【北欧モダン】の色づかいにも注目!デザインにこだわった遊び心いっぱいの空間

モダンでスタイリッシュなインテリア、素敵ですよね。わが家で実現したいと思う人も多いのでは。一級建築士事務所を主宰する建築デザイナーがデザインした自宅には、まねしたくなるアイデアがいっぱい。理想の住まいを実現した手塚さんのインテリアを紹介します。

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そびえ立つオブジェの正体は……?

「思い切りアート感覚の住まいを造りたい!」と考えた一級建築士の手塚大介さん。2019年に完成した自宅は、各所にさまざまなアイデアを凝らした見どころいっぱいの空間になっています。

玄関を入ってすぐの場所にあるこの物体、何だと思いますか。正解は、2階の長女の寝室に上がるためのハシゴなんです。ハシゴであると同時に存在感のあるオブジェでもあり、飾り棚としての役割も。建築家のフランク・ロイド・ライトが手がけた照明をイメージして作ったもので、幾何学的なデザインがクールな印象ですよね。

ちなみに、インテリアにみずみずしさをプラスする壁のグリーンは、本物の観葉植物。室内に固定式の鉢を埋め込み式で設置して植樹するのは、手塚さんにとって初めて試みだったそうです。

直角だけなんてつまらない!

斜めのラインを取り入れているのもこの家の特徴です。床は基本的にフローリングですが、薪ストーブのまわりはタイル敷きにして、境目を斜めにしました。斜めのラインには、直角だけで構成された空間よりも視覚的な広がりを強調する効果があり、実際の面積より広く感じるのだそう。

また、タイル敷きの部分は玄関からウッドデッキまでつながっているので、土足で薪ストーブに薪を運べるという便利さも生み出しています。

「視線の抜け」で広がり感アップ♪

掃き出し窓の外には、リビングとつながる半屋外空間のウッドデッキがあります。床の高さを揃えてあるので、気軽に出入りできるのがポイント。

その先には公園があり、視線が気持ち良く抜けていくので開放感抜群! その効果で、リビングも広く感じられます。木製ブランコで公園にスイング! ちょっとしたアトラクション遊具です。

敷地は52.23坪と、あまり広くはありません。そのため、建物も延床面積37.6坪と、普通の設計であれば家族6人が住むにはちょっと手狭かも。それでもこの土地を買ったのは、すぐ隣に公園があるという好立地だから。手塚さんが設計する際に考えたことのひとつが、「外とのつながりを強化し、公園がリビングから広がる借景になること」だったと言います。

バルコニーも、外とのつながりを高めるのに役立っています。当初は室内空間にする予定だった場所を、あえてバルコニーに。その結果、床面積は減ったのですが、広がり感はアップしました。半屋外の空間は爽快感たっぷり。一年中気持ちいい風が流れるので、おいしいコーヒーを飲んだり、ハンモックで昼寝をしたりするのにもぴったりです。

バルコニーには屋根がかかっていますが、天窓のような屋根開口は何とガラスなしの素通し。夜には月や星がきれいに見えます。

角に柱がない不思議なデザイン

手すりは既製品に飽き足らず、手塚さんが自分でデザイン。コーナー部分に縦の柱がない、斬新な形にしました。柱がないと不思議な感覚ですよね。また、柱がない分、外の景色の開放感をしっかり味わえるというメリットも。もちろん、体重をかけてもビクともしない強度を確保してあるので安心です。

手すりの角が斜めにカットしてあるのがわかるでしょうか? 断面が四角い普通の板材のままだとドテッとした印象になるので、角を落としてシャープな印象に仕上げているんです。

戸建てなのに「外廊下」が!?

戸建て住宅なのに、2階に「外廊下」があるのもユニーク。手前左側のドアは、ほかの2階の室内空間から独立した長女の寝室です。階段を上がって2階にアクセスした場合は、この外廊下を通って長女の寝室に行くことになります。

ちなみに長女の寝室には、玄関近くにあるハシゴ兼オブジェからアクセスすることも可能。まるで忍者屋敷のような構造は、子どもの好奇心をくすぐります。

広がり感の秘密は「細かく区切らない」こと

手塚さんが設計の際に心がけたもうひとつのポイントが、「部屋を細かく区切らず、なるべくひとつながりの大きな空間にすること」。LDKはワンルームになっています。対面キッチは場所を取るので、あえて壁づけキッチンにして広がりを確保しました。

「個室を4~5部屋作っても、狭くなるだけで気持ち良くないでしょう。だから大きな空間を作るようにしたんです。ドアも極力なくしました」と手塚さん。

ドアなし&ガラス張りでも安心して入浴できる!

