかを確認するため、水平器の使用をおすすめします。
また全てのブロックの高さが等しくなるように、1個設置したら水糸を使用してブロックを並べていきましょう。水糸が目安になるのできれいに仕上げることができますよ。
並べ終わったら全ての穴と目地部分にモルタルを入れます。目地や上面はコテを使用することできれいに整えることができますよ。
全ての穴にモルタルと入れるのは1段目のみです。1段目のモルタルがある程度まで硬化しないと2段目の工程に入れません。硬化するまで待ちましょう。

⑥ ブロック積み~2段目~

1段目のモルタルがある程度硬化したのを確認したら2段目の工程に進みます。
1段目の上面に1段目の時同様に、モルタルをレール状に2列に置いて、今度は横型のブロックを乗せ並べていきます。1段目同様に目地を10㎜あけることを忘れないでください。また、水平器を使用して水平さも確認しながら進めましょう。
並べ終えたらブロックの溝に鉄筋を横向きに入れます。基礎に差し込んだ縦の鉄筋「縦筋」と、2段目に入れた鉄筋「横筋」を結束針金で固定します。専用のハッカーという道具もありますが、このDIYではペンチで代用します。しっかり縦筋と横筋を固定しましょう。
固定した鉄筋の溝と目地部分にモルタルを入れて、コテで整えます。

2段目で終える場合は、上面をモルタルで1㎝程の厚さで整えましょう。
3段目以降も積み重ねる場合は2段ごと(4段目,6段目…)に鉄筋(横筋)を入れ、縦筋と横筋を結束針金で固定します。

最後に1日以上おき、モルタルが完全に硬化したら完成です。

ブロック積みのコツ

基礎つくり

基礎はつくる際の穴や砕石でつき固める作業は丁寧に行いましょう。
地面が柔らかいままであったり、傾斜がついてしまっていたりすると、きれいに積み重ねにくいどころか積み重ねたブロックの重みとバランスがとれずに崩壊の危険性にまでつながってきます。
きれいなブロックを長くもたせる為にも基礎は丁寧かつしっかりと取り組む必要があります。

モルタルつくり

耳たぶ程の柔らかさが基準となりますが、夏は硬化するまでが早く、冬は硬化するまでに時間がかかります。
夏は少し水を多くして少し柔らかく、冬は水の量を少なくして少し固めにつくるのがおすすめです。

ブロック積み

ブロックは水分を吸います。重ねる際モルタルで接着する面を濡らしておくことで、急速な硬化を防ぐことができます。モルタルを乗せる際はハケなどでブロックに水を塗っておくと良いでしょう。

目地

目地からモルタルがはみ出ると、乾く前に取り除かなければなりません。
ですが取り除く作業を嫌い、最初から置くモルタルの量を少なくしてしまうと、強度へも影響しますし、後から目地にモルタルを押し込むのは困難です。面倒でもモルタルをたっぷり置いて積み重ねるようにしてください。

ブロック積みの注意点

ブロック積みには注意すべき点があります。ケガやミスのないように把握して取り掛かりましょう。

設置場所

「3ブロック積みの基礎知識と手順」でもお伝えしましたが、道路や隣家との境界線に面する部分はDIYでブロックを積むことはできません。非常に強度の高いものに仕上げなければならないため、専門の知識を持ったプロにお願いしましょう。
DIYでブロック積みを楽しめるのは、お庭の花壇や小さい規模の土留め、飾り壁などです。何度もくどいようですが重要な点なので絶対に守ってください。

目地

目地部分のモルタルがはみ出してしまった場合は、はみ出た分を素早く取り除きます。
汚れが目立つようなら濡れたスポンジで清掃しましょう。
後回しにしてしまうとモルタルが乾き、汚れが落ちにくくなってしまうので都度行うようにしてください。

道具の後片付け

モルタルで使用した道具は、すぐに洗いましょう!
モルタルが固まってしまうと道具の劣化につながってしまいます。モルタルが余ってしまったら小物作成の接着や補修に用いて余らないようにしてください。
また、モルタルが多く混ざった水は排水管痛めてしまったり、詰まりの原因となりますので、容器のモルタルをしっかり取り除いてから水で洗います。

まとめ

いかがでしたか?モルタルや鉄筋など普段は中々触れることのないものばかりだと思います。
ブロック自体に重みもあり、モルタルが乾く前に作業しなければならない為、ある程度スピードをもってテキパキと行動する必要があります。
しかしブロックがきれいに積み重なったときは言葉では表現しきれない達成感を得ることができます!
ブロック積みができればあなたもDIY上級者。チャレンジしてみませんか?

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