ディジョンマスタードってなに？おすすめの使い方を紹介

ディジョンマスタードってなに？おすすめの使い方を紹介

ディジョンマスタードとは、フランス・ブルゴーニュ地方の町、ディジョンで確立された製造方法にのっとって作られたマスタードだけを指す。それは、スパークリングワインの中でもシャンパーニュ地方で作られたものだけが、シャンパンと名乗ることを許されることに似ている。ビネガーをたっぷり使ったディジョンマスタードの上品な味わいは、料理に深みを与えるとともに、上手に活用すればカロリー抑制の一助ともなるのだ。

1. ディジョンマスタード入りドレッシングでカロリーオフ

サラダのドレッシングを考えるとき、カロリーの面から気になるのは油脂類と糖質の量だろう。また、塩分にしても過剰摂取は禁物である。野菜をたくさん食べられてヘルシーであるはずのサラダも、それらの成分をとり過ぎてしまえば体によいとは言えない。

だが、たとえば青じそのドレッシングなどは、しその風味を加えることで、塩分や油分を控えた味付けにできる。同様に、上品な酸味を含んだディジョンマスタードの風味が加わると、サラダのドレッシングも、カロリーを抑えながら洒落た味わいに仕上がるだろう。カレーパウダーを少量加えたものと2種類作って、好みで使い分けるのもよいだろう。

最近ではハニーマスタードが人気で、ドレッシングにステーキソースにと引っ張りだこだ。ディジョンマスタードを使ってハニーマスタードに仕立てることも可能だが、ハニーマスタードは、はちみつを加えることにより糖質もカロリーも確実にアップする。子どもにとっては、サラダの口当たりをよくする点でおすすめだが、カロリーを気にする大人用には、はちみつを加えない方がベターだろう。場合によっては、大人用と子ども用に分けて作るとよい。

2. ディジョンマスタードのオレンジソースでカロリーオフ

ディジョンマスタードはドレッシングのほか、グリル料理にもぴったりだ。写真のサーモンステーキなどのシーフードをはじめ、鶏・豚・牛・羊と何にでも合う。マスタードの風味とビネガーの酸味によって味にふくらみが出るので、少量でも満足できるのがよい点だ。マヨネーズを使ったオーロラソースやバーベキューソースで食べるのと比べれば、カロリーもやや抑えられることだろう。

カロリーを抑えた分、別のものを加えて味に変化を付けてみよう。せっかく抑えたカロリーが多少はアップしてしまうかもしれないが、新しい味付けの開拓をしたと思えばよいではないか。カロリーがアップしても、オーロラソースやバーベキューソースと同等かそれ以下であれば、大きな問題はないだろう。

ここで加える「別のもの」とは何か？答えはマーマレードである。サーモンにマーマレードが合うのか？と思うかもしれないが、サンマの塩焼きにはすだちをしぼり、唐揚げにはレモンをかける。それなら、サーモンにオレンジを合わせても不思議はない。甘みを加えるために砂糖とマーマレードのどちらを使うかについても、根本的な違いはないだろう。物は試し、ぜひ挑戦してみてほしい。ディジョンマスタードにマーマレードを合わせた、このソースは、サーモンのほか、鶏肉や豚肉とも相性がよい。盛り付けたときに色鮮やかで、見栄えがよいのも嬉しい点だ。

3. カシスフレーバーのディジョンマスタードでカロリーオフ

ディジョンでマスタードを作っている製造者の中には、フレーバー入りのディジョンマスタードを作っているところもある。たとえば、カシス入りのディジョンマスタードというものがあり、これは日本でも容易に手に入る。ディジョン産のカシスをマスタードに加えたこの逸品は、牛肉料理のソースとして、ほかには得難い相性を示すものだ。こんなソースを使った牛肉料理を晩ご飯に供すれば、家族から驚嘆と称賛を浴びることだろう。

また驚くべきことに、このカシスフレーバーのディジョンマスタードは、デザート作りにも使えるのだ。これを使ってマカロンやマドレーヌを作ってみよう。カシスリキュールやカシスジャムを使ったスイーツとは一味違ったものに仕上がる。ディジョンマスタードの辛味と酸味は決して出しゃばらず、いわば隠し味としてスイーツの味を裏方で支えてくれる。こんな手作りスイーツを一度味わえば、市販のものは食べられなくなるかもしれない。家庭で作るスイーツは、カロリー調整ができるのもよいところだ。

このほか、アイスクリーム・シャーベット・ゼリーなどのデザート作りに、ディジョンマスタードを使ってみるのも面白い。マーマレードを肉や魚に。そしてマスタードをデザートに。胸高鳴る味の冒険に出かけてみてはいかがだろう。

結論

上品な風味を持つディジョンマスタードは、料理にうまく取り入れることによってカロリー抑制の一助になる。ディジョンマスタードを加えた分、材料から何を減らせるのか。カロリー抑制を考える方は、裏では計算もしっかり行いつつ、自由な発想でチャレンジしてみてほしい。

投稿者：

オリーブオイルをひとまわし編集部