LDKと洗面脱衣室の間にドアがないのは、ちょっと驚きですよね。とはいえ、通路がクランク状に折れているので、視線が気になることはありません。

ところで、白壁と床や天井の境目に、幅木や廻り縁がないことに気づかれたでしょうか。シャープな印象を演出するため、あえて省いたんです。境目の仕上げを目隠しできないので、内装工事の大工さんは大変だったそうですが、すっきりしていて斬新ですよね。

洗面脱衣室から見た浴室は、ガラス張りなので開放感たっぷり。浴室内の窓から視線が抜けるので、まるでリゾートホテルにある浴室のような広がり感が味わえます。

外から丸見えになりそうな造りだけに、設計段階で奥さまと長女がガラス張りに反対するひと幕も。解決策はロールスクリーン。浴室の引き戸と洗面脱衣室のドアにそれぞれロールスクリーンをつけることで、女性も安心して入浴できるようにしています。

洗面脱衣室のドアの外側には、こんな斜めの板をいくつも設置。斜め横からの視線を遮るルーバー的な役割があり、安心感を高めています。

2.5畳の独立した和室も

手塚さん宅には、ほかにもユニークな仕掛けがあります。玄関ドアをあけるとすぐ目に入るのが、このグレーのセメント壁面。中は2.5畳の和室になっています。

ちなみに、グレーの壁面にある正方形のくぼみは引き戸。伝統的な茶室の「にじり口」を模した造りになっており、はうように姿勢を低くして入るようになっています。

写真ではわかりにくいですが、和室は外壁に対して少し角度をつけてあり、視覚のマジックで部屋の広がり感を強調しいます。

和室の中はご覧の通り。縁なしの畳がいい雰囲気です。基本的にオープンな造りの手塚さん宅ですが、ここはゲストルームや昼寝、時には風邪を引いたときのこもり部屋などとして使うため、あえて独立した小部屋を設けました。

間接照明で癒しの空間に

リビングと洗面脱衣室に間接照明を仕込んであるのも特徴です。間接照明を使うと空間に立体感が出て、おしゃれ度がアップ! また、床や天井に反射してやわらかい光になるので、リラックス効果も高まり、リゾートホテルのような雰囲気の空間になっています。

ワクワク感を生む仕掛けがいっぱい!

階段を上がったところには、間柱を利用した本棚が。紺色に塗装した間柱は、下側を細く、上側を太くしました。

N型のスチール手すりは、手塚さんのオリジナルデザイン。ログハウスならではのセトリング(ログ材の乾燥と自重でログ壁が沈む現象)が関係ない斬新な仕様となっています。

2階には寝室スペースがふたつあり、こちらは南西側のスペース。どちらにもドアがなく、ひとつながりの空間になっています。手前右側のドアは2階のトイレ。その横にある手洗いも、直角ではない角度をつけて配置してあり、視覚のマジックで奥行き感を強調しています。

2階の北東側にあるもうひとつの寝室スペースがこちら。長男、次男、三男の3人は、最近はこの部屋で眠っています。ステージ状になっている段差は大容量の収納スペース。こういった高低差がある空間は、子どもの遊び心を刺激すること間違いなしです。

昔ながらの丸太小屋のイメージを覆すデザイン

手塚さん宅(中央)の、公園に面した側(西側)はこんな形。1階のウッドデッキと2階のバルコニーが、公園に向けて開けているのがよくわかります。

外壁はブルーグレーに塗装。手塚さんいわく、今の北欧モダン住宅はモノトーンが主流だそう。それを反映してこの色を選びました。

東側はこんな形。屋根の三角部分である妻壁まで屋根材を張っているのがユニークです。妻壁から飛び出している白くて四角い部分は「デザインドーマー」と呼ばれるもの。2階の寝室スペースのステージ状になった部分は、この中におさまっています。

手塚さん宅には、昔ながらの「丸太小屋」のイメージにはあてはまらない、スタイリッシュさがありますよね。手塚さんは「この家を皮切りに、今後は『アートログ』と銘打って、アート感覚で作る特別なデザイナーズログハウスを手がけていきたい」と夢を語ってくれました。

はしご兼オブジェや間接照明、斜めのラインを取り入れたデザインなどが特徴的な手塚さん宅はいかがでしたか。実際以上に広く見せるテクニックも見事でしたよね。

ビックボックスは、ミニログハウスから個人住宅、大型リゾート施設まで幅広く手がけているので、コーディネートのヒントがいろいろもらえそう。興味がある人はのぞいてみてはいかが。




雑誌『キノハス』に手塚さんの記事が載っています。


